公開日:2026年4月 / 著者:LIF Tech編集部
「毎朝のリサーチ、誰かに任せたい」「競合チェックや市場調査、PCを開く前に終わらせたい」——そんな悩みを持つマーケターや経営者に向けて、今まさに注目が集まっているのが Manus(マナス)のLINE連携機能だ。
LINEはビジネスパーソンなら誰もが毎日触れるアプリ。そこに、タスクを自律実行できるAIエージェントが"同居"するようになった。プログラミング不要、設定は数分。この記事では、Manus×LINE連携の仕組みから具体的な設定手順、マーケター向けの実践プロンプトまで、現場ですぐ使える情報を丸ごとまとめる。
目次
- Manusとは何か——「対話型AI」との根本的な違い
- Manus Agents(LINE連携)の概要と進化の歴史
- 【設定手順】LINEでManusを使えるようにする方法(2026年4月版)
- マーケター・経営者が「明日から変えられること」Top3
- 実際のプロンプト例(コピペOK・7本収録)
- 他AIエージェントとの比較表
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:LIFRELLへの相談CTA
1. Manusとは何か——「対話型AI」との根本的な違い
ChatGPTとの決定的な差
「ChatGPTを使っているから大丈夫」と思っているなら、少し認識を更新する必要がある。
ChatGPTをはじめとする従来のAIは対話型だ。「調べて」→「結果をテキストで表示」という流れが基本で、人間が次の行動を起こす必要がある。一方Manusは自律実行型(Agentic)。「〇〇をやって」と一言指示するだけで、プランを立て、ウェブ検索し、データを集め、資料まで仕上げて届けてくれる。
具体的に言えば、「今月の競合5社のSNS投稿を分析して、来月の自社コンテンツ戦略をスライドにまとめて」という依頼に対して、Manusはウェブスクレイピング→データ整理→分析→PowerPointファイルの生成まで、PCの前を離れている間に自動で完遂する。
Manusのアーキテクチャ
Manusの内部では3種類のAIが連携して動く:
- プランナー:指示内容を分析し、実行タスクに分解する
- エグゼキューター:各タスクをツール操作しながら実行する
- バリデーター:成果物の品質を確認し、必要なら再実行を指示する
このアーキテクチャにより、単純な質問から複雑な多段階タスクまで、品質を保ちながら自動処理できる。
運営会社と現在地
Manusは、シンガポール法人のButterfly Effect Pte. Ltd.が運営するAIエージェントだ。2025年12月29日にMetaへの参加を発表したが、報道によると中国の国家発展改革委員会が2026年4月27日に取引の撤回を命じ、Metaは6月に業務の分離を完了した。Manusは8月11日に独立企業として運営を再開すると公式に告知しており、2026年10月時点ではMeta傘下ではない。日本語の料金ページとプライバシーポリシーがあり、日本から利用できる。料金は無料プラン(毎日300クレジット)と、有料プラン月$20(月4,000クレジット)・月$40〜・月$200(月40,000クレジット)がある(2026年10月11日、公式料金ページで確認)。
2. Manus Agents(LINE連携)の概要と進化の歴史
これは「軽量ボット」ではない
Manusの公式ブログには明記されている——「This is not a lightweight chatbot add-on」。LINE連携の正式名称は「Manus Agents」であり、LINEというインターフェースからウェブ版と同じManus本体の能力にフルアクセスできる仕組みだ。
つまり、LINEのトーク画面からメッセージを送るだけで:
- Webリサーチ+レポート作成
- Gmail・Googleカレンダーとの連携タスク
- スライド・PDF・動画の自動生成
- 定期タスクのスケジュール実行
——これらすべてが起動できる。
LINE連携の進化タイムライン
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年2月16日 | Manus Agentsの最初の対応アプリとしてTelegram版が開始(全プラン対象) |
| 2026年4月2日 | 公式ヘルプにLINE版・Slack版の設定記事が掲載。LINEは日本時間4月3日に発表(窓の杜の報道) |
| 2026年4月9日 | LINEで画像・動画・ファイル・音声の送受信に対応していることを公式ヘルプで案内 |
