2025年11月11日、チェンマイ・マリオットホテル。会場の熱気は、あるセッションに向けて最高潮に達していた。登壇者は Niels Zee(ニールス・ジー)氏。Traffic Family の共同創業者であり、昨日(10日)はMCとしても会場を盛り上げた人気スピーカーだ。

しかし、彼が立つステージは、単なる成功譚を語る場所ではなかった。2023年9月の HCU(ヘルプフル・コンテンツ・アップデート)によって、彼のアフィリエイトポートフォリオは壊滅的な打撃を受けた。わずか1週間で5万ユーロ(約850万円)のコミッションが蒸発し、トラフィックの95%が文字通り消滅したのだ。
LIFTEC編集部が予習フェーズで立てた仮説は「SEOからPaidへのピボット」だった。だが、彼の口から語られたのは、そんな生易しいものではない。「生き残るため」に、そして「アルゴリズムの変動に怯える日々」から脱却するために、**Google と戦う(SEO)のではなく、Google に金を払う(Google Ads)**ことを選んだ、ある種の「Googleとの和解」とも言える戦略だった。
「今、私のポートフォリオはかつてないほど好調です。年間200万ユーロのコミッションを生み出し、現在まさに買収プロセスの真っ只中にいます」
絶望の淵から、いかにして彼は「予測可能」かつ「スケーラブル」な収益チャネルを構築したのか。これは、すべてのアフィリエイター、そしてGoogleという巨大なプラットフォーム上でビジネスを行うすべてのマーケター必見の、30分間の生々しい戦略(プレイブック)である。
第1部:SEOページ vs Google Adsページ — 95%の失敗から学んだ「コンバージョンマシンの作り方」
セッションは、衝撃的な問いかけから始まった。 「この2つのページのうち、どちらが Google Ads 用のページだと思う?」
会場の多くが正しく(より商業的な)ページを指差した。Niels 氏によれば、これがすべての基本だ。
「そう、Google Ads ページは 100% コンバージョンにフォーカスしています。コンテンツだとか、エンティティだとか、トピカルオーソリティだとか、そんなものは一切関係ない。すべてはクリックのためです」
彼は、SEO訪問者とAds訪問者のインテント(意図)は根本的に異なると断言する。
- SEO訪問者: スクロールダウンする労力を惜しまず、自らリサーチしようとする「研究者」。
- Ads訪問者: それが広告(スポンサー)だと知っていてクリックし、「今すぐ答えが欲しい」人。
「SEOでは、アグレッシブすぎる(商業的すぎる)ページは作れない。だが Google Ads では、可能な限り商業的であることに何の言い訳もいらない。 むしろそうしなければならない。だって、1クリックごとに金(広告費)を払っているんだから」
【LIFTEC編集部コメント】
これは非常に重要な視点だ。我々SEO担当者は、つい「ユーザーの検索意図を満たす包括的なコンテンツ」を作ろうとする。しかし、Niels 氏の指摘は、「広告をクリックする」という行為自体が、すでに「私は今、何かを買う(あるいは解決する)準備ができている」という明確なシグナルである、という事実を突きつけている。彼らは5,000文字の解説記事ではなく、最良の「出口(オファー)」を求めているのだ。
アクションプラン:SEOページを「コンバージョンマシン」に変える方法
Niels 氏が推奨するのは、既存のSEOページを複製し、Google Ads 用のページ(noindex設定)を別途作ることだ。そして、以下のデータに基づき最適化する。
- 80/20の法則: クリックの80%は、ページの最初の20%(製品リンクを含む短い導入文、そして「概要比較テーブル」)で発生している。残りの長文コンテンツ(肉)では、ほとんどクリックは起きていない。
- トップ製品の法則: 収益のほとんどは、リストの最上位にある製品が生み出す。
- 50%ベンチマーク: ページ訪問者の「少なくとも50%」が、オファー(広告主サイト)へクリックアウトする状態を目指す。
この数値を達成するために、彼は以下のCRO(コンバージョン率最適化)を徹底する。
- 導入文をスキップしろ: 長々としたコンテンツは不要。訪問者が「何がベストな製品か、なぜか」を即座に理解できることだけを書く。
- CTA(コール・トゥ・アクション): より明るく、より大きく。
