DifyでExcelを読み込む・出力する方法|公式Excel 365プラグイン・SharePoint連携【2026年10月】

目次

DifyのExcelプラグインとは?導入前に知るべき制約と活用事例

「毎月の集計作業に何時間も費やしている」「複数のExcelファイルを行き来してデータを転記している」「Excelの自動化はマクロが必要で敷居が高い」——そう感じているビジネスパーソン・DX担当者に向けて、DifyのExcelプラグインの実態と導入判断に必要な情報を整理します。

この記事で得られるもの

  • DifyのExcel連携プラグインの種類と機能の違い
  • 企業での具体的な活用シーンと業務改善の実例
  • 導入前に確認すべき前提条件とコスト
  • Zapier・Power Automateとの使い分け判断基準

0. 【2026年10月】DifyでExcelを読み込む・出力する方法の早見表

「DifyでExcelを読みたい」「Excelファイルを出力したい」「SharePoint上のExcelとつなぎたい」で、使う機能は違う。2026年10月11日時点で、Difyの公式ドキュメント・GitHub・Marketplaceで確認した方法を目的別にまとめる。

やりたいこと使う機能開発元ポイント
アップロードしたExcelを読み込む文書抽出(Document Extractor)ノードDify標準.xls・.xlsx・CSVに対応。中身はMarkdownの表に変換されてLLMに渡る
ExcelをJSONとして読むExcel Tools(xlsx→JSON)コミュニティ(qiangxinglin)表を項目ごとのデータとして扱いたいとき向け
Excelファイルを出力するMarkdown Exporter(md_to_xlsx)コミュニティ(bowenliang123)LLMが作ったMarkdownの表を.xlsxにする。CSV・Word・PowerPoint・PDFなどにも変換できる
JSONからExcelを作るExcel Tools(JSON→xlsx)コミュニティ(qiangxinglin)複数シートに対応し、行の高さ・列の幅も指定できる
テンプレートに差し込むTemplate Filler などコミュニティ(modsdom ほか)決まった様式のExcel・Wordに値を埋める
OneDrive・SharePoint上のExcelを直接読み書きMicrosoft Excel 365langgenius(公式)v0.2.1(2026年10月7日更新)。8つの操作(ファイル一覧、ブック一覧、シート一覧、範囲の読み取り、書き込み、クリア、シート作成、検索)。Azureのアプリ登録とOAuth認証が必要
SharePointの資料をナレッジに取り込むSharePoint データソースlanggenius(公式)v1.0.1。サイトとグループのドキュメントを取り込める。Dify 1.9.0以上が必要
OneDriveのファイルを扱うOneDrive(ツール)/OneDrive データソースlanggenius(公式)ツールはファイルの取得・検索・アップロード・削除。データソースはナレッジへの取り込み用

出力について注意したいのは、公式(langgenius)にはExcelファイルを新しく作る専用プラグインがない点だ。Excel 365プラグインの書き込みは、クラウド上の既存ブックへの書き込みになる。新しい.xlsxを作るなら、Markdown ExporterやExcel Toolsのようなコミュニティ製プラグインを使う。コードノードは、ファイルシステムや外部ネットワークが使えないサンドボックスで動き、ファイルを出力できるとの記載は公式ドキュメントにない。

CSV・Excelの取り込みで数値が崩れていた人は、Dify 1.17.1(2026年9月10日)以降に更新したい。ナレッジ取り込み時に「00123」が「123.0」になる、空のセルが「nan」になる、.xlsで二重引用符を含む行が壊れる、といった不具合が修正された。以前の版で取り込んだCSV・Excelは、取り込み直すことが推奨されている。

1. DifyのExcelプラグインとは何か——できること・前提条件

DifyとExcelプラグインの関係

Difyは、プログラミング知識がなくてもAIアプリケーションやワークフローを構築できるオープンソースプラットフォームです。2024年後半からプラグイン機能が整備され、2025年8月に公式のMicrosoft Excel 365プラグインが公開されました。

Dify自体を触ったことがない場合は、先にDifyとは?使い方・料金・導入方法を解説で全体像を押さえておくと、この先のワークフロー構成の話が理解しやすくなります。

仕組みとしては、DifyのワークフローがMicrosoft Graph API経由でOneDriveまたはSharePoint上のExcelファイルを操作します。つまりMicrosoft 365のアカウントとOneDriveが前提条件になります。ローカルに保存したExcelファイルは直接操作できない点は導入前に理解しておくべき制約です。

