Gemini CLIとは?
2026年6月の個人向け終了と
Antigravity CLI移行を解説
Gemini CLIは2026年6月18日をもって、Google AI Pro・Ultra・個人向け無料プランでのリクエスト処理が停止した。後継はGo製の「Antigravity CLI」(コマンド:
agy)。ただし組織ライセンス(Code Assist Standard/Enterprise)と有料APIキー経由は継続利用できる。本記事では、誰が影響を受けるのか・何が引き継がれるのか・移行手順・旧CLIで何ができていたのかを一気に整理する。
1. Gemini CLIとは——ターミナルで動くGoogle製AIエージェント
Gemini CLI(コマンドラインインターフェース)は、Googleが2025年6月25日にApache 2.0ライセンスで公開したOSSのAIエージェントだった。ターミナルから直接GeminiのAI機能を呼び出し、コーディング支援・ファイル操作・Web検索・タスク自動化までを黒い画面だけで完結させられる——という設計思想は、その後のターミナル型AIエージェントの標準になった。
最大の特徴は無料枠の大きさだった。Googleアカウントさえあれば1日1,000リクエスト・1分60リクエストまで使え、100万トークンのコンテキストウィンドウも開放されていた。GitHubスター10万超・外部コントリビューターからのPR6,000件以上という数字が、その人気を物語っている。
なお、同じGoogle製でも「常時バックグラウンドで動き続けるエージェント」を求めているならGemini CLIではなくGemini Sparkが該当する。Gemini CLIはコマンドを叩いた時だけ動くツールで、PCを閉じれば止まる。逆にSparkはGoogle Cloud上で24時間稼働するが、個人アカウント限定でターミナル操作はできない。両者の違いと使い分けはGemini Sparkとは?できること・使い方を解説で整理している。
- 100万トークンのコンテキストウィンドウとは何か——大規模コードベースを丸ごと解析できる理由
- GEMINI.md ファイル——プロジェクト固有のルールをAIに覚えさせる仕組み(.cursorrules相当)
- MCP連携——GitHub・DB・Imagen等の外部ツールとGemini CLIを接続する方法
- YOLOモード(–yolo)——承認プロンプトなしに全自動実行。サンドボックス付きで安全
- Auto Routing——タスクの複雑さに応じてPro/Flashを自動切り替えてコスト最適化
- 認証方式によってプライバシーポリシーが変わる——Googleログイン vs APIキー vs Vertex AIの違い
- Extensionsエコシステム——拡張機能を組織内で配布・共有してチーム開発を効率化
- –promptフラグが非推奨になった事実(Udemyの記事では未反映)
- Claude Code・OpenAI Codexとの正直な比較と使い分け判断フロー
2. 【最重要】2026年6月18日の個人向け終了と、影響範囲
Googleは2026年5月19日のGoogle I/O 2026でGemini CLIの終了を発表し、2026年6月18日をもって個人向けのリクエスト処理を停止した。猶予は約1か月という短さだった。後継はGo言語で書き直された「Antigravity CLI」(コマンド:agy)で、Google Antigravityプラットフォームの一部として提供されている。
誰が影響を受けたか
| 利用形態 | 2026年6月18日以降 | 対応 |
|---|---|---|
| 無料(Gemini Code Assist for individuals) | 停止 | Antigravity CLIへ移行 |
| Google AI Pro | 停止 | Antigravity CLIへ移行 |
| Google AI Ultra | 停止 | Antigravity CLIへ移行 |
| Gemini Code Assist Standard / Enterprise(組織ライセンス) | 継続利用可 | 対応不要 |
| 有料APIキー経由(Gemini API) | 継続利用可 | 対応不要 |
Antigravity CLIで何が変わったか
| 項目 | Gemini CLI(旧) | Antigravity CLI(新) |
|---|---|---|
| コマンド | gemini |
agy |
| 実装言語 | TypeScript / Node.js | Go(起動・応答が高速化) |
| ライセンス | OSS(Apache 2.0) | クローズドソース |
| ルールファイル | GEMINI.md | GEMINI.md / AGENTS.md どちらも動作 |
| 拡張機能 | Extensions | Antigravity plugins(agy plugin import geminiで変換) |
