Gemini CLI終了|使えない原因とAntigravity CLI(agy)移行手順【2026年8月】

2026年8月最新 — 個人向け提供は終了済み
Gemini CLIとは?
2026年6月の個人向け終了と
Antigravity CLI移行を解説

Gemini CLIは2026年6月18日をもって、Google AI Pro・Ultra・個人向け無料プランでのリクエスト処理が停止した。後継はGo製の「Antigravity CLI」(コマンド:agy)。ただし組織ライセンス(Code Assist Standard/Enterprise)と有料APIキー経由は継続利用できる。本記事では、誰が影響を受けるのか・何が引き継がれるのか・移行手順・旧CLIで何ができていたのかを一気に整理する。

後継はAntigravity CLI(agy)
GEMINI.md・MCP設定は引き継ぎ可
lifrell-tech.com
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最重要(2026年8月時点):Gemini CLIの個人向け提供は終了しています。2026年6月18日をもって、Google AI Pro・Ultra、および無料の「Gemini Code Assist for individuals」利用者に対する Gemini CLI と Gemini Code Assist IDE拡張のリクエスト処理が停止しました。本記事の第5章以降で解説している「Googleアカウントで1日1,000リクエスト無料」という条件は、現在は利用できません。これから始める方は第5章の移行手順から読んでください。組織ライセンス(Gemini Code Assist Standard/Enterprise)と有料APIキー経由の利用は継続できます。

目次

1. Gemini CLIとは——ターミナルで動くGoogle製AIエージェント

Gemini CLI(コマンドラインインターフェース)は、Googleが2025年6月25日にApache 2.0ライセンスで公開したOSSのAIエージェントだった。ターミナルから直接GeminiのAI機能を呼び出し、コーディング支援・ファイル操作・Web検索・タスク自動化までを黒い画面だけで完結させられる——という設計思想は、その後のターミナル型AIエージェントの標準になった。

最大の特徴は無料枠の大きさだった。Googleアカウントさえあれば1日1,000リクエスト・1分60リクエストまで使え、100万トークンのコンテキストウィンドウも開放されていた。GitHubスター10万超・外部コントリビューターからのPR6,000件以上という数字が、その人気を物語っている。

📌

本章は「Gemini CLIとは何だったのか」を過去形で整理しています。2026年8月時点で個人がこの無料枠を使うことはできません。これから同じことをやりたい場合の選択肢は第2章と第5章にまとめています。

なお、同じGoogle製でも「常時バックグラウンドで動き続けるエージェント」を求めているならGemini CLIではなくGemini Sparkが該当する。Gemini CLIはコマンドを叩いた時だけ動くツールで、PCを閉じれば止まる。逆にSparkはGoogle Cloud上で24時間稼働するが、個人アカウント限定でターミナル操作はできない。両者の違いと使い分けはGemini Sparkとは?できること・使い方を解説で整理している。

// この記事でわかること——他記事にない情報を網羅
  • 100万トークンのコンテキストウィンドウとは何か——大規模コードベースを丸ごと解析できる理由
  • GEMINI.md ファイル——プロジェクト固有のルールをAIに覚えさせる仕組み(.cursorrules相当)
  • MCP連携——GitHub・DB・Imagen等の外部ツールとGemini CLIを接続する方法
  • YOLOモード(–yolo)——承認プロンプトなしに全自動実行。サンドボックス付きで安全
  • Auto Routing——タスクの複雑さに応じてPro/Flashを自動切り替えてコスト最適化
  • 認証方式によってプライバシーポリシーが変わる——Googleログイン vs APIキー vs Vertex AIの違い
  • Extensionsエコシステム——拡張機能を組織内で配布・共有してチーム開発を効率化
  • –promptフラグが非推奨になった事実(Udemyの記事では未反映)
  • Claude Code・OpenAI Codexとの正直な比較と使い分け判断フロー

2. 【最重要】2026年6月18日の個人向け終了と、影響範囲

Googleは2026年5月19日のGoogle I/O 2026でGemini CLIの終了を発表し、2026年6月18日をもって個人向けのリクエスト処理を停止した。猶予は約1か月という短さだった。後継はGo言語で書き直された「Antigravity CLI」(コマンド:agy)で、Google Antigravityプラットフォームの一部として提供されている。