LIF Techの見方:「Excelが自動化できる」という期待値が高い記事が多いですが、正確には「OneDrive上のExcel 365ファイルをDifyワークフローから操作できる」です。既存のローカルExcel運用を変えずに導入するのは難しく、まずMicrosoft 365への移行が前提になります。これを最初に把握しておくことで、導入判断がぶれません。

Dify Excel関連プラグインの種類と選び方

Dify Marketplaceには現在複数のExcel関連プラグインが存在します。

プラグイン名開発元主な機能特徴
Microsoft Excel 365langgenius(公式)読み書き・シート作成・OneDrive検索推奨
Excel Processsamanhappyセル内容・埋め込み画像の読み取り読み取り特化・ローカル処理
Smart Excel Kitsawyer-shiAI分析・グラフ生成・CSV対応データ分析特化・完全ローカル
Excel ToolsqiangxinglinExcel⇔JSON変換・Markdown変換LLMへのデータ受け渡し用

2. 公式Excelプラグインでできること【機能一覧】

langgenius製の公式プラグイン(2026年10月11日時点でMarketplaceのインストール数は18,284件)が提供する機能を、実際の業務での使いどころと合わせて解説します。

① ファイル・ワークブック管理

OneDrive / SharePoint上のExcelファイルを一覧・検索できます。フォルダパスでの絞り込みにも対応しており、「営業部フォルダ内の今月のファイルだけ処理する」といった条件指定が可能です。

使いどころ:担当者ごとに分かれたExcelファイルを毎月集めて集計するような業務に有効です。ファイル名のルールさえ統一されていれば、「今月分の全ファイルを自動的に取得して処理」というフローが組めます。逆に言えば、ファイル命名規則が整理されていない状態では精度が落ちるため、導入前のファイル整理が重要です。

② セルの読み取り・書き込み

「A1:Z1000」のような範囲指定でセルの値を取得し、AIで処理した結果を別のセルに書き戻せます。2D配列形式での一括書き込みにも対応しており、大量データの転記が効率化されます。

Before / After:月次売上集計

Before(従来・約75分)After(Dify導入後・約5分)
各担当ファイルを1つずつ開く(15分)スケジュール起動で自動開始
売上データをコピー&ペースト(30分)全ファイルから自動読み取り
集計シートの計算式を修正(20分)LLMが集計・コメント生成
グラフを手動更新(10分)サマリーシートへ自動書き込み(人手ゼロ)

③ ワークシートの自動作成

既存ワークブックに新しいシートを追加・管理できます。テンプレートとなるシートをDifyが参照し、顧客ごと・月ごとなど条件に応じた複数シートの一括生成が可能です。

活用例:請求書・見積書・月次レポートのように「フォーマットは同じでデータだけ違う」書類の量産に適しています。顧客リストをトリガーにして1件ずつシートを生成し、必要なデータを書き込んで完成させる一連のフローをノーコードで組めます。

Before / After:月次請求書作成(顧客30社)

Before(従来・3〜4時間+ミス修正)After(Dify導入後・20〜30分)
テンプレートをコピーして顧客名を入力(1件5分×30社=150分)顧客リストを読み込んで30シートを自動生成
売上データを手動で転記・確認売上データを自動転記・計算
ミス発生時の修正対応担当者は最終確認のみ

④ OneDrive上のExcelファイル検索

キーワードや条件でOneDrive上のExcelファイルを横断検索できます。「製造業」「予算500万円」などの条件を指定すれば、該当ファイルを瞬時にリストアップして内容を取得できます。

活用例:営業担当者が新規見積もりを作成する際、過去の類似案件を参考にしたい場合に有効です。「業種×予算規模×契約形態」の組み合わせで過去ファイルを検索し、関連する金額や条件をAIがまとめて提示するといった用途に使えます。ただしファイル数が増えると検索精度に影響するため、定期的なファイル整理ルールの運用が前提になります。


3. 企業での活用シーン——業種別のExcel自動化パターン

DifyのExcelプラグインが特に効果を発揮するのは、「定期的に発生する・データの構造が決まっている・人間の判断が不要な」3条件が揃う業務です。以下に代表的な活用パターンを解説します。

