GoogleのAIリサーチツール「NotebookLM」は、2026年7月16日に「Gemini Notebook(ジェミニ ノートブック)」へ名称が変わった。「NotebookLMがなくなったのでは」「何が変わったのか」と戸惑った人も多いはずだ。結論から言うと、サービスは終了しておらず、同じ製品が新しい名前で続いている。本記事では、Googleの公式ブログとヘルプセンターをもとに、改名で変わったこと・変わらないこと、9月に加わった新機能、無料プランでできることとプラン別の上限を整理する。
2026年10月11日時点の情報:Google公式ブログ「NotebookLM is now Gemini Notebook」(2026年7月16日)、同「Sharpen your study routine with new Gemini Notebook tools」(2026年9月15日)、Gemini Notebookヘルプ「Gemini Notebook をアップグレードする」で確認した。
この記事でわかること
- NotebookLMがGemini Notebookになった経緯と、変わったこと・変わらないこと
- ノートブック内でコードを実行できる「セキュアなクラウドコンピュータ」の提供範囲
- 2026年9月に追加された学習向けの新機能
- 無料・Plus・Pro・Ultraのプラン別の上限(公式ヘルプの表)
- 入力したデータは学習に使われるのか
1. Gemini Notebookとは——NotebookLMの新しい名前
Gemini Notebookは、自分でアップロードした資料(PDF、Googleドキュメント、Webページ、動画など)を「ソース」として読み込み、その中身だけを根拠に質問へ答えたり、要約・音声解説・スライドなどを作ったりできるGoogleのAIツールだ。2026年7月16日まで「NotebookLM」と呼ばれていた。
改名を発表したGoogleのJosh Woodward氏(Google Labs、Geminiアプリ、AI Studio担当VP)は、公式ブログで「NotebookLMをGemini Notebookに改名する」と述べたうえで、引き続き独立した製品として、最高のリサーチツールを目指すと説明している。名前に「Gemini」が付いたことで、GoogleのAI製品群の一部としての位置づけがはっきりした形だ。
2. 改名で変わったこと・変わらないこと
| 項目 | 内容(公式ブログより) |
|---|---|
| 名前 | NotebookLM → Gemini Notebook(2026年7月16日発表) |
| 製品の位置づけ | 引き続き独立した製品。リサーチツールとしての役割は同じ |
| Geminiアプリとの連携 | Geminiアプリの中でもノートブックを開いたり作成したりでき、単体のGemini Notebookとの間で内容が同期される |
| Google検索との連携 | 近く、Google検索のAIモードにもノートブックを持ち込めるようにする予定 |
| 新機能 | 各ノートブックに「セキュアなクラウドコンピュータ」が付き、ソースをもとにコードを書いて実行し、複雑なデータ分析ができる |
既存のノートブックが消えたり、作り直しが必要になったりするという発表はない。公式ブログ内の製品リンクは引き続き notebooklm.google を指しており、ヘルプセンターも「Gemini Notebook」の名前に切り替わっている。
コード実行(セキュアなクラウドコンピュータ)を使える人
| 対象 | 提供状況(2026年7月16日の発表時点) |
|---|---|
| Google AI Ultra の利用者 | 発表当日から利用可能 |
| Workspaceの法人顧客(AI Ultra Access、AI Expanded Access) | 発表当日から利用可能 |
| Google AI Pro の利用者 | Web版で数週間かけて順次提供 |
無料プランでの提供時期は、公式ブログでは触れられていない。表計算データや数値の多い資料を分析したい場合は、ProやUltraの利用者のほうが先に恩恵を受けられる。
3. 2026年9月に追加された新機能
2026年9月15日には、学習に役立つ機能がまとめて発表された(公式ブログ、Gemini Notebookのプロダクトマネジメント担当ディレクター Trond Wuellner氏)。
| 機能 | 内容 | 提供範囲 |
|---|---|---|
| リアルタイム音声会話 | モバイルアプリで、ノートブックの資料をもとにAIと声で会話できる。途中で話しかけて割り込むことも可能 | Google AI Ultra(18歳以上)から順次。Proなどにも近く提供。約100言語 |
| 音声レコーダー | モバイルアプリで講義や考えを録音してソースにできる | 発表の翌週から |
| ノートをソースの横に | メモをソースと並べて置き、チャットや引用に使える | Webとモバイル |