誰が影響を受けたか

利用形態 2026年6月18日以降 対応
無料(Gemini Code Assist for individuals) 停止 Antigravity CLIへ移行
Google AI Pro 停止 Antigravity CLIへ移行
Google AI Ultra 停止 Antigravity CLIへ移行
Gemini Code Assist Standard / Enterprise(組織ライセンス) 継続利用可 対応不要
有料APIキー経由(Gemini API) 継続利用可 対応不要
💡 まず自社・自分がどれに当たるかを確認してください。「Gemini CLIが動かない」という相談の大半は、障害ではなくこの区分です。組織ライセンスや有料APIキーで使っているなら、今までどおり動きます。

Antigravity CLIで何が変わったか

項目 Gemini CLI(旧) Antigravity CLI(新)
コマンド gemini agy
実装言語 TypeScript / Node.js Go(起動・応答が高速化)
ライセンス OSS(Apache 2.0) クローズドソース
ルールファイル GEMINI.md GEMINI.md / AGENTS.md どちらも動作
拡張機能 Extensions Antigravity plugins(agy plugin import geminiで変換)
並列実行 限定的 非同期並列ワークフローに対応
無料枠 1日1,000リクエスト 大幅縮小。プラン依存(無料<Pro<Ultra)
クォータのリセット 日次 Proは週次。使い切ると最大7日待ち
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「ただの名前替え」ではありません。OSSでなくなったこと、無料枠が大きく絞られたこと、クォータのリセットが週次になったこと——この3つは実務への影響が大きい変更です。特に無料プランは「数リクエストで週次クォータに到達した」という報告がコミュニティに多く、日常的な開発の主力にするのは現実的ではありません。Antigravity CLIは「サブのエージェント」と位置づけ、主力は別に持つ前提で設計するのが安全です。主力候補の比較はClaude Code完全ガイド2026Codex CLI使い方完全ガイドにあります。
💡

Antigravity CLIとデスクトップアプリ「Antigravity 2.0」は同じエージェントハーネスを共有しており、設定や権限が同期されます。実際の速度・並列実行の使用感はGoogle Antigravity 2.0 × Gemini 3.5 Flash レビュー|「4倍速いが完璧ではない」を正直に考察で検証しています。なお Antigravity 2.0 本体はリモート開発に対応していないため、SSH先のLinuxサーバーで作業するならCLIが唯一の選択肢になります。

3. 他のAIコーディングツールとの決定的な違い(旧Gemini CLIの設計思想)

// Gemini CLIが「単なるAIチャット」と違う理由

従来のAI活用は「ブラウザでChatGPTに質問→エディタにコピー→実行→ブラウザに戻る」というコンテキストスイッチが繰り返し発生していた。Gemini CLIはこの問題を根本から解決する。

  • エディタ・ブラウザを閉じたまま作業が完結:ターミナルから離れずにコーディング・検索・ファイル操作・テスト実行まで行える
  • 真のAIエージェントとして動作:指示を受けてから自律的に複数ステップのタスクを計画・実行・エラー修復する(ReActループ)
  • CI/CDパイプラインへの組み込みが容易:シェルスクリプトやバッチ処理に組み込めるため、自動化ワークフローに自然に統合できる
  • OSSなので透明性が高い:Apache 2.0ライセンスで公開。動作の仕組みをコードで確認でき、カスタマイズも自由
比較項目 Gemini CLI Claude Code OpenAI Codex
動作環境 ターミナル(ローカル) ターミナル(ローカル) クラウドサンドボックス
無料枠 日1,000リクエスト(2026/6/18に個人向け終了) API従量課金(無料枠なし) API従量課金
コンテキスト 100万トークン 200,000トークン 128,000トークン
Web検索 Google検索統合(強力) 対応あり 限定的
MCP対応 限定的
OSS Apache 2.0 × ×
向いている場面 無料でAIコーディングを始めたい・Google検索が重要 複雑な設計・長期タスク・高い安全性重視 クラウドで隔離された環境が必要

Claude Code側の機能を詳しく知りたい場合はClaude Code完全ガイド2026|最新機能・料金プラン・実践活用法まとめ、OpenAI Codex側はCodex CLI使い方完全ガイド|インストール・Windows・承認モードで、それぞれインストールから承認モードの設計まで解説している。3つとも無料枠の条件が異なるため、どのモデルにどの作業を任せるかを先に決めておくと契約を1本減らせることがある。判断軸はAIモデルの使い分け方|タスク別おすすめLLMにまとめた。