月次レポートの自動集計フロー

最も導入効果が出やすいのが定型集計業務です。複数の担当者が入力したOneDrive上のExcelから、Difyワークフローが自動的にデータを収集・集計してサマリーシートに書き込む流れを構築できます。

フロー構成例(月次売上集計):①スケジュール起動(月末に自動実行)→②Excelプラグインで各担当ファイルから読み取り→③LLMノードで集計・分析・コメント生成→④Excelプラグインでサマリーシートに書き込み

この「毎月決まったタイミングで、決まった構造のデータをAIに処理させる」という型は、Excel以外の定型業務にもそのまま応用できます。たとえばシフト表の作成は制約条件が明確で、まさにこの型がはまる業務です。Googleスプレッドシート環境での実装例とプロンプト設計はAIシフト作成完全ガイド2026|Gemini 3.5 Flashで修正不要レベルを実現するプロンプトテンプレート集にまとめています。

業種別の活用パターンと削減効果

業種・部門自動化できる業務削減効果の目安
営業・マーケティング週次パイプライン集計・KPIレポート自動生成週3〜4時間 → 30分
経理・財務月次集計・費用明細の自動転記・差異分析月20〜30時間 → 5時間
人事・総務勤怠データ集計・採用進捗トラッキング月10時間 → 1時間
製造・在庫管理在庫差異チェック・発注点アラート生成日次1時間 → ほぼゼロ

※上記は代表的な業務パターンをもとにした目安であり、実際の削減効果は業務量・データ量・既存の運用体制によって変動します。

LIF Techの見方:「全自動化」を目指すより、人間の判断が不要な繰り返し作業だけを自動化する設計が現実的です。読み取り→AI判断→書き込みの3ステップで完結するフローから始めて、効果を確認してから範囲を広げることを推奨します。

Smart Excel KitとExcel Processの使い分け

公式プラグイン以外の選択肢も、用途によっては有効です。特にセキュリティ要件が厳しい企業やデータを外部に送りたくない場合は、ローカル処理型のプラグインが適しています。

こんな場合推奨プラグイン理由
OneDriveのExcelを読み書きして自動集計したいMicrosoft Excel 365(公式)双方向連携・最新版・サポートが手厚い
アップロードされたExcelをAIに読ませてLLMノードで処理したいExcel Process / Excel Toolsローカル処理でデータが外部に出ない。読み取り専用なら十分
ExcelデータをAIで分析してグラフ・レポートを自動生成したいSmart Excel KitAI分析・グラフ生成・CSV対応が一体化。完全ローカル動作
ExcelデータをLLMに渡して処理し結果を別フローに流したいExcel ToolsExcel→JSON/Markdown変換に特化。LLMノードとの連携がシンプル

4. 導入でつまずく典型パターンと対策

Dify×Excelの導入支援で繰り返し見てきた失敗パターンを整理します。事前に把握しておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

失敗①:ローカルExcelのまま導入しようとする

「プラグインをインストールしたのにExcelファイルを認識しない」という問い合わせの大半がこれです。公式プラグインはOneDrive/SharePoint上のファイルのみ対象です。

✅ 対策:まず対象ファイルをOneDriveに移行してから導入を開始する。Microsoft 365が未導入なら先にIT部門と調整。

失敗②:Excelのシート・セル構造が不統一

担当者ごとにシート名が違う・列の順序が揃っていないなど、Excelファイルの構造が統一されていないと自動化が機能しません。「A3から始まる人」「A1から始まる人」が混在するだけでフローが崩れます。

✅ 対策:自動化対象のExcelは全員が同じテンプレートを使うルールを徹底。導入前にテンプレートの標準化を完了させる。

失敗③:最初から複雑なフローを作ろうとする

「全部一気に自動化しよう」とすると、デバッグが困難になり途中で頓挫します。フローが複雑になるほど、どこで問題が起きているか特定しにくくなります。

✅ 対策:「1ファイルから1セルを読んでSlackに送る」レベルの最小フローから始める。動作を確認しながら1ステップずつ追加する。

失敗④:セキュリティ確認を後回しにする

本番運用直前に情報システム部門から「クラウドサービスへのデータ送信は禁止」と指摘されて全面見直しになるケースがあります。特に金融・医療・官公庁系の企業で頻発します。