| 2026年10月時点 | 公式ヘルプでは、メッセージアプリ連携の対応先をiMessage・Telegram・LINE・Slackの4つとしている |
以前はLINE Messaging APIのチャネル取得・トークン設定など、IT知識が必要な設定が必要だった。2026年の現在は、Manusボットを「友だち追加」してログインリンクをタップするだけで連携が完了する。この一点だけで、活用のハードルは劇的に下がった。
3. 【設定手順】LINEでManusを使えるようにする方法(2026年4月版)
設定は5ステップ・5分以内で完了する。
STEP 1:Manusアカウントを作成する
- manus.im にアクセス
- Google・Apple ID・メールアドレスのいずれかで登録
- 無料プランでもチャットとエージェント機能(Manus 2.0 Lite)が利用可能
💡 Keitoのメモ:初回登録時に紹介コード経由にすると追加クレジットが付与される。まず無料プランで試してから有料プランを判断するのがおすすめだ。
STEP 2:LINE上でManusボットを「友だち追加」する
- LINEアプリを開き、友だち追加画面へ
- 検索ボックスで「Manus」と検索
- 公式アカウント(認証済みバッジあり)を見つけてタップ
- 「友だちに追加」をタップ
STEP 3:アカウントを紐付ける
- Manusボットのトークを開く
- 何かメッセージを送信(「こんにちは」でOK)
- Manusから安全なログインリンクが返信される
- リンクをタップ→LINEアプリ内ブラウザが開く
STEP 4:Manusアカウントで認証する
ブラウザ画面で以下いずれかの方法でログイン:
- メールアドレス+パスワード
- Google SSO
- Apple SSO
- 電話番号によるOTP(ワンタイムパスワード)
ログイン完了後、LINE↔Manusアカウントの紐付けが完了する。
STEP 5:LINEからタスクを依頼してみる
連携完了後は、LINEのトークでManusに直接指示を送るだけ。たとえば:
今日のAI・マーケティング関連ニュースのトップ5を調べて、
各記事の要点を箇条書きで教えて
ManusがWebリサーチを実行し、数分以内に結果をLINEに返信してくれる。
📌 補足:LINEでのManusとのやり取りは、ウェブアプリのAgentセクションにも同期される。PCとスマホで履歴を一元管理できる。
Connectors(外部ツール連携)の設定
より高度な活用には、Manusウェブアプリから「Connectors」設定を行う:
- manus.im にログイン
- 設定メニューから「Connectors」を開く
- 使いたいツール(Gmail、Googleカレンダー、Notion、Slack等)を選択して認証
Connectorsを設定することで、LINEから「今朝の重要メールをまとめて」と送るだけで、ManusがGmailをスキャンし要約を返してくれるようになる。
4. マーケター・経営者が「明日から変えられること」Top3
① 朝のルーティンリサーチを自動化する
毎朝自分でニュースをチェックして情報収集している担当者は多いが、これは完全にManusに任せられる。
設定方法: Manusウェブアプリの「設定 → スケジュール済みタスク」から、「毎朝7:30に業界ニュースをLINEに送信」という定期タスクを登録するだけ。あとは寝ている間にManusがリサーチし、起きたらLINEに結果が届いている状態になる。
減らせる作業:毎朝ニュースサイトやSNSを順に確認していた時間。かかっていた時間を一度測っておくと、導入の効果を数字で確かめられる。
② 外出先からのリサーチ指示が即時完了する
商談先に向かう電車の中で「あ、あのクライアントの競合を調べておきたい」と思ったとき、LINEでManusに一言送るだけでいい。PCを開く必要も、帰社するまで待つ必要もない。
Manusは依頼を受けた後、バックグラウンドで調査を実行し続ける。商談が終わる頃には、LINEに調査結果が届いている。
マーケター向けの典型的なユースケース:
- 競合のランディングページ・訴求コピーの調査
- 特定キーワードのSERP分析
- SNSトレンドのサマリー
- 業界レポートのダイジェスト作成
③ 会議前の自動準備サマリーを受け取る
Googleカレンダー連携を設定すれば、「毎週月曜朝9時に今週の会議リストと各会議の準備事項をLINEに送って」という指示が通る。
Manusがカレンダーをスキャンしてミーティングのアジェンダを整理、必要な事前調査まで行い、出社前にLINEへサマリーを届けてくれる。いわゆる「AIエグゼクティブアシスタント」の動きを、月数千円で実現できる。
5. 実際のプロンプト例(コピペOK・7本収録)