4. できること——コーディングから情報収集・自動化まで

💬
対話型問題解決・コーディング支援

エラーログやコードの問題点を貼り付けると、段階的に原因を分析して改善策を提案する。バグ修正・リファクタリング・テストコード作成まで対話を通じて実行できる。会話履歴を保持しながら複雑なタスクを徐々に解決できる。

🔍
Google検索との直接連携

google_web_searchツールがビルトインで組み込まれており、ターミナルから離れずに最新情報を取得・要約できる。「このライブラリの最新バージョンを調べて」「セキュリティアドバイザリを確認して」のような指示が一発で完結する。Google製のため検索品質が圧倒的に高い。

📁
ローカルファイル操作・自動化

ローカルのファイルシステムを直接読み書きし、シェルコマンドを実行できる。複雑な設定ファイルの分割・生成ファイルのGitコミット・ドキュメントの自動生成など、一連の作業をターミナル内で完結させられる。CI/CDパイプラインへの組み込みも可能。

🔗
MCP連携——外部ツールとの接続

MCP(Model Context Protocol)対応により、GitHub・データベース・Imagen・Google Workspace等の外部ツールとシームレスに連携できる。プラグイン感覚で機能を拡張でき、「GitのPRを一覧で要約して」「Jiraのチケットを解析して実装して」のような指示が現実になる。

🎨
VS Code(IDE)との連携

/ideコマンドを使うと、VS Codeで開いているファイルのコンテキストを読み取った上でコード提案・修正を行う。エディタ内で直接差分を確認して適用できるため、IDEとターミナルを行き来する手間が省ける。Gemini Code AssistのエージェントモードはGemini CLIを基盤としている。


スクリプト・バッチ処理への組み込み

非対話モードでスクリプトに組み込み、定型タスクを自動化できる。ログ解析・テスト自動化・レポート生成などをバッチ処理として実行できる。パイプ(|)で前のコマンドの出力をGeminiに渡すことも可能。

5. 100万トークンのコンテキストウィンドウとは何か

「100万トークン」は数字だけ見ても実感しにくい。日本語で書かれた文章はおよそ1文字あたり1〜3トークン程度なので、100万トークンは日本語で約33万〜100万文字分に相当する。

100万トークンでできること 具体例
大規模コードベースを丸ごと読み込む 数千行のコードベース全体を一度に解析して「この関数がどこで呼ばれているか」を把握できる
長大なログファイルの解析 数万行のエラーログを一度に読み込んでパターンを分析できる
大型ドキュメントの要約・分析 数百ページのPDFや仕様書を丸ごと読み込んで質問に答えられる
複数ファイルの横断的な解析 プロジェクト全体のファイルを同時にコンテキストに入れて依存関係を把握できる
💡 Claude Codeのコンテキストウィンドウが200,000トークン、OpenAI Codexが128,000トークンと比べて、Gemini CLIの100万トークンは5〜8倍の規模。大規模プロジェクトでは特に差が出る。

6. Antigravity CLI(agy)への移行手順

個人向けのGemini CLIはすでに応答しません。これから始める場合も、旧CLIを使っていた場合も、入口はagyになります。

  1. 1
    自分の利用形態を確認する

    組織ライセンス(Code Assist Standard/Enterprise)または有料APIキー経由なら、そもそも移行は不要です。無料・AI Pro・AI Ultraで使っていた場合のみ、以下に進みます。

  2. 2
    Antigravity CLIをインストールする

    公式のインストーラを使います。インストーラの提供方法は更新されることがあるため、実行前に必ずAntigravity公式サイトで最新の手順を確認してください。

  3. 3
    旧設定をインポートする

    agy plugin import gemini で、Gemini CLIの拡張機能・設定をAntigravity pluginsへ変換できます。GEMINI.mdはそのまま動作し、AGENTS.mdにも対応しています。ただしSkillsの配置パスなど、一部のディレクトリ構成が変わっている点には注意が必要です。