- 緊急性の創出: 「本日限り有効」といったディスカウントコードを提示し、緊急性を煽る。
- 社会的証明(ソーシャルプルーフ): CTAの近くに、レビュー数や顧客の声を配置する。
第2部:Niels Zee式 Google Ads 5ステップ徹底解説 — 「利益を生む」キャンペーン設定術
ページが準備できたら、いよいよトラフィックを流し込む。Niels 氏は、Google Ads という「獣」を手なずけるための、最も簡単な5つのステップを公開した。
Step 0:トラッキング(追跡) — すべての前提
「まず最初に。これなしでは絶対に成功しない。コンバージョンと、そのコンバージョンバリュー(収益額)を Google Ads に送り返すことです」
彼は、多くの人が「1万ユーロを投じて、5千ユーロが返ってきた。でも、どのキーワードが機能したのかサッパリだ」という状態に陥っていると指摘する。
「Google はあなたのすべてを知っている。Chrome の閲覧履歴、Google アナリティクス、あなたのプロファイル。私が『プロテインパウダー』と検索すれば、Google は私がコンバージョンすることを知っている。私の母が『プロテインパウダー』と検索したら、それは息子(私)がプロテインを飲みすぎていることを心配しているだけで、コンバージョンしないことも知っている」
このコンバージョンデータを Google にフィードバックすることで、クリックの質は3倍になるという。 (*使用ツール: WeCanTrack を推奨。アフィリエイトネットワークと連携し、WordPress プラグイン経由でデータを Google Ads に送る)
Step 1:PMAX(パフォーマンスMAX)から始める
最も労力が少なく、結果が出やすいスタート方法。Google Search、Gmail、YouTube、ディスプレイなど、Google のアルゴリズムにすべてを任せ、広い網を張る。
Step 2:検索キャンペーン(Search Campaigns)
ここからが「コントロール」だ。基本ルールは「1つのURL(ランディングページ)= 1つの広告グループ」。これにより、利益の出ないページ(広告グループ)を即座に停止できる。
Step 3:キーワード
Google Search Console(GSC)を開き、そのページが「すでにランク付けされているキーワード」を見る。そして、「ボトム・オブ・ファネル(BOFU)」つまり購入意図が明確なキーワードだけを狙う。
「ミドルファネルもトップファネルも気にする必要はない。BOFU キーワードだけを狙う。コンバージョンするか、しないか。それだけだ」
Step 4:入札戦略(Bid Strategy)
最初は利益を狙わない。「訪問者あたりの平均収益(Avg. Earnings per Visitor)」を入札額に設定する。
- 例:1,000ビジターで500ドルの収益 → 1ビジターあたり50セント
- この「50セント」を入札額の上限にする。これで少なくとも赤字にはならない。
最初のゴールは利益ではなく、「データを集めること」。キャンペーンで月間30件のコンバージョンが溜まったら、入札戦略を「tROAS(目標広告費用対効果)」に切り替える。
「ここで初めて Google に『使った1ユーロに対し、2ユーロを返して欲しい』と命令できる。これで利益が出始める」
Step 5:最適化と除外(Optimization & Exclusions)
- 低予算で始める: Google はあなたの予算を「食い尽くす」ことを目的にしている。予算を倍増させながら、tROAS が維持できるスイートスポットを探す。
- ブランド名を除外: アフィリエイトパートナー(広告主)のブランド名での入札は、規約で禁止されていることが多い。必ず除外する。
- ネガティブキーワード: 「実店舗」「マニュアル」「無料」など、自分のニッチでコンバージョンしないキーワードを除外する。
- URLの停止: 損失が一定額(彼の場合は70ユーロ)に達したら、そのURLは停止し、二度と振り返らない。
【LIFTEC編集部コメント】最重要:SEOカニバリゼーションの罠
Niels 氏が語った中で、最も背筋が凍ったのがこの部分だ。
「オーガニックで1位か2位にランクインしているキーワードで広告を出すと、ランキングを失うことに気づいた。クソっ、だ。自分自身をカニバライズ(共食い)していたんだ」