| 並列実行 | 限定的 | 非同期並列ワークフローに対応 |
| 無料枠 | 1日1,000リクエスト | 大幅縮小。プラン依存(無料<Pro<Ultra) |
| クォータのリセット | 日次 | Proは週次。使い切ると最大7日待ち |
3. 他のAIコーディングツールとの決定的な違い(旧Gemini CLIの設計思想)
従来のAI活用は「ブラウザでChatGPTに質問→エディタにコピー→実行→ブラウザに戻る」というコンテキストスイッチが繰り返し発生していた。Gemini CLIはこの問題を根本から解決する。
- エディタ・ブラウザを閉じたまま作業が完結:ターミナルから離れずにコーディング・検索・ファイル操作・テスト実行まで行える
- 真のAIエージェントとして動作:指示を受けてから自律的に複数ステップのタスクを計画・実行・エラー修復する(ReActループ)
- CI/CDパイプラインへの組み込みが容易:シェルスクリプトやバッチ処理に組み込めるため、自動化ワークフローに自然に統合できる
- OSSなので透明性が高い:Apache 2.0ライセンスで公開。動作の仕組みをコードで確認でき、カスタマイズも自由
| 比較項目 | Gemini CLI | Claude Code | OpenAI Codex |
|---|---|---|---|
| 動作環境 | ターミナル(ローカル) | ターミナル(ローカル) | クラウドサンドボックス |
| 無料枠 | 日1,000リクエスト(2026/6/18に個人向け終了) | API従量課金(無料枠なし) | API従量課金 |
| コンテキスト | 100万トークン | 200,000トークン | 128,000トークン |
| Web検索 | Google検索統合(強力) | 対応あり | 限定的 |
| MCP対応 | ◯ | ◯ | 限定的 |
| OSS | Apache 2.0 | × | × |
| 向いている場面 | 無料でAIコーディングを始めたい・Google検索が重要 | 複雑な設計・長期タスク・高い安全性重視 | クラウドで隔離された環境が必要 |
Claude Code側の機能を詳しく知りたい場合はClaude Code完全ガイド2026|最新機能・料金プラン・実践活用法まとめ、OpenAI Codex側はCodex CLI使い方完全ガイド|インストール・Windows・承認モードで、それぞれインストールから承認モードの設計まで解説している。3つとも無料枠の条件が異なるため、どのモデルにどの作業を任せるかを先に決めておくと契約を1本減らせることがある。判断軸はAIモデルの使い分け方|タスク別おすすめLLMにまとめた。
4. できること——コーディングから情報収集・自動化まで
対話型問題解決・コーディング支援
エラーログやコードの問題点を貼り付けると、段階的に原因を分析して改善策を提案する。バグ修正・リファクタリング・テストコード作成まで対話を通じて実行できる。会話履歴を保持しながら複雑なタスクを徐々に解決できる。
Google検索との直接連携
google_web_searchツールがビルトインで組み込まれており、ターミナルから離れずに最新情報を取得・要約できる。「このライブラリの最新バージョンを調べて」「セキュリティアドバイザリを確認して」のような指示が一発で完結する。Google製のため検索品質が圧倒的に高い。
ローカルファイル操作・自動化
ローカルのファイルシステムを直接読み書きし、シェルコマンドを実行できる。複雑な設定ファイルの分割・生成ファイルのGitコミット・ドキュメントの自動生成など、一連の作業をターミナル内で完結させられる。CI/CDパイプラインへの組み込みも可能。
MCP連携——外部ツールとの接続
MCP(Model Context Protocol)対応により、GitHub・データベース・Imagen・Google Workspace等の外部ツールとシームレスに連携できる。プラグイン感覚で機能を拡張でき、「GitのPRを一覧で要約して」「Jiraのチケットを解析して実装して」のような指示が現実になる。
VS Code(IDE)との連携
/ideコマンドを使うと、VS Codeで開いているファイルのコンテキストを読み取った上でコード提案・修正を行う。エディタ内で直接差分を確認して適用できるため、IDEとターミナルを行き来する手間が省ける。Gemini Code AssistのエージェントモードはGemini CLIを基盤としている。
スクリプト・バッチ処理への組み込み
非対話モードでスクリプトに組み込み、定型タスクを自動化できる。ログ解析・テスト自動化・レポート生成などをバッチ処理として実行できる。パイプ(|)で前のコマンドの出力をGeminiに渡すことも可能。
5. 100万トークンのコンテキストウィンドウとは何か