✅ 対策:PoC開始前にセキュリティポリシーの確認を完了。機密データを扱う場合はDifyセルフホスト版を前提に検討する。

なおセルフホスト版を選んでも、LLM本体にクラウドAPI(Claude・OpenAI等)を使っていればデータは外部に出ます。「一切外に出さない」を満たすには、モデル自体を手元で動かす構成が必要です。手順はローカルLLMの始め方|LM StudioでQwen3.6/GLM/Gemma 4を動かすで解説しています。金融・医療・官公庁系で要件が厳しい場合は、この選択肢を最初から検討対象に入れておくと手戻りが減ります。


5. 導入前に確認すべき前提条件とコスト

必須の前提条件

  • Microsoft 365ライセンス(Business BasicまたはStandard以上)。個人用Microsoftアカウントでは機能制限あり
  • OneDrive / SharePointにExcelファイルを保存する運用への移行。ローカルファイルは対象外
  • Difyのアカウント(クラウド版またはセルフホスト版)
  • セキュリティポリシーの確認。Excelデータが外部サービス(Dify)経由で処理されるため、情報システム部門との事前合意が必要

コスト構造

Difyクラウド版無料枠あり。プロは$59/月〜。セルフホストなら無料(サーバー費用別途)
Microsoft 365Business Basic ¥899〜/ユーザー/月。既に導入済みであれば追加コストなし
LLM API(別途)従量課金。Claude API・OpenAI APIなど利用モデルによる。月1,000〜5,000円程度から

チーム規模別コストシミュレーション

規模DifyM365(未導入の場合)LLM API目安月額合計目安
個人・PoC無料枠¥899〜¥1,000〜¥2,000〜(M365なら¥1,000〜)
小規模チーム(〜10名)$59/月〜¥8,990〜(10名)¥3,000〜5,000¥2〜3万/月
中規模(30〜50名)セルフホスト推奨¥26,970〜(30名)¥5,000〜2万¥5〜10万/月

コスト試算の考え方:月10時間のExcel定型作業を1人が持っている場合、時給換算3,000円で月3万円のコストです。チームに5人いれば月15万円。ツール費用の月2〜3万円と比較すると、投資回収の目安は数ヶ月程度になる可能性がありますが、これはあくまで一例です。M365未導入の場合はライセンス費用も加算されるため、既存のツール環境を先に確認することが重要です。

変動が大きいのは表の3行目、LLM APIの部分です。どのモデルをLLMノードに割り当てるかで、月額が数倍変わります。集計や転記のような定型処理に高価な上位モデルを使う必要はなく、判断が必要なノードだけ上位モデルにする設計でコストは大きく下がります。タスク別の割り当て方はAIモデルの使い分け方|タスク別おすすめLLM、社内全体でのコスト整理はAIコスト最適化完全ガイド|企業のAI利用料削減方法と事例を参照してください。


6. Power Automate・Zapierとの違いと使い分け

DifyはExcel自動化の選択肢のひとつですが、用途によっては既存ツールの方が適切な場合もあります。

比較軸Dify + ExcelプラグインPower AutomateZapier
AI処理との統合◎ ネイティブ対応△ Copilot限定△ 別途AI連携が必要
Excel以外との連携○ Marketplaceで拡張◎ Microsoft製品と深い連携◎ 数千以上のアプリ
導入コスト○ 無料枠あり○ M365に含まれる場合あり△ $20〜/月
カスタマイズ性◎ セルフホストで完全制御○ テンプレート豊富○ テンプレート豊富
向いている用途AIによるデータ判断・生成を含む自動化Microsoft製品中心の定型自動化SaaS間のシンプルなデータ連携

使い分けの基準:「Excelのデータを読んでAIに判断・生成させてから書き戻す」フローはDifyが最も強い。一方、Excelデータを別のSaaSに転送するだけならPower AutomateやZapierの方がシンプルに作れます。既にMicrosoft 365を全社導入している場合は、Power Automateを先に検討する方が追加コストを抑えられます。

Zapier側の詳細はZapierとは?使い方・料金・自動化の始め方にあります。なお近年はZapierもAI連携が進んでおり、Zapier×Claude(MCP連携)を使えば「AIに判断させる」部分もZapier側で組めるようになってきました。ただし複数ノードにまたがる複雑な分岐や、社内データを参照したRAGを含むフローになると、依然としてDifyのほうが素直に書けます。MCPという規格そのものの理解にはnotion MCPとは?Claude・Cursorから使う設定手順を解説が入口として分かりやすいです。