  4. 4
    既定モデルと権限を確認する

    起動後に /model/permissions で既定値を確認します。無料枠を温存したいなら既定を軽量モデル側に寄せ、上位モデルは要所だけで使うのが現実的です。

  5. 5
    CI/CDに組み込んでいる場合は必ず動作確認する

    コマンド名(geminiagy)、引数、設定ファイルのパス、ストリーミング形式、状態保存ディレクトリが変わっています。Googleも「起動時点での完全な機能パリティはない」と明言しているため、シェルスクリプトやパイプラインに組み込んでいる場合は、実行して確認するまで動くと考えないでください。バージョンを固定し、終了コード判定を追加しておくと安全です。

⚠️

移行前に「主力を何にするか」を決めてください。Antigravity CLIの無料枠は日常的な開発を回すには足りません。旧Gemini CLIの無料枠に依存していたワークフローは、そのまま移し替えても同じようには動きません。主力をClaude CodeCodex CLIに置き、Antigravityは並列実行やGoogleエコシステム連携が要る場面のサブとして持つ——という構成を先に決めるほうが、移行作業そのものより重要です。どのモデルに何を振るかの判断軸はAIモデルの使い分け方|タスク別おすすめLLMにまとめています。
💡

コードを書かない業務でGoogleのエージェントを使いたい場合、CLIは不要です。日本語で指示するだけでバックグラウンド実行ができるGemini Spark(2026年7月に日本語提供開始、Google AI Proでも利用可)のほうが入口として適しています。

7. (参考)旧Gemini CLIのインストール・認証方法

📌

以下は旧Gemini CLIの手順です(個人向けは2026年6月18日に停止)。組織ライセンス・有料APIキーで継続利用している方、および移行元の仕様を確認したい方向けに残しています。これから新規に始める方は前章のagyを使ってください。
📦

前提条件:Node.js v20以上が必要。インストールされていない場合はnodejs.org から先にインストールすること。インストール確認は node -v で行う。
  1. 1
    Gemini CLIをインストールする

    ターミナルで以下のコマンドを実行(グローバルインストール推奨):

# グローバルインストール(推奨)
npm install -g @google/gemini-cli

# または npxで直接実行(インストール不要)
npx @google/gemini-cli

  1. 2
    Gemini CLIを起動して認証する

    インストール完了後、gemini コマンドで起動。初回は3種類の認証方法から選択できる:

認証方式 料金 プライバシー 向いている人
Googleアカウントでログイン(推奨) 無料(1日1,000リクエスト) 入力データがモデル改善に使用される可能性あり 個人開発者・学習目的
Gemini API キー(Google AI Studio) 従量課金(一定枠は無料) 有料プランではデータ保護ポリシーが適用 API利用量を細かく管理したい人
Vertex AI(GCP) GCP料金体系 エンタープライズグレードのデータ保護 法人・組織での本格利用
⚠️

業務コードは認証方式に注意:Googleアカウントログインの無料プランでは入力データがモデル改善に使用される可能性がある。社内の機密コードを扱う場合はVertex AI経由(GCPのIAM+VPCで組織レベルのガバナンス可能)またはCode Assist有料プランを選択すること。
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    認証が完了したら動作を確認する

    ターミナルに gemini と入力してEnterを押すと対話モードが起動。「こんにちは」と日本語で入力して応答が返れば設定完了。

8. 対話モードと非対話モードの使い分け

モード 起動方法 向いている場面 特徴
対話モード(インタラクティブ) gemini だけで起動 複雑なタスク・試行錯誤・コード全体のリファクタリング・アイデア出し 会話履歴を保持しながら繰り返し質問できる。終了は /quit
非対話モード(バッチ) gemini "プロンプト" 単一タスク・スクリプト組み込み・CI/CD・パイプ処理 単発実行してすぐ終了。シェルスクリプトに組み込める
# 対話モード——起動してから対話する
$ gemini
✦ Gemini CLI — Gemini 2.5 Flash | How can I help you today?
> @package.json このプロジェクトの依存関係を分析して

# 非対話モード——1行で実行して終了
$ gemini “ランダムで1から100の数字を出力するPythonコードを示して”

# パイプでファイル内容を渡す
$ curl -s https://example.com/README.md | gemini “日本語で要約して”

# ⚠ -p や –prompt は非推奨(将来的に削除予定)
# 正しい書き方: gemini “プロンプト”

💡

-pフラグは非推奨:一部の古い記事では gemini -p "..."gemini --prompt "..." という書き方が紹介されているが、2026年1月時点でこれらは非推奨となり将来削除予定。正しい書き方は gemini "プロンプト"(引用符でくくる形式)。