「100万トークン」は数字だけ見ても実感しにくい。日本語で書かれた文章はおよそ1文字あたり1〜3トークン程度なので、100万トークンは日本語で約33万〜100万文字分に相当する。
| 100万トークンでできること | 具体例 |
|---|---|
| 大規模コードベースを丸ごと読み込む | 数千行のコードベース全体を一度に解析して「この関数がどこで呼ばれているか」を把握できる |
| 長大なログファイルの解析 | 数万行のエラーログを一度に読み込んでパターンを分析できる |
| 大型ドキュメントの要約・分析 | 数百ページのPDFや仕様書を丸ごと読み込んで質問に答えられる |
| 複数ファイルの横断的な解析 | プロジェクト全体のファイルを同時にコンテキストに入れて依存関係を把握できる |
6. Antigravity CLI(agy)への移行手順
個人向けのGemini CLIはすでに応答しません。これから始める場合も、旧CLIを使っていた場合も、入口はagyになります。
-
1自分の利用形態を確認する
組織ライセンス(Code Assist Standard/Enterprise)または有料APIキー経由なら、そもそも移行は不要です。無料・AI Pro・AI Ultraで使っていた場合のみ、以下に進みます。
-
2Antigravity CLIをインストールする
公式のインストーラを使います。インストーラの提供方法は更新されることがあるため、実行前に必ずAntigravity公式サイトで最新の手順を確認してください。
-
3旧設定をインポートする
agy plugin import geminiで、Gemini CLIの拡張機能・設定をAntigravity pluginsへ変換できます。GEMINI.mdはそのまま動作し、AGENTS.mdにも対応しています。ただしSkillsの配置パスなど、一部のディレクトリ構成が変わっている点には注意が必要です。 -
4既定モデルと権限を確認する
起動後に
/modelと/permissionsで既定値を確認します。無料枠を温存したいなら既定を軽量モデル側に寄せ、上位モデルは要所だけで使うのが現実的です。 -
5CI/CDに組み込んでいる場合は必ず動作確認する
コマンド名(
gemini→agy)、引数、設定ファイルのパス、ストリーミング形式、状態保存ディレクトリが変わっています。Googleも「起動時点での完全な機能パリティはない」と明言しているため、シェルスクリプトやパイプラインに組み込んでいる場合は、実行して確認するまで動くと考えないでください。バージョンを固定し、終了コード判定を追加しておくと安全です。
7. (参考)旧Gemini CLIのインストール・認証方法
agyを使ってください。node -v で行う。-
1Gemini CLIをインストールする
ターミナルで以下のコマンドを実行(グローバルインストール推奨):
npm install -g @google/gemini-cli
# または npxで直接実行(インストール不要)
npx @google/gemini-cli
-
2Gemini CLIを起動して認証する
インストール完了後、
geminiコマンドで起動。初回は3種類の認証方法から選択できる:
| 認証方式 | 料金 | プライバシー | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Googleアカウントでログイン(推奨) | 無料(1日1,000リクエスト) | 入力データがモデル改善に使用される可能性あり | 個人開発者・学習目的 |
| Gemini API キー(Google AI Studio) | 従量課金(一定枠は無料) | 有料プランではデータ保護ポリシーが適用 | API利用量を細かく管理したい人 |
| Vertex AI(GCP) | GCP料金体系 | エンタープライズグレードのデータ保護 | 法人・組織での本格利用 |
-
3認証が完了したら動作を確認する
ターミナルに
geminiと入力してEnterを押すと対話モードが起動。「こんにちは」と日本語で入力して応答が返れば設定完了。
8. 対話モードと非対話モードの使い分け
| モード | 起動方法 | 向いている場面 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 対話モード(インタラクティブ) | gemini だけで起動 |
複雑なタスク・試行錯誤・コード全体のリファクタリング・アイデア出し | 会話履歴を保持しながら繰り返し質問できる。終了は /quit |
| 非対話モード(バッチ) | gemini "プロンプト" |
単一タスク・スクリプト組み込み・CI/CD・パイプ処理 | 単発実行してすぐ終了。シェルスクリプトに組み込める |
$ gemini
✦ Gemini CLI — Gemini 2.5 Flash | How can I help you today?