彼の仮説はこうだ。オーガニック1位の自サイトの上に、さらに自サイトの広告が表示されると、訪問者は2つのポジションに分散する。結果、オーガニック1位のポジションの CTR(クリック率)が低下する。そして CTR はランキング要因であるため、ランキングが下がるのだ。
これは、SEOと広告の両方を運用する際に陥りがちな、最も危険な罠の一つだ。GSC を確認し、すでに上位表示されているキーワードは、Google Ads キャンペーンから「除外」しなければならない。
第3部:2日で5万ユーロを失った男の警告 — 利益を守る「3つの防御術」
5ステップのキャンペーン設定術を解説した後、Niels氏は会場の空気を一変させ、自らの壮絶な失敗談を交えた「3つの重要な警告」を共有した。これは、稼ぐことと同じくらい重要な「利益を守る」ための防御術だ。
警告1:Googleアカウントマネージャーを信用するな
「Google Ads を始めると、Google の担当者から『お手伝いします』と親切なメールが来るだろう。アメージングだ、そう思うだろ? だが、問題がある」
彼が指摘したのは、Google担当者との「根本的な利益相反」だ。
「彼らの唯一のインセンティブは、あなたが『どれだけ多くの広告費を使ったか』であり、その数パーセントが彼らの報酬になる。あなたが広告費を減らして利益を上げても、彼らの報酬は減るだけだ。インセンティブが一致していないんだ」
彼らの仕事は「検索がうまくいっているなら、次はディスプレイ広告を、ついでにYouTubeもやりましょう」と、常により多くの広告費を使わせることだけだ、とNiels氏は断言した。
警告2:「最大クリック数」戦略の悪夢(5万ユーロ消失事件)
Niels氏がクリスマス休暇で、仕事のことを一切確認せず、ひどい二日酔いだった時のこと。さらにひどい二日酔いになる事件が起きた。
「Google Adsにログインすると、担当者が私の入札戦略を(tROASから)『最大クリック数(Maximized Clicks)』に変更していたんだ。そして、予算上限が設定されていなかった」
「最大クリック数」とは、予算内でクリック数を最大化する戦略だ。だが、上限がなければどうなるか?
「文字通り、他の誰も入札しないような、コンバージョンするはずのない最悪のトラフィック(そう、プロテインを心配する私の母のような人々だ)を、Googleが集められるだけ集めてきた。結果、私は2日間で5万ユーロ(約850万円)を無駄にした」
教訓: 使う入札戦略は「手動CPC(上限あり)」「tROAS(目標広告費用対効果)」「tCPA(目標コンバージョン単価)」の3つだけだ。絶対にそれ以外は触るな。
Tips 3:ボットクリックを排除せよ(ROI 14%改善)
「AhrefsのようなSEOスパイツールや、その他のボットが、常に検索結果をスキャンし、あなたたちの広告をクリックしている。もちろん、ボットは絶対にコンバージョンしない」
これらのボットのIPアドレスを特定し、広告のブロックリストに追加するツール(固有名詞は出していないが、ClickCeaseなどが有名)を導入すべきだと彼は語る。
「私の場合、トラフィックの14%がボットだった。このツールを導入して2時間後、私のデータは文字通り『コンバージョン単価が14%低下』した。つまり、ROI(投資対効果)が即座に14%改善したんだ」
第4部:「利益を絞り出す」交渉術とオファー最適化 — アマチュアとプロを分けるもの
ランディングページが最適化され、広告が稼働し、防御術も身につけた。だが、Niels 氏によれば、本当の勝負はここからだ。
「Google Ads の成功において、ディール(交渉)は**『赤字を垂れ流す』か『金を刷る』かの違いを生む**」
彼は断言する。「もし、あるブランドが『誰にでもコミッション5%』と公言していたら、少なくともそれを3倍の15%にできると信じている。どこかに、あなたより価値の低いトラフィックを送っている『ビッグ・ドッグ(大物)』が、15%をもらっているはずだ」
では、どうやってその「ビッグ・ドッグ」になるのか? 彼は、アフィリエイトマネージャーを動かす「5つの交渉レバー」を公開した。
交渉レバー1:データで導く(最重要)
- 「私の『ベストマットレス』ページは、すでに月間10万ユーロのマットレス売上をパートナーにもたらしています。もしあなたのブランドをこのリストに加えたいなら、標準レート(5%)では受け付けません。私はビッグ・ドッグですから」