9. コマンド早見表——スラッシュ・アット・シェル・YOLOモード

スラッシュコマンド(/)——アプリケーション制御

/
/help または /? ——ヘルプを表示

利用可能なコマンド一覧を表示。まず最初に実行してみよう。

/
/clear ——会話履歴をクリア

画面表示と会話履歴を両方リセット。新しいタスクに切り替えるときに使う。

/
/model ——使用モデルを切り替える

Gemini 2.5 Pro / Gemini 2.5 Flash / Auto(自動切り替え)などを選択できる。Autoにすると複雑なタスクはPro、簡単な質問はFlashと自動でコスト最適化される。

/
/memory ——AIの会話履歴管理

セッションをまたいで情報を保持する設定。プロジェクトの文脈を次回も覚えておきたい場合に有効化する。

/
/mcp ——MCPサーバーの確認・管理

接続中のMCPサーバー一覧と状態を確認できる。外部ツール連携のデバッグに使う。

/
/stats ——使用状況の確認

トークン消費量・リクエスト数などの統計を確認できる。無料枠の残量管理に役立つ。

アットコマンド(@)——ファイル・ディレクトリをコンテキストに含める

# ファイルの内容を読み込んで質問
> @README.md 日本語で要約して

# 複数ファイルを同時にコンテキストに含める
> @src/auth.ts @src/user.ts この2つのファイルの依存関係を説明して

# フォルダ全体を読み込む
> @src/ このソースコード全体の構造を説明して

# URLからコンテキストを取得
> @https://docs.example.com/api このAPIドキュメントを参考にコードを書いて

シェルコマンド(!)——ターミナル操作をGemini CLI内から実行

# ファイル一覧を確認
> !ls -la

# Gitの状態を確認
> !git status

# Pythonコードを実行してテスト
> !python test.py

# npmコマンドを実行
> !npm run build

YOLOモード(–yolo)——全自動実行モード

// YOLOモードとは

YOLO(You Only Live Once)モードは、通常は表示されるAIからの「この操作を実行してよいですか?」という確認プロンプトをスキップして、全自動で実行するモードだ。

  • 起動方法:gemini --yolo または対話モード内で /yolo を入力
  • YOLOモードではサンドボックスが自動的に有効化される(Seatbelt・Docker・Podmanの3種類から選択)ため、意図しないシステム操作のリスクが軽減される
  • 繰り返しタスクの自動化・バッチ処理・CI/CDへの組み込みに向いている
  • 本番環境での不用意な使用は危険。まずはサンドボックス環境で試すこと

10. GEMINI.md——プロジェクトのルールをAIに覚えさせる

多くの記事が触れていないが、GEMINI.mdファイルはGemini CLIを使いこなす上で最重要の設定だ。CursorやClaude Codeの.cursorrules/CLAUDE.mdに相当する機能で、プロジェクトルートに配置するとAIがその内容を常にコンテキストとして参照する。

# プロジェクトルートにGEMINI.mdを作成
$ touch GEMINI.md

# ファイルの中身(例):
## プロジェクト概要
このプロジェクトはNext.js 14 + TypeScript + Prismaを使用しています。

## コーディング規約
– 関数はarrow functionで書く
– 型はinterfaceを使う(typeは使わない)
– コンポーネントはPascalCase、関数はcamelCase
– anyは原則禁止

## ディレクトリ構造
– コンポーネント: src/components/
– API: src/app/api/
– 型定義: src/types/

GEMINI.mdを設定しておくことで、毎回「このプロジェクトはNext.jsで…」と説明する手間が省け、プロジェクト固有のルールに沿った提案を受け続けられる。チームで共有すれば全員のGemini CLIが同じルールで動く。

この「プロジェクトのルールをファイルで持たせる」考え方は、Claude CodeのCLAUDE.mdでも同じだ。複数のCLIを併用するとルールファイルが二重管理になりやすいため、運用設計を先に決めておくとよい。実際の分担方法はCursor Composer 2.5×Claude Code併用ガイド|チームでの役割分担とルール二重化を防ぐ運用設計が参考になる。

11. MCP連携——外部ツール・DBとGemini CLIを繋ぐ

MCP(Model Context Protocol)はAIが外部ツールと連携するための標準規格だ。Gemini CLIはMCPクライアントを内蔵しており、settings.jsonにサーバー設定を記述するだけで様々な外部ツールと連携できる。