> @package.json このプロジェクトの依存関係を分析して
# 非対話モード——1行で実行して終了
$ gemini “ランダムで1から100の数字を出力するPythonコードを示して”
# パイプでファイル内容を渡す
$ curl -s https://example.com/README.md | gemini “日本語で要約して”
# ⚠ -p や –prompt は非推奨(将来的に削除予定)
# 正しい書き方: gemini “プロンプト”
gemini -p "..." や gemini --prompt "..." という書き方が紹介されているが、2026年1月時点でこれらは非推奨となり将来削除予定。正しい書き方は gemini "プロンプト"(引用符でくくる形式)。9. コマンド早見表——スラッシュ・アット・シェル・YOLOモード
スラッシュコマンド(/)——アプリケーション制御
利用可能なコマンド一覧を表示。まず最初に実行してみよう。
画面表示と会話履歴を両方リセット。新しいタスクに切り替えるときに使う。
Gemini 2.5 Pro / Gemini 2.5 Flash / Auto(自動切り替え)などを選択できる。Autoにすると複雑なタスクはPro、簡単な質問はFlashと自動でコスト最適化される。
セッションをまたいで情報を保持する設定。プロジェクトの文脈を次回も覚えておきたい場合に有効化する。
接続中のMCPサーバー一覧と状態を確認できる。外部ツール連携のデバッグに使う。
トークン消費量・リクエスト数などの統計を確認できる。無料枠の残量管理に役立つ。
アットコマンド(@)——ファイル・ディレクトリをコンテキストに含める
> @README.md 日本語で要約して
# 複数ファイルを同時にコンテキストに含める
> @src/auth.ts @src/user.ts この2つのファイルの依存関係を説明して
# フォルダ全体を読み込む
> @src/ このソースコード全体の構造を説明して
# URLからコンテキストを取得
> @https://docs.example.com/api このAPIドキュメントを参考にコードを書いて
シェルコマンド(!)——ターミナル操作をGemini CLI内から実行
> !ls -la
# Gitの状態を確認
> !git status
# Pythonコードを実行してテスト
> !python test.py
# npmコマンドを実行
> !npm run build
YOLOモード(–yolo)——全自動実行モード
YOLO(You Only Live Once)モードは、通常は表示されるAIからの「この操作を実行してよいですか?」という確認プロンプトをスキップして、全自動で実行するモードだ。
- 起動方法:
gemini --yoloまたは対話モード内で/yoloを入力 - YOLOモードではサンドボックスが自動的に有効化される(Seatbelt・Docker・Podmanの3種類から選択)ため、意図しないシステム操作のリスクが軽減される
- 繰り返しタスクの自動化・バッチ処理・CI/CDへの組み込みに向いている
- 本番環境での不用意な使用は危険。まずはサンドボックス環境で試すこと
10. GEMINI.md——プロジェクトのルールをAIに覚えさせる
多くの記事が触れていないが、GEMINI.mdファイルはGemini CLIを使いこなす上で最重要の設定だ。CursorやClaude Codeの.cursorrules/CLAUDE.mdに相当する機能で、プロジェクトルートに配置するとAIがその内容を常にコンテキストとして参照する。
$ touch GEMINI.md
# ファイルの中身(例):
## プロジェクト概要
このプロジェクトはNext.js 14 + TypeScript + Prismaを使用しています。
## コーディング規約
– 関数はarrow functionで書く
– 型はinterfaceを使う(typeは使わない)
– コンポーネントはPascalCase、関数はcamelCase
– anyは原則禁止
## ディレクトリ構造
– コンポーネント: src/components/
– API: src/app/api/
– 型定義: src/types/
GEMINI.mdを設定しておくことで、毎回「このプロジェクトはNext.jsで…」と説明する手間が省け、プロジェクト固有のルールに沿った提案を受け続けられる。チームで共有すれば全員のGemini CLIが同じルールで動く。
この「プロジェクトのルールをファイルで持たせる」考え方は、Claude CodeのCLAUDE.mdでも同じだ。複数のCLIを併用するとルールファイルが二重管理になりやすいため、運用設計を先に決めておくとよい。実際の分担方法はCursor Composer 2.5×Claude Code併用ガイド|チームでの役割分担とルール二重化を防ぐ運用設計が参考になる。
