Windsurfとは?
AIエディタの機能・料金・
使い方を完全解説
Codeium社が開発した「世界初のAIエージェント搭載IDE」。Cascade機能でプロジェクト全体を理解し、複数ファイルを一括変更するのが最大の特徴。Udemyを含む競合記事が書いていない「SWE-1.5モデル」「Cascade詳細」「2026年3月の値上げ」「40以上のIDE対応」「.codeiumignore」「Cursor/GitHub Copilot/Antigravityとの三者比較」まで完全収録。
1. Windsurfとは——「世界初のAIエージェント搭載IDE」の正体
Windsurf(ウィンドサーフ)は、2021年創業のCodeium社が開発したAI統合開発環境(IDE)だ。公式サイトで「世界初のAIエージェント搭載IDE」を謳っており、VS Code(Visual Studio Code)のオープンソースコアをベースに、独自のAIエージェント機能を大幅に強化している。Mac・Windows・Linuxすべてに対応。
他のAI IDEと根本的に異なるのは、Cascadeと呼ばれるAIエージェントがエディタの中核に設計されている点だ。単なるコード補完ツールではなく、プロジェクト全体の文脈を理解して複数ファイルにまたがる変更を自律的に提案・実行する「開発パートナーとして動くAI」が組み込まれている。
- Cascade機能の詳細——なぜ「プロジェクト全体を理解できる」のか、他のAIと何が違うのか
- SWE-1.5——Windsurf独自モデル。Proプランでは無制限(クレジット消費ゼロ)で使用可能
- 2026年3月19日にProが$15→$20に値上げ——Udemy等の競合記事は古い料金のまま
- 無料プランは月25クレジット——GPT-4.1なら約100回分のプロンプトに相当
- 40以上のIDEに対応——JetBrains・Vim・Neovim・Xcodeでも使える(Cursorにはできない)
- 日本語化の正しい方法——「Edit global rules」に`language: Japanese`と追加する
- .codeiumignore ファイル——機密情報をAI解析から除外する重要セキュリティ機能
- 「Windsurfが向いている人・Cursorが向いている人」の明確な判断フロー
2. 最大の特徴「Cascade(カスケード)」とは何か
WindsurfとCursorを比べるとき、最も重要な差別化ポイントが「Cascade(カスケード)」機能だ。これがWindsurfを単なる「AIコード補完ツール」から「開発パートナーとして動くAI」に引き上げている核心技術だ。
普通のAIコーディングツールは、今開いているファイルだけを見てコードを提案する。それに対しCascadeは違う。
- プロジェクト全体をスキャン:コードベースを開くとCascadeが全ファイルを自動でインデックス化し、依存関係・変数名・関数の呼び出し関係まで把握する
- 一括変更:「userIdをcustomer_idに変更して」と指示するだけで、プロジェクト内の全ての関連箇所(インポート文・メソッド呼び出し・型定義まで含む)を自動で修正する
- 自然言語でのターミナル操作:「Gitリポジトリをクローンして」「Nodeパッケージをインストールして」という日本語指示で、AIが適切なコマンドに変換して実行する
- エラーの自動修正:コードを実行してエラーが出ると、そのエラーログを読み取って原因を特定し、修正案を提案する
Ctrl+L(Cascadeパネルを開く)から日本語で指示を入力するだけで、これらが全て動く。
WritモードとChatモードの使い分け
| モード | 目的 | 主な使い所 |
|---|---|---|
| Writeモード | コードを実際に書き換える | 新機能実装・バグ修正・リファクタリング・コード生成 |
| Chatモード | 質問・相談する | コードの意味を聞く・エラーの原因を調べる・設計を相談する |
Windsurf最大の使いやすさポイントは、この2モードの明確な分離だ。「コードを書き換えてほしい→Writeモード」「コードについて質問したい→Chatモード」という直感的な切り替えが、初心者でも迷わず使える設計の理由だ。
3. SWE-1.5——Windsurf独自の高性能AIモデル
多くの競合記事が触れていないが、WindsurfにはClaude・GPT-4oなどの外部AIに加えて、Windsurf独自のAIモデル「SWE-1.5(SWE-1 / SWE-1 Lite)」が搭載されている。