MCPサーバー例 できること
GitHub MCP 「PRを一覧で要約して」「このIssueに対応するコードを書いてPRを出して」
File System MCP プロジェクト外のディレクトリへのアクセスを安全に許可
Google Search Grounding よりリッチな検索体験・検索結果の直接統合
Imagen / Veo MCP 画像・動画生成機能をGemini CLIに追加
データベース MCP 「このテーブルの構造を分析して」「SQLを最適化して」
Jira MCP 「チケットの内容を読んで実装して」「進捗をSlackに投稿して」
# settings.json にMCPサーバーを設定する例
{
“mcpServers”: {
“github”: {
“command”: “npx”,
“args”: [“-y”, “@modelcontextprotocol/server-github”],
“env”: { “GITHUB_TOKEN”: “your_token” }
},
“filesystem”: {
“command”: “npx”,
“args”: [“-y”, “@modelcontextprotocol/server-filesystem”, “/your/path”]
}
}
}

MCPは規格が共通のため、ここで作った設定の考え方はClaude・Cursor・Difyなど他のクライアントでもそのまま流用できる。サーバー別の具体的な設定手順はGitHub MCPとは?できることやMCPサーバーの導入・使い方notion MCPとは?Claude・Cursorから使う設定手順を解説が詳しい。表中のImagen / Veo MCPで扱う画像生成モデルについては、2026年8月にImagen 4がシャットダウンされNano Banana系へ移行しているため、Gemini画像生成 完全ガイド|Nano Banana 2・Pro・Liteの選び方とImagen 4終了対応で最新の対応状況を確認してほしい。

12. 料金プラン——旧無料枠と、現在の選択肢

Googleアカウント認証(無料)※終了
2026/6/18に個人向け停止
→ 現在はAntigravity CLIへ

  • 1分あたり最大60リクエスト
  • 1日あたり最大1,000リクエスト
  • Gemini 2.5 Pro / Flash を使用可能
  • 100万トークンのコンテキストウィンドウ
  • クレジットカード不要・即日利用可
Code Assist Standard
$19/ユーザー/月
→ フリーランス・小規模チーム

  • API利用制限の緩和
  • 知的財産権の保護
  • 入力データが学習に使用されない
  • サポートへのアクセス
  • Yolo モード・MCP サーバー利用可
Code Assist Enterprise
$45/ユーザー/月
→ 大規模企業・開発組織

  • 自社コードの学習・パーソナライズ
  • 高度なセキュリティと管理機能
  • Vertex AI経由でのIAM制御
  • VPCサービスコントロール対応
  • 専任サポートと稼働保証
⚠️

左端の無料プランは2026年6月18日に個人向け提供が終了しました。現在Gemini CLIを継続利用できるのは、Code Assist Standard/Enterprise(組織ライセンス)と有料APIキー経由のみです。個人でターミナル型のGoogleエージェントを使いたい場合はAntigravity CLIに移りますが、無料枠は旧CLIより大幅に絞られています。日常的に回すなら有料プランか、Claude CodeCodex CLIを主力にする前提で考えてください。コスト全体の考え方はAIコスト最適化完全ガイドにまとめています。

13. 認証方式がプライバシーと料金を決める

Gemini CLIで最も見落とされがちな重要事項が、認証方式によってプライバシーポリシーが変わるということだ。

認証方式 料金 データの扱い 向いている用途
Googleアカウントログイン(無料)
※2026/6/18に個人向け終了
現在は利用不可 入力データがモデル改善に使用される可能性あり —(Antigravity CLIへ移行)
Google AI Studio APIキー 従量課金(一定枠無料) 有料プランではデータ保護ポリシー適用 APIコストを細かく管理したい個人・小チーム
Code Assist Standard/Enterprise $19〜$45/ユーザー/月 学習に使用されない・IP保護あり 業務コードを扱うフリーランス・企業チーム
Vertex AI(GCP) GCP料金体系 エンタープライズグレード・VPC・IAM対応 法人・金融・医療等のセキュリティ要件が高い組織