11. MCP連携——外部ツール・DBとGemini CLIを繋ぐ
MCP(Model Context Protocol)はAIが外部ツールと連携するための標準規格だ。Gemini CLIはMCPクライアントを内蔵しており、settings.jsonにサーバー設定を記述するだけで様々な外部ツールと連携できる。
| MCPサーバー例 | できること |
|---|---|
| GitHub MCP | 「PRを一覧で要約して」「このIssueに対応するコードを書いてPRを出して」 |
| File System MCP | プロジェクト外のディレクトリへのアクセスを安全に許可 |
| Google Search Grounding | よりリッチな検索体験・検索結果の直接統合 |
| Imagen / Veo MCP | 画像・動画生成機能をGemini CLIに追加 |
| データベース MCP | 「このテーブルの構造を分析して」「SQLを最適化して」 |
| Jira MCP | 「チケットの内容を読んで実装して」「進捗をSlackに投稿して」 |
{
“mcpServers”: {
“github”: {
“command”: “npx”,
“args”: [“-y”, “@modelcontextprotocol/server-github”],
“env”: { “GITHUB_TOKEN”: “your_token” }
},
“filesystem”: {
“command”: “npx”,
“args”: [“-y”, “@modelcontextprotocol/server-filesystem”, “/your/path”]
}
}
}
MCPは規格が共通のため、ここで作った設定の考え方はClaude・Cursor・Difyなど他のクライアントでもそのまま流用できる。サーバー別の具体的な設定手順はGitHub MCPとは?できることやMCPサーバーの導入・使い方とnotion MCPとは?Claude・Cursorから使う設定手順を解説が詳しい。表中のImagen / Veo MCPで扱う画像生成モデルについては、2026年8月にImagen 4がシャットダウンされNano Banana系へ移行しているため、Gemini画像生成 完全ガイド|Nano Banana 2・Pro・Liteの選び方とImagen 4終了対応で最新の対応状況を確認してほしい。
12. 料金プラン——旧無料枠と、現在の選択肢
2026/6/18に個人向け停止
→ 現在はAntigravity CLIへ
- 1分あたり最大60リクエスト
- 1日あたり最大1,000リクエスト
- Gemini 2.5 Pro / Flash を使用可能
- 100万トークンのコンテキストウィンドウ
- クレジットカード不要・即日利用可
$19/ユーザー/月
→ フリーランス・小規模チーム
- API利用制限の緩和
- 知的財産権の保護
- 入力データが学習に使用されない
- サポートへのアクセス
- Yolo モード・MCP サーバー利用可
$45/ユーザー/月
→ 大規模企業・開発組織
- 自社コードの学習・パーソナライズ
- 高度なセキュリティと管理機能
- Vertex AI経由でのIAM制御
- VPCサービスコントロール対応
- 専任サポートと稼働保証
13. 認証方式がプライバシーと料金を決める
Gemini CLIで最も見落とされがちな重要事項が、認証方式によってプライバシーポリシーが変わるということだ。
| 認証方式 | 料金 | データの扱い | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| Googleアカウントログイン(無料) ※2026/6/18に個人向け終了 |
現在は利用不可 | 入力データがモデル改善に使用される可能性あり | —(Antigravity CLIへ移行) |
| Google AI Studio APIキー | 従量課金(一定枠無料) | 有料プランではデータ保護ポリシー適用 | APIコストを細かく管理したい個人・小チーム |
| Code Assist Standard/Enterprise | $19〜$45/ユーザー/月 | 学習に使用されない・IP保護あり | 業務コードを扱うフリーランス・企業チーム |
| Vertex AI(GCP) | GCP料金体系 | エンタープライズグレード・VPC・IAM対応 | 法人・金融・医療等のセキュリティ要件が高い組織 |
14. Gemini Code Assist・Claude Code・OpenAI Codexとの比較
Gemini CLIの後継
- ターミナル中心・クローズドソース
- 無料枠は大幅縮小・週次リセット
- 非同期並列ワークフロー対応
- Google検索・Workspace連携
- GEMINI.md / AGENTS.md 対応
IDE統合型