| モデル名 | 特徴 | 利用プラン・コスト |
|---|---|---|
| SWE-1.5(Pro版) | SWE-Benchで40.08%を記録。Claude Opusと競合する性能を持つ高性能コーディングモデル | Proプランで無制限(クレジット消費ゼロ) |
| SWE-1 Lite | 軽量版。日常的なコード補完・シンプルなタスク向け | 無料プランでも利用可能 |
| Fast Tab(Windsurf独自) | 超高速なコード補完機能 | 無料プランでも無制限 |
| Claude Sonnet/Opus | Anthropic製。複雑な推論・設計が得意 | 有料クレジットを消費 |
| GPT-4.1(OpenAI) | 汎用性が高い高性能モデル | 1プロンプトあたり0.25クレジット消費 |
| DeepSeek-V3-0324 | コスパに優れた高性能モデル | 無料プランでも無料で使用可 |
4. 主な機能5つ——AIコード生成からターミナル操作まで
AIによる最適なコード提案・修正(Cascade)
プロジェクト全体の文脈を理解して修正案をリアルタイムに提示する。「この関数をシンプルにして」と入力するだけで、プロジェクト全体を考慮した最適なリファクタリングを提案。単なる補完ではなく、アーキテクチャ全体を考慮した提案ができる。
複数ファイルの一括編集
変数名の変更・関数のリファクタリング・新機能の追加など、複数ファイルにまたがる変更を一度の指示で実行。「userInfoをuserDataに一括変更して」と指示すると、関連するインポート文・メソッド呼び出し・型定義まで全て正確に修正される。
自然言語でのターミナル操作
「プロジェクトをビルドして」「Gitリポジトリをクローンして」といった日本語・英語の指示で、AIがコマンドに変換して実行する。コマンド構文を覚える必要がなく、初心者でもターミナル操作ができる。Terminal Auto Extension機能で設定も簡単。
Fast Tab——超高速コード補完
コードを書き始めると瞬時に続きを予測・補完するWindsurf独自のTab補完機能。無料プランでも無制限に利用可能。個人のコーディングスタイルを学習し、時間が経つにつれてより精度が上がる。Fusion Tab ModelによりファイルをまたいだTab補完も可能。
.codeiumignore——機密情報の除外(重要)
プロジェクト内の特定ファイル・ディレクトリをAIの解析対象から除外できる。node_modules・distフォルダ・ログファイル・APIキーを含む設定ファイルなどをAIが参照しないよう設定できる。実務導入時に初期設定として必ず行うべき重要機能。Udemy等の競合記事が未記載。
Supercomplete——プロジェクト理解型補完
Cursorのように今開いているファイルだけでなく、プロジェクト全体のコンテキストを考慮して補完を提案する。他のファイルで定義した型・クラス・変数を理解した上でコードを提案するため、大規模プロジェクトでも文脈に沿った精度の高い補完ができる。
5. 対応環境——40以上のIDEに対応(Cursorとの大きな違い)
Windsurfのあまり知られていない強みが対応IDEの広さだ。CursorはVS Codeフォークのため実質的にVS Code環境のみで動く。一方WindsurfはCodeiumがプラグインとして40以上のIDEに対応させてきた経緯から、エディタの選択肢が圧倒的に広い。
| カテゴリ | 対応IDE・エディタ |
|---|---|
| VS Codeベース | Windsurf Editor(スタンドアロン)・VS Code拡張機能 |
| JetBrains系 | IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Android Studio・Rider・CLion等 |
| Vim系 | Vim・Neovim |
| その他 | Emacs・Xcode・Eclipse・Visual Studio |
6. 使い方——インストールから日本語設定・コード生成まで
インストール手順
-
1公式サイトでアカウントを作成
windsurf.com にアクセスし、GoogleかGitHubアカウントでサインアップ。メールアドレスでの登録も可能。サードパーティのAPIキーは不要でWindsurfアカウントのみで利用開始できる。
-
2OSに合ったインストーラーをダウンロード