以下のプロンプトはLINEのトーク画面にそのまま貼り付けて使える。自社の業種・商材に合わせてカスタマイズするとより精度が上がる。
プロンプト①:毎朝の業界ニュース収集(定期タスク向け)
毎朝8時に以下を実行してください:
1. 「AIマーケティング」「生成AI 広告」「SEO AI」をキーワードに
今日のニュースを日本語・英語のソースで各3件ずつ収集する
2. 各ニュースのタイトル、要点(100字以内)、URLをまとめる
3. 「今日のAIマーケ注目ニュース」という見出しをつけてLINEに送信する
重要度の高い順に並べ、特に「マーケターが今日知っておくべき情報」を
先頭に置いてください。
プロンプト②:競合LP・広告コピー調査
以下の作業を実行してください:
【対象】:[競合企業名] のサービスサイト([URL])
【目的】:自社のLP改善に活用したい
1. メインビジュアルのキャッチコピーを3つ抽出する
2. ファーストビューで使われているベネフィット訴求のパターンを分析する
3. CTA(ボタンテキスト・色・配置)の特徴をまとめる
4. 「自社が参考にすべき点」と「自社が差別化できる点」を
それぞれ3項目ずつ提案する
分析結果はMarkdown形式でまとめてください。
プロンプト③:週次SNSコンテンツカレンダー作成
来週1週間分のSNS投稿カレンダーを作成してください。
【前提条件】
- 対象SNS:X(Twitter)とLinkedIn
- 投稿テーマ:AIマーケティング、SEO、中小企業のDX推進
- ターゲット:デジタルマーケター、中小企業経営者(30〜50代)
- トーン:専門的だが親しみやすい。難しい用語には説明を添える
【出力形式】
曜日・プラットフォーム・投稿文(X用140字以内、LinkedIn用300字以内)・
ハッシュタグ(3〜5個)の形式で7日×2プラットフォーム分を一覧にする
プロンプト④:会議前リサーチ(クライアント企業調査)
明日の商談前に以下を調べてまとめてください。
【企業名】:[クライアント企業名]
【業種】:[業種]
【商談の目的】:SEO改善提案
調べる内容:
1. 企業の最新ニュース・プレスリリース(直近3ヶ月)
2. 公式サイトのSEO状況(コンテンツの特徴、主要キーワードの傾向)
3. 競合他社と比較して弱そうな領域(公開情報から推測)
4. 先方担当者が関心を持ちそうな業界トレンド
以上を「商談前ブリーフィングシート」として
A4 1枚相当のMarkdownにまとめてください。
プロンプト⑤:広告レポートのダイジェスト作成(ファイル連携)
添付のGoogle広告レポート(CSV)を分析して、
以下の形式でエグゼクティブサマリーを作成してください。
1. 今月の総括(3文以内)
2. 特に良かった施策Top3(数値付き)
3. 課題・改善すべき点Top3(改善案も添えて)
4. 来月に向けて今週中に実施すべきアクション(優先度順)
読む人は経営者を想定し、専門用語は最小限に。
数字は必ず前月比・目標比を添えてください。
プロンプト⑥:SEOキーワード調査(新規コンテンツ企画向け)
以下の条件でSEOコンテンツ企画のためのキーワード調査を行ってください。
【メインテーマ】:[テーマ(例:AIマーケティング ツール)]
【対象読者】:中小企業のマーケター担当者
調査・分析してほしいこと:
1. このテーマに関連する検索意図別キーワード群
(情報収集型・比較検討型・購入検討型に分類)
2. 現在上位表示されている記事の傾向(タイトル・見出し構成・文字数)
3. 「競合が書いていないが検索需要がありそう」なニッチキーワード
4. 推奨される記事タイトル案3本
最終的に「今すぐ書くべき記事のアイデア」をTop3で提案してください。
プロンプト⑦:定期モニタリング(ブランド名・社名の言及チェック)
以下を毎週月曜朝8時に実行し、結果をLINEに送ってください。
【モニタリング対象】
- 自社名:[会社名]
- 主力サービス名:[サービス名]
- 代表者名:[氏名](任意)
【チェック内容】
1. SNS(X、LinkedIn、Instagram)での言及件数と主なコメントのトーン
2. ニュースサイト・ブログでの言及記事(直近7日間)
3. 特に注目すべきネガティブな言及があれば優先的に報告
4. 競合[競合名]の同期間での言及状況も比較
結果は「今週のブランドモニタリングレポート」として
5分で読めるサマリー形式にまとめてください。
6. 他AIエージェント・自動化ツールとの比較表
| 項目 | Manus(LINE連携) | ChatGPT(モバイルアプリ) | Zapier AI | n8n |