7. 導入ステップ——PoCから本番運用まで

  1. Difyアカウント作成とプラグインインストール(所要時間:15〜30分)——dify.ai でアカウントを作成後、Marketplaceから「Microsoft Excel 365」プラグインを検索してインストール。Microsoft 365アカウントでの認証が必要です
  2. 対象ExcelファイルをOneDriveに移行(所要時間:業務規模による)——自動化対象のExcelファイルをOneDriveまたはSharePointに保存します。ファイル構造の整理もこのタイミングで行うと後工程が楽になります
  3. 1つのシンプルなワークフローを作って動作確認(所要時間:1〜3日)——まず「特定セルを読み取ってSlackに通知する」など単純なフローから始めます。本番投入前にテスト環境で十分に動作を確認してください
  4. 段階的に対象業務を拡大——1つ目のフローで効果を確認してから次の業務へ。複数業務を同時に自動化しようとすると管理が複雑になるため、1業務ずつ確実に仕上げていく方が長続きします

運用を続けるうちに「Difyのノード構成では表現しきれない」場面が出てくることもあります。条件による分岐、失敗時のやり直し、途中で人間の承認を挟む——といった要件が増えてきたら、コードで組む選択肢に移る時期です。その場合の出発点はLangChainとは?v1.0の変更点・使い方・RAG実装とLangGraphとは?StateGraphの書き方・人間承認・永続化になります。逆にその要件がないうちは、ノーコードのDifyのままで十分です。


よくある質問

Q. 既存のExcelマクロ(VBA)とDifyは競合しますか?

競合しません。VBAは引き続き利用しながら、Difyを「データ収集と転記」に使うという役割分担が現実的です。ただし長期的にはDifyに一本化すると保守コストが下がります。VBAは担当者が退職すると誰も触れなくなるリスクがあるため、DX推進という観点でも移行を推奨します。

Q. セキュリティ面での懸念はありますか?

Excelデータが外部サービスのDifyサーバーを経由する点は理解しておく必要があります。機密性の高いデータを扱う場合はDifyのセルフホスト版(自社サーバーで運用)を選ぶことで、データが社外に出ない設計にできます。いずれにせよ情報システム部門・法務部門との事前確認を推奨します。

Q. プログラミング知識は必要ですか?

基本的なワークフロー構築はノーコードで可能です。ただし複雑なデータ加工が必要な場合はDifyのCodeノード(Python)を使う場面も出てきます。「Excelの関数が使える程度のスキル」で多くのユースケースは対応できますが、業務ロジックが複雑な場合はIT部門の支援を得るのが現実的です。

Q. Google SheetsユーザーはDifyのExcelプラグインを使えますか?

公式のExcelプラグインはMicrosoft 365専用です。Google Sheetsの場合はDify MarketplaceにGoogle Sheets連携プラグインが別途用意されているため、そちらを利用してください。

また、Google環境で完結させたい場合はDifyを挟まず、Google Apps ScriptからGemini APIを直接呼ぶ構成のほうがシンプルなこともあります。実装コード付きの例はAIシフト作成完全ガイド2026の第6章で紹介しています。Microsoft環境ならDify+Excelプラグイン、Google環境ならApps Script+Gemini API——という住み分けが、2026年時点では現実的です。


まとめ:導入判断チェックリスト

DifyのExcelプラグインは、「AIによる判断・生成を含むExcel業務の自動化」という用途に明確な強みを持ちます。単純なデータ転送であればPower AutomateやZapierで十分ですが、Excelデータを読んでAIが内容を解釈・生成して書き戻すというフローはDifyが最も自然に実装できます。

ただしMicrosoft 365 + OneDriveへの移行が前提になる点は、ローカルExcel運用が多い企業にとっては事前の調整が必要です。まずPoC(概念実証)として1業務だけを対象に試すことで、投資対効果の判断ができます。

  • Microsoft 365を既に導入している(または導入予定がある)
  • 月10時間以上のExcel定型作業が存在する
  • AIによるデータ解釈・生成を自動化フローに組み込みたい
  • 情報セキュリティポリシーでクラウドサービスの利用が承認されている


▼ Difyと自動化ツールを理解する

▼ 同じ発想で他の定型業務も削る

▼ モデル選定・セキュリティ・コスト


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