Mac・Windows・Linuxのどれでも対応。サインアップ後の画面でOSに合ったインストーラーが自動的にダウンロードされる。JetBrainsを使いたい場合はJetBrainsのMarketplaceからWindsurf for JetBrainsプラグインを検索・インストールする。
-
3インストールしてサインイン
インストーラーを実行してインストール完了を待つ。初回起動時にサインインが求められるため、作成したアカウントでログイン。VS Codeの設定・拡張機能をインポートするオプションも表示される。
-
4日本語化の設定(2種類)
【UIの日本語化】拡張機能から「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールして再起動。【AIの返答を日本語に】これが重要——設定画面の「Edit global rules」を開き、
language: Japaneseと追加する。これでCascadeからの全ての提案・コメントが日本語で返ってくる。 -
5Cascadeを起動してコード生成を試す
Ctrl+L(Cascadeパネルを開く)を押して、日本語で指示を入力する。「HTMLとJavaScriptで簡単な時計アプリを作って」など。生成されたコードは「Accept(承認)」で適用。拒否したい場合はAIにフィードバックを伝えながら修正を繰り返す。
-
6.codeiumignore ファイルを設定する(業務利用時は必須)
プロジェクトルートに .codeiumignore ファイルを作成し、AIの解析対象から除外したいファイル・フォルダを記述する(node_modules・.env・dist等)。機密情報がAIに送られるリスクを防ぐ重要な設定。実務導入時は初期設定として必ず実施する。
主要なショートカットキー
| 操作 | Windows/Linux | Mac |
|---|---|---|
| Cascade(AIチャット)を開く | Ctrl + L | Cmd + L |
| Tab補完を採用 | Tab | Tab |
| Tab補完を拒否 | Esc | Esc |
| ファイルを開く | Ctrl + P | Cmd + P |
| 行をコメントアウト | Ctrl + / | Cmd + / |
| コマンドパレット | Ctrl + Shift + P | Cmd + Shift + P |
| 設定を開く | Ctrl + , | Cmd + , |
VS Codeと同じショートカットキーがそのまま使えるため、VS Codeユーザーなら追加学習がほぼ不要だ。
7. 料金プラン——2026年3月値上げ後の最新版
$0 / 月
→ 個人学習・試用
- 月25プロンプトクレジット(GPT-4.1で約100回分)
- Fast Tab:無制限
- SWE-1 Lite:利用可能
- DeepSeek-V3-0324:無料で使用可
- APIキー不要ですぐ使い始められる
$20/月(2026年3月19日以降)
→ 個人開発者・フリーランス
- 月500クレジット(1,000クレジット追加は$40)
- SWE-1.5:無制限(クレジット消費ゼロ)
- Fast Tab:無制限
- Claude Sonnet/Opus・GPT-4o等を切り替え可
- BYOK(自分のAPIキーを持ち込み)に対応
$30/ユーザー/月
→ 中小企業・スタートアップ
- 月500〜1,000クレジット/ユーザー
- チームメンバー管理
- 共有プロジェクト機能
- Git連携
- コード品質の統一化
$60/ユーザー/月〜
→ 大規模組織
- SAML/SSO対応
- アクセス権限管理
- 専用サポート
- セキュリティ要件の高い案件向け
- カスタム導入支援
8. 無料プランの実力——クレジット制の詳細と使い方
Windsurfの無料プランは「月25プロンプトクレジット」の制限があるが、これが思ったより使えるのはモデルによってクレジット消費量が違うからだ。
| モデル | クレジット消費 | 無料プランで使えるプロンプト数目安 |
|---|---|---|
| DeepSeek-V3-0324 | 0(無料) | 無制限 |
| SWE-1 Lite | 0〜(軽量) | 多数利用可 |
| Fast Tab補完 | 無制限 | 制限なし |
| GPT-4.1 | 0.25クレジット/プロンプト | 月25クレジット÷0.25 = 約100回 |
| Claude 3.7 Sonnet | 1クレジット/プロンプト | 月25回 |