- 自分のページのデータを提示する(例:リストの1位は全収益の50%、2位は26%をもたらす、など)。
交渉レバー2:競合レバレッジ
- 「あなたが憎んでいる競合A社がいますよね。もし、A社より上にあなたを掲載したらどうしますか?」
- 競合他社を引き合いに出し、「入札合戦(ビディング・ウォー)」を仕掛ける。
交渉レバー3:野心を見せる
- 「今年、私はこのサイトに5万ユーロをコンテンツに投資します。あなたと成長を共にしたい。私の成長を加速させるために、今すぐ高いコミッションをいただけませんか?」
交渉レバー4:ティア(階層)を尋ねる
- 「彼らはすでに『月50コンバージョンで12%』『月100コンバージョンで16%』といった内部テーブルを持っているはずだ。それを聞き出せ。『次のコミッションレートに上がるには、あとどれだけのコンバージョンが必要ですか?』と」
交渉レバー5:付加価値の提供
- セールス(CV)以外で、彼らの「二次的な目標」を手伝う。
- (例)メールリストでの紹介、YouTubeでのブランドレビュー動画、被リンク付きのスポンサード記事、SNSでの宣伝。
- Niels 氏の実例: ブラックフライデー中にバナーとメールマガジンを配信しただけで、マットレスブランドのコミッションが12%から15%へ「恒久的に」引き上げられた。
MTPs(最も収益性の高い製品)の最適化
Niels 氏は、「最もコミッションが高いオファーが、必ずしも最高のオファーではない」と警告する。重要なのは「EPC(Earnings Per Click / 1クリックあたりの収益)」だ。
- 事実: ヒートマップ(Microsoft Clarity など)を見ると、ページの先頭(概要テーブルの上部)は訪問者の90%が見ているが、テーブルの最下部は62%しか見ていない。
- 結論: 最も EPC が高い製品(MTP)を、ページの一番上に配置しなければならない。収益性の低い製品をページのトップに隠すのは「恥ずべきこと」だ。
高度なトリック:サブ・アフィリエイトになる
「私には約130のカスタム・コミッション・ディール(特別単価契約)がある。あなたはまだそれを持っていないだろう。だが、私があなたに私のアフィリエイトリンクを渡し、コミッションを折半することはできる」
これは、LIFTEC編集部も注目していた「アライアンス戦略」だ。 (例)Niels 氏がクリックあたり2ユーロ稼げるディールを持っている。あなたは1ユーロしか稼げない。Niels 氏があなたに彼のリンクを提供し、あなたに1.5ユーロを支払う。彼は50セントを得る。あなたは50セント多く稼ぎ、Niels 氏も何もしないで50セント稼ぐ。
「PPC(Google Ads)アフィリエイターは最高のディールを持っている。あなたがSEOアフィリエイターでも、彼らのサブ・アフィリエイトになることは可能だ」
第5部:質疑応答(Q&A)— 現場のリアルな悩み
(会場からのリアルタイムの質問と、Niels 氏の回答を抜粋)
Q: iGaming(オンラインカジノなど)のようなグレーニッチでのアカウントBANにどう対処してる? A: 2つ方法がある。1つは「焼畑戦略(Churn-and-Burn)」。履歴のある古い広告アカウントを買い、BANされるまで広告を出し、BANされたら新しいアカウントを買う。もう1つは、非公式に(behind the table)それを許可してくれる Google の中の人(アカウントマネージャー)を見つけることだ。
Q: あなたのトラッキング設定は、Amazonアフィリエイトでも機能する? A: しない。WeCanTrack は350のネットワーク(Booking.comなど)に対応しているが、Amazon はデータを共有してくれない。Amazon だけは無理だ。
Q: アフィリエイトマネージャーに「広告費そのもの」を出資してもらう交渉は? A: やったことがある。特に遠隔医療(Telehealth)のような高単価ニッチでは、彼らが広告費を前払いしてくれる例がある。あなたが他の業界でも実績があることを示し、「高い給料を要求するのと同じように」ただ尋ねてみることだ。失うものはない。
Q: (クローキングのように)Googlebot とユーザーに見せるページを変える「二重取り」は? A: なぜそんな難しいことを? Google Ads 用のページを noindex にして、SEOページは普通にインデックスさせればいい。 2つの違うURLを持つだけで解決する。