14. Gemini Code Assist・Claude Code・OpenAI Codexとの比較

Antigravity CLI(agy)
Gemini CLIの後継

  • ターミナル中心・クローズドソース
  • 無料枠は大幅縮小・週次リセット
  • 非同期並列ワークフロー対応
  • Google検索・Workspace連携
  • GEMINI.md / AGENTS.md 対応
Gemini Code Assist
IDE統合型

  • VS Code/IntelliJに統合
  • エディタでリアルタイム補完
  • Gemini CLIを基盤に使用
  • $19/月〜(有料プランのみ)
  • コードを書きながら支援
Claude Code
CLI特化・高推論

  • ターミナル中心
  • 無料枠なし(API従量課金)
  • 200,000トークン
  • 安全性・倫理面重視
  • CLAUDE.md対応
状況 推奨 理由
まず無料でAI CLIを試したい Antigravity CLI インストール自体は無料だが、無料枠は数リクエスト規模まで縮小。「試す」には使えるが主力には向かない
最新情報の取得・Web検索が重要 Antigravity CLI Google検索との統合品質は他ツールと別格。この強みは後継にも引き継がれている
複雑な設計・安全性重視のコーディング Claude Code Anthropicの安全性設計と高い推論力。コンプライアンス要件が厳しいプロジェクト向け
大規模コードベースの解析 Antigravity CLI 100万トークン級のコンテキストは後継でも利用可能。ただし消費が早く、無料枠では現実的でない
エディタでリアルタイムに補完を受けたい Gemini Code Assist IDE統合型。ただし個人向けIDE拡張も2026/6/18に停止済み。組織ライセンスまたはAntigravity 2.0対応拡張へ

モデル単体の性能で比べたい場合は、同一プロンプトで検証したChatGPT・Claude・Gemini・Copilot比較|同一プロンプト比較・弱点・予算別おすすめ構成も判断材料になる。またGemini CLIの土台となっているエージェント実行基盤についてはGoogle Antigravityとは?使い方・料金を解説で解説している。

15. メリット・デメリット

✓ メリット
  • Google検索との統合が業界最強(後継にも継承)
  • 100万トークン級のコンテキスト(後継にも継承)
  • GEMINI.md / AGENTS.md がそのまま動く
  • MCP設定の考え方は他クライアントにも流用できる
  • MCP・GEMINI.md・Extensions等の本格的なエコシステム
  • YOLOモードで全自動実行(サンドボックス付きで安全)
  • Auto Routingでコストとパフォーマンスを自動最適化
  • 日本語プロンプト対応
✗ デメリット・注意点
  • 個人向け提供が2026年6月18日に終了した(最大の注意点)
  • 後継はクローズドソース化。無料枠も大幅縮小・週次リセット
  • 無料プランでは入力データがモデル改善に使用される可能性
  • YOLOモードなど高度な機能は使い方を誤ると意図しない操作が実行される
  • Node.js v20以上が必要(事前準備が必要)
  • –promptフラグ等、仕様変更が頻繁でドキュメントが追いつかない場合がある
  • ターミナルに不慣れなユーザーには学習コストがある
  • ファイル削除等の影響の大きい操作には特別な注意が必要