| Claude Opus | 複数クレジット | 月数回程度 |
9. Cursor・GitHub Copilot・Antigravityとの三者比較
本記事対象
- Cascade:プロジェクト全体理解
- SWE-1.5:独自高性能モデル(Pro無制限)
- 40以上のIDE対応
- 初心者でも使いやすいUI
- 月$20(2026年3月値上げ後)
上級者・大規模向け
- VS Codeフォーク(VS Codeのみ)
- .cursorrules でルール設定
- Composerで複数ファイル編集
- 拡張性が高い
- 月$20(Pro)
GitHub統合特化
- VS Codeのプラグイン型
- GitHub PR/Issue連携が最強
- コードレビューエージェント
- 月$10〜(最安値)
- 学生・教師は無料
| あなたの状況 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| プログラミング初心者・個人開発・AIに任せたい | Windsurf | 直感的なUI・自然言語指示でのコード生成・Cascadeの自律性の高さが初心者向き |
| 自分でコントロールしながら高品質なコードを書きたい | Cursor | より細かいコントロール・拡張性・大規模プロジェクト向け |
| GitHubを使ったチーム開発・コードレビュー | GitHub Copilot | GitHub統合が深い。Businessプランの管理機能・知的財産権補償 |
| JetBrains系IDEを使っているエンジニア | Windsurf | 40以上のIDE対応でJetBrainsプラグインとして使える(Cursorにはできない) |
| まず無料でAI IDEを試してみたい | Windsurf無料プラン | DeepSeek無料+Fast Tab無制限でかなりの作業をこなせる |
10. 活用事例4選——ToDoアプリからダッシュボードまで
ToDoリストアプリの作成
Cascadeに「ToDoリストのアプリを作成してください」と一言入力するだけで、フロントエンドのUI・ローカルストレージ連携・状態管理まで含む完全なアプリが生成される。ディレクトリ構成と必要ファイルの作成も自動。作業内容がAIチャット画面にリアルタイム表示されるため、何をしているかわかりやすい。
LP(ランディングページ)の作成
原稿テキスト(キャッチコピー・リード文・見出し・本文)をプロンプトに貼り付けて「ランディングページのHTML/CSSを生成して」と指示するだけでLPが完成する。レスポンシブ対応・適切な文字サイズ・著作権表記なども自動で実装される。WebデザイナーがLP原稿からコーディングする場面で特に有用。
ブログ・CMSのテンプレート作成
「Markdown形式のブログテンプレートを作って」と指示すると、カテゴリ分類・記事本文の構造化・背景色やフォントのフロント実装まで含むブログ全体が生成される。実装中の不明点をCascadeに質問しながら解決できる点が開発学習にも使いやすい。
ダッシュボードUIの作成
RechartsやChart.jsを使ったデータ可視化ダッシュボードもCascadeで作成できる。グラフに使うサンプルデータの生成・必要なライブラリのインストールコマンド・データバインディング・デザインフレームワークの導入まで自動。業務アプリのプロトタイプ制作に最適。
11. メリット・デメリット——正直な評価
- Cascadeがプロジェクト全体を理解——複数ファイルの一括変更が一言で完了
- SWE-1.5モデルがProで無制限——高品質なコーディングが追加コストなし
- 初心者でも使いやすいシンプルなUI——WriteモードとChatモードの明確な分離
- 40以上のIDEに対応——JetBrains・Vim・Emacsでも使える
- 自然言語でのターミナル操作——コマンドを覚えなくてよい
- VS Codeと同じショートカットキー——移行コストが低い
- 無料プランでDeepSeek無制限+Fast Tab無制限——試用コストがほぼゼロ
- 2026年3月に値上げ:$15→$20に。Cursorと同額になり価格優位性が消えた
- Cursorと比べると大規模プロジェクト・カスタマイズ性は劣るという評価が多い
- UIが英語(AIの返答は日本語化できる)
- クレジット制のため高性能モデルを多用すると上限に達しやすい
- 商用利用は規約を要確認(公式は「雇用主に確認してください」と案内)
- JetBrains版は一部機能に制限がある