- VS Code/IntelliJに統合
- エディタでリアルタイム補完
- Gemini CLIを基盤に使用
- $19/月〜(有料プランのみ)
- コードを書きながら支援
CLI特化・高推論
- ターミナル中心
- 無料枠なし(API従量課金)
- 200,000トークン
- 安全性・倫理面重視
- CLAUDE.md対応
| 状況 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| まず無料でAI CLIを試したい | Antigravity CLI | インストール自体は無料だが、無料枠は数リクエスト規模まで縮小。「試す」には使えるが主力には向かない |
| 最新情報の取得・Web検索が重要 | Antigravity CLI | Google検索との統合品質は他ツールと別格。この強みは後継にも引き継がれている |
| 複雑な設計・安全性重視のコーディング | Claude Code | Anthropicの安全性設計と高い推論力。コンプライアンス要件が厳しいプロジェクト向け |
| 大規模コードベースの解析 | Antigravity CLI | 100万トークン級のコンテキストは後継でも利用可能。ただし消費が早く、無料枠では現実的でない |
| エディタでリアルタイムに補完を受けたい | Gemini Code Assist | IDE統合型。ただし個人向けIDE拡張も2026/6/18に停止済み。組織ライセンスまたはAntigravity 2.0対応拡張へ |
モデル単体の性能で比べたい場合は、同一プロンプトで検証したChatGPT・Claude・Gemini・Copilot比較|同一プロンプト比較・弱点・予算別おすすめ構成も判断材料になる。またGemini CLIの土台となっているエージェント実行基盤についてはGoogle Antigravityとは?使い方・料金を解説で解説している。
15. メリット・デメリット
- Google検索との統合が業界最強(後継にも継承)
- 100万トークン級のコンテキスト(後継にも継承)
- GEMINI.md / AGENTS.md がそのまま動く
- MCP設定の考え方は他クライアントにも流用できる
- MCP・GEMINI.md・Extensions等の本格的なエコシステム
- YOLOモードで全自動実行(サンドボックス付きで安全)
- Auto Routingでコストとパフォーマンスを自動最適化
- 日本語プロンプト対応
- 個人向け提供が2026年6月18日に終了した(最大の注意点)
- 後継はクローズドソース化。無料枠も大幅縮小・週次リセット
- 無料プランでは入力データがモデル改善に使用される可能性
- YOLOモードなど高度な機能は使い方を誤ると意図しない操作が実行される
- Node.js v20以上が必要(事前準備が必要)
- –promptフラグ等、仕様変更が頻繁でドキュメントが追いつかない場合がある
- ターミナルに不慣れなユーザーには学習コストがある
- ファイル削除等の影響の大きい操作には特別な注意が必要
16. よくある質問
agy)へ移行してください。agy plugin import gemini でAntigravity pluginsへ変換できます。ただしSkillsの配置パスなど一部のディレクトリ構成が変わっているため、変換後に動作確認をしてください。gemini -p "プロンプト" や gemini --prompt "プロンプト" という書き方は2026年1月時点で非推奨となっており、将来的に削除される予定。正しい書き方は gemini "プロンプト"(ダブルクォートでくくる形式)。一部の古い記事やチュートリアルで旧来の書き方が紹介されているため注意が必要。あわせて読みたい
- Google Antigravity 2.0 × Gemini 3.5 Flash レビュー——後継CLIと同じ基盤の実測レビュー
- Gemini Sparkとは?できること・使い方を解説——コードを書かずにGoogleのエージェントを使う入口
- Gemini画像生成 完全ガイド|Nano Banana 2・Pro・Liteの選び方とImagen 4終了対応——Imagen 4終了に伴うモデル移行の対応表
- Gemini Omniとは?動画を「理解」して作るAI——World Modelと使い方
- Google Antigravityとは?使い方・料金を解説——Gemini系エージェントの実行基盤
認証方式によってコードの扱いが変わる点は、個人利用より法人利用でこそ影響が大きい。株式会社LIFRELLでは、Claude CodeやCodexを含むAI開発ツールの法人導入支援・研修を行っている。
- Claude Code 法人導入支援・研修
- Codex(OpenAI) 法人導入支援・研修
- 生成AIeラーニング研修おすすめ完全ガイド——まず社内定着から始めたい場合