16. よくある質問

今からGemini CLIを使えますか?
個人(無料・Google AI Pro・Ultra)では使えません。2026年6月18日にリクエスト処理が停止しています。Gemini Code Assist Standard/Enterpriseの組織ライセンス、または有料APIキー経由であれば継続利用できます。個人でターミナル型を使うなら後継のAntigravity CLI(agy)へ移行してください。
Antigravity CLIは無料で使えますか?
インストール自体は無料で、無料枠も残っています。ただし旧Gemini CLIの「1日1,000リクエスト」とは規模が違い、大きく縮小されました。Google AI Proでも週次リセットのため、使い切ると最大7日間待つことになります。日常的な開発の主力にするより、サブのエージェントとして持つ想定が現実的です。
GEMINI.mdやMCPの設定は引き継げますか?
引き継げます。GEMINI.mdはそのまま動作し、AGENTS.mdにも対応しています。拡張機能は agy plugin import gemini でAntigravity pluginsへ変換できます。ただしSkillsの配置パスなど一部のディレクトリ構成が変わっているため、変換後に動作確認をしてください。
日本語で使える?
使える。プロンプトに日本語を入力すれば日本語で回答が返ってくる。「このコードを説明して」「このエラーを修正して」のような自然な日本語でも問題なく動作する。ただし技術用語(関数名・コマンド等)は英語で書いた方が精度が上がる傾向がある。日英混在のプロンプトも問題なく動作する。
GEMINI.mdとは何か?必要か?
プロジェクトルートに配置するテキストファイルで、AIに対してプロジェクト固有のルールを伝える仕組み。技術スタック・コーディング規約・ディレクトリ構造などを記述しておくことで、毎回説明しなくてもAIがプロジェクトの文脈を理解した提案をしてくれるようになる。CursorやClaude Codeでの.cursorrules/CLAUDE.mdに相当する機能。必須ではないが設定すると出力精度が大幅に上がるため、継続的に使うなら設定することを強く推奨。
YOLOモードは危険ではないか?
確認プロンプトをスキップするモードなので、使い方を誤ると意図しないファイル削除やシステム変更が起きる可能性がある。ただしYOLOモードではサンドボックス(Seatbelt・Docker・Podmanから選択)が自動的に有効化されるため、ある程度の安全は保たれる。最初はサンドボックス環境でテストして動作を確認してから本番環境に適用するのが正しい使い方。本番サーバーでの無造作な使用は絶対に避けること。
Claude CodeとAntigravity CLIはどちらがいい?
2026年8月時点では、主力はClaude Code、サブにAntigravity CLIという構成が現実的です。旧Gemini CLIの最大の優位点だった無料枠が失われたため、「無料だからGoogle」という選び方は成立しなくなりました。Googleエコシステム(Workspace・Firebase・Android)との連携や非同期並列ワークフローが要る場面ではAntigravityに分があります。複雑な設計判断・コンプライアンス要件が厳しい業務はClaude Codeが向いています。
MCP連携はどう設定するか?
~/.gemini/settings.json(Gemini CLIの設定ファイル)に mcpServers セクションを追加する。各サーバーの名前・実行コマンド・引数・環境変数を記述するだけで、次回起動時から自動的に連携が有効になる。GitHubのMCPサーバーなら npx @modelcontextprotocol/server-github で試せる。/mcpコマンドで接続状態を確認できる。
会社の業務コードで使っていいか?
認証方式に依存する。Googleアカウントの無料プランでは入力データがモデル改善に使用される可能性があるため、機密コードを貼り付けることは推奨しない。業務コードで使う場合はCode Assist Standard/Enterprise(入力データが学習に使用されない)またはVertex AI経由(GCPのIAM・VPC制御)を使用すること。組織での導入時はZOZOの事例のように、統一のGCPプロジェクトとGitリポジトリで利用者を一元管理する仕組みを構築することを推奨。
-pオプションは使えるか?
使えるが非推奨。gemini -p "プロンプト"gemini --prompt "プロンプト" という書き方は2026年1月時点で非推奨となっており、将来的に削除される予定。正しい書き方は gemini "プロンプト"(ダブルクォートでくくる形式)。一部の古い記事やチュートリアルで旧来の書き方が紹介されているため注意が必要。

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認証方式によってコードの扱いが変わる点は、個人利用より法人利用でこそ影響が大きい。株式会社LIFRELLでは、Claude CodeやCodexを含むAI開発ツールの法人導入支援・研修を行っている。

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LIF Tech 編集部(株式会社LIFRELL)

// lifrell-tech.com — AI × マーケティング最前線

AI開発ツールの最前線情報を国内外のドキュメント・技術ブログ・公式リポジトリから継続的にキャッチアップ。Google公式ドキュメント・GitHub公開リポジトリ・AQUA・WEEL・G-gen・ProFab等の実践記事を精査し、GEMINI.md・MCP連携・YOLOモード・Auto Routing・–promptフラグ廃止等の実務に直結する情報を重点的に収録。GITEX AI EUROPE 2026(ベルリン、2026年6月)メディアパートナー。

本記事は2026年5月に公開し、2026年8月に大幅改稿しました。第7章以降の操作解説は、個人向け提供が終了する前の旧Gemini CLIの仕様に基づく記録です(組織ライセンス・有料APIキーでの継続利用者、および移行元の仕様確認のために残しています)。Antigravity CLIの機能・コマンド・料金・クォータは頻繁に更新されるため、実際の導入前に必ずAntigravity公式サイトおよびGoogle公式ドキュメントで最新情報をご確認ください。無料枠の上限値は変更頻度が高く、本記事の記述と異なる場合があります。
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