Q: 「広告出稿NG」というブランドをどう説得する? A: 彼らを教育することが重要だ。「私はあなたのブランド名で入札しているのではない。『ベストマットレス』という新しいトラフィックを入札している。あなたのブランドシェアを広げているんだ」と。デフォルトではブランド入札はせず、許可を得た場合のみ行うこと。
Q: Sub-ID(トラッキングID)が使えないアフィリエイトの場合、コンバージョン設定はどうする? A: 難しいが、その場合は「オファーへのクリック(ボタンクリック)」をコンバージョンゴールに設定する。そして逆算する。「100クリックで2件のセールス(20ユーロ)が発生した」なら、その「オファーへの1クリック」は20セントの価値があると計算できる。
総括:SEOアフィリエイターは、死なない
「SEO依存の終わりではなく、“収益設計”のはじまり。」Googleに“勝つ”より“整合”して儲ける発想へ
Niels Zee 氏のセッションは、HCUで壊滅したアフィリエイトを**「Google Ads×CRO×交渉力」で“再現性のある収益モデル”に作り替える実務論だった。
要点は3つ――(1) Ads訪問者は答えに一直線**、(2) ページは“コンバージョン機械”として別設計、(3) 収益は“ディール”で跳ね上がる。
日本市場では、SEOとPaidを“別競技”として運用しがちだが、同氏はSEOの制作資産と意図解像度をAds側に移植して、利益を確率化する道筋を示した。
日本で“主流ではないが秀逸”なポイント
- SEOページとAdsページの“役割分離”
- Adsはnoindexの別URLで、上位20%に“クリック80%”を集中設計(概要比較テーブル+強CTA+値引き・社会的証明)。
- 日本は“包括型1枚”が主流で、意図の異なるトラフィックを同じテンプレで受けて取りこぼすケースが多い。
- BOFU(購入直前)一点集中のキーワード戦略
- GSC由来の“既にランクしている語”からBOFUだけで有料入札。ToF/ MoFを捨て、EPCで勝つ構図をつくる。
- 国内はToF流入前提の面育成に引きずられがち。小予算×高確度の起点に変える価値大。
- 交渉が“利益レバー”になるという前提
- データ提示→競合レバレッジ→ティア開示→二次価値(動画・メルマガ・被リンク)――で率を上げる技術。
- 国内はネットワーク既定レート受け身が多い。“ビッグ・ドッグ化”の文化が不足。
- SEO×Adsの“カニバリ”検知と除外運用
- 既に1位/2位の語は広告で除外し、自然CTR低下→順位下落を防ぐ。
- 両輪運用で陥りやすい罠への明確な運用ガードレールは国内でも即導入可能。
運用KPI(束ねて見る)
- 収益:tROAS / 粗利 / EPC
- ページ:クリックアウト率(≥50%目標)/スクロール深度/ヒートマップ
- 媒体:CV数≥30/月(学習安定ライン)/ボット比率/除外KW数
- SEO保全:該当クエリの自然CTR・平均順位(Ads除外の意思決定トリガー)
- 交渉:平均コミッション率/ティア到達件数/特別単価(Custom Deal)数
リスク&コンプラ(編集部の線引き)
- アカウントマネージャーの自動変更(Max Clicks化・予算無制限)は禁止フラグ:
- 権限分離/変更ログ監視/アラート必須。
- ブランド入札:規約順守を最優先。許可なし運用は不可。
- “焼畑”やクローキング的運用:推奨せず。短期利益より**長期アセット(特単・関係性・評判)**を重視。
- 薬機/金融 等:広告表現の適正化、景表法・特商法への適合、開示表示を厳格運用。
体制とオペレーション
- CRO×Ads×SEOの三位一体スクワッド
- Ads:入札/除外/学習設計
- CRO:冒頭20%の“即答ブロック”責任編集
- SEO:GSC監視(カニバリ検知)× BOFU語彙の供給
- BizDev:**コミッション交渉(レバー5種)**担当
- データ:WeCanTrack/Looker Studioで“利益の見える化”ダッシュボード
総括(編集部見解)
これは**「SEOを捨てる話」ではない**。
SEOで培った“意図の解像度”と“コンテンツ制作技術”をAds用のコンバージョン機械に移植し、交渉でレートを上げて収益を加速する話だ。
**“Googleに勝つ”より、“Googleと整合して利益を出す”**方が、HCU以後の現実的な勝ち筋である。
“SEO依存の終わり”ではない。
“収益設計”のはじまりだ。

コメント