| インタラクティブな学習用まとめ | 「レポート」の中で、要約とインフォグラフィック・クイズ・フラッシュカードを組み合わせて表示 | 数週間かけて全ユーザーに |
| クイズの新形式 | 記述式・複数選択・穴埋め | 数週間かけて全ユーザーに |
| 短い動画解説 | 約60秒の動画で、ナレーションと教育用アニメーションを組み合わせる | 80以上の言語 |
4. 無料でどこまで使える?プラン別の上限
Gemini Notebookは無料でも使える。Google AIの有料プラン(Plus・Pro・Ultra)に入ると上限が上がる。以下は公式ヘルプ「Gemini Notebook をアップグレードする」に載っている上限だ(変更される場合がある)。
| 項目 | 無料(Standard) | Plus | Pro | Ultra(20TB) | Ultra(30TB) |
|---|---|---|---|---|---|
| ノートブック数 | 100 | 200 | 500 | 500 | 500 |
| 1ノートブックのソース数 | 50 | 100 | 300 | 500 | 600 |
| チャット(1日) | 50回 | 200回 | 500回 | 2,500回 | 5,000回 |
| 音声解説(1日) | 3件 | 6件 | 20件 | 100件 | 200件 |
| レポート(1日) | 10件 | 20件 | 100件 | 500件 | 1,000件 |
| フラッシュカード・クイズ(1日) | 各10件 | 各20件 | 各100件 | 各500件 | 各1,000件 |
| Deep Research | 10件/月 | 3件/日 | 20件/日 | 75件/日 | 200件/日 |
1日あたりの上限は24時間後に、1か月あたりの上限は30日後にリセットされる。ノートブックを共有しても、共同編集者のソースの上限は変わらない。最初にソースを入れたときに自動で作られるレポートや音声解説などは、上限には数えられない(いずれも公式ヘルプより)。
どのプランを選ぶか
資料を50件以内に収めて、1日のチャットが50回程度までなら無料で足りる。業務で資料を数百件まとめて読ませたい場合や、Deep Researchを日常的に使う場合はPro以上が目安になる。コード実行によるデータ分析を早く使いたいなら、提供が先行しているUltraかProが対象だ。
5. 入力したデータは学習に使われる?
公式ヘルプによると、個人のアカウントでは、フィードバックを送らない限り、データがGemini Notebookのトレーニングに使われることはない。フィードバックを送った場合は、そのやり取り(質問、アップロード、モデルの回答)をGoogleが確認することがある。
Google WorkspaceやWorkspace for Educationのアカウントでは、アップロードや質問、回答は、高評価・低評価のフィードバックを送った場合でも人間のレビュアーに確認されず、AIモデルの学習にも使われない。Google Cloud経由の企業向けGemini Notebookでは、アップロードしたファイルが自社のGCPプロジェクト内に残り、データのリージョン指定も守られる。
6. Gemini Notebookの活用法
使い方の基本は、ノートブックを作ってソースを追加し、チャットで質問したり、音声解説・レポート・スライドなどを作らせたりすることだ。ほかのツールと組み合わせた具体的な使い方は、次の記事で解説している。
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よくある質問
Q. NotebookLMはなくなったのですか?
A. なくなっていない。2026年7月16日に「Gemini Notebook」へ名前が変わっただけで、同じ製品が続いている。Googleは公式ブログで、引き続き独立した製品としてリサーチツールの役割を担うと説明している。
Q. 今までのノートブックはどうなりますか?
A. 改名にともなってノートブックが消える、作り直しが必要になるといった発表はない。Geminiアプリとの間では内容が同期されるようになった。
Q. Gemini NotebookとGeminiアプリの違いは?
A. Geminiアプリは幅広い質問に答える汎用のAIアシスタントで、Gemini Notebookは自分が入れた資料(ソース)の中身をもとに答えるリサーチ用のツールだ。改名後は、Geminiアプリの中でもノートブックを開いたり作ったりでき、両者の間で同期される。
Q. 無料プランの上限は?
A. 公式ヘルプによると、無料プランではノートブック100件、1ノートブックあたりソース50件、チャット1日50回、音声解説1日3件、Deep Researchは月10件まで。上限は変更される場合がある。
Q. 入力した資料はAIの学習に使われますか?
A. 個人アカウントでは、フィードバックを送らない限り学習には使われない(公式ヘルプ)。WorkspaceやWorkspace for Educationのアカウントでは、フィードバックを送った場合でも人間の確認や学習には使われない。