|---|---|---|---|---|
| LINE連携 | ✅ 公式対応・友だち追加のみ | ❌ 非対応 | ⚠️ 別途設定が必要 | ⚠️ 別途設定が必要 |
| 自律タスク実行 | ✅ フル対応 | ⚠️ 限定的(主に会話) | ✅ ワークフロー自動化 | ✅ ワークフロー自動化 |
| プログラミング不要 | ✅ 完全ノーコード | ✅ 完全ノーコード | ⚠️ 設定に慣れが必要 | ❌ 技術知識が必要 |
| 外出先の即時指示 | ✅ LINEから直接 | ✅ アプリから | ❌ 事前ワークフロー必要 | ❌ 事前ワークフロー必要 |
| 定期タスク設定 | ✅ 対応(Free:2件まで) | ❌ 非対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| ファイル生成(PDF・PPT等) | ✅ 対応 | ⚠️ 限定的 | ❌ 非対応 | ❌ 非対応 |
| Gmail・カレンダー連携 | ✅ Connectors対応 | ⚠️ GPTsで部分対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 |
| 無料プランの使いやすさ | ✅ 毎日300クレジット | ✅ 基本機能は無料 | ⚠️ タスク数制限あり | ✅ 自己ホスト可 |
| 月額費用(個人利用想定) | 無料〜$200/月 | 無料〜$20/月 | $19.99〜/月 | 無料〜$20/月 |
| 日本語対応 | ✅ | ✅ | ⚠️ UIは英語中心 | ⚠️ UIは英語中心 |
まとめ: LINEから気軽にAIに仕事を投げたい、かつノーコードで完結させたいという用途では、現時点でManusが圧倒的な使いやすさを持つ。逆に、既存のシステムと細かく連携する複雑な自動化フローを組みたい場合は、ZapierやMakeの方が柔軟性は高い。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 無料プランでもLINE連携は使えますか?
A. Telegram版のManus Agentsは「全プランで利用可能」と公式に書かれているが、LINE版のプラン条件は公式ヘルプに明記がない。無料プランでも毎日300クレジットとチャット・エージェント機能(Manus 2.0 Lite)、定期タスク2件が使えるので、まず無料で連携を試すのが確実だ。本格的に使うなら有料プラン(月$20で月4,000クレジット、同時タスク20件)が目安になる(2026年10月11日、公式料金ページで確認)。
Q2. クレジットはどのくらい消費しますか?目安を教えてください。
A. 1タスクあたりの消費量の目安は、公式には示されていない。タスクの複雑さや実行時間で変わるので、最初は小さな依頼で残高の減り方を確かめるのが安全だ。クレジットを節約するには、最終成果物を明確に指定する(例:「CSVで出力してください」)ことと、タスクを小さく分割することが効果的だ。
Q3. 会社の機密情報をManusに送っても安全ですか?
A. これは慎重に考える必要があります。ManusはConnectorsを通じてGmailなどの外部サービスと接続します。連携範囲が広いほど、万一の誤操作や情報露出のリスクも広がります。推奨される運用は、必要最小限のConnectorのみを接続し、外部送信・返信・共有が発生する前には必ず人間が確認するステップを設けることです。特に顧客の個人情報・財務データ・未発表情報は、AIエージェントに渡す情報の粒度を慎重に設計してください。
Q4. LINEのメッセージでManusに画像やファイルを送れますか?
A. 送れる。公式ヘルプ(2026年4月9日)によると、LINEからはテキスト・音声(自動で文字起こし)・画像・動画・ファイルを送れる。成果物は、PDF・画像・動画・音声はそのまま届き、スライドやMarkdown文書はPDFに変換、Web制作の成果物はプレビューリンクで返ってくる。ファイルサイズの上限は公式ヘルプに記載がない。
Q5. ChatGPTも使っているのですが、Manusと使い分けるべきですか?
A. 使い分けを推奨する。ChatGPTは「壁打ち・アイデア出し・文章作成の相談相手」として優れている。一方ManusはLINEから仕事を投げて結果を受け取る「実行エージェント」として機能する。考える部分をChatGPTに、実行する部分をManusに任せる二段構えが、費用対効果の高い使い方だ。
8. まとめ:Manus×LINEを導入して、AIに「仕事を投げる」習慣をつくろう
Manus×LINE連携が面白いのは、「AIに依頼する」という行為のハードルを限りなくゼロに近づけた点だ。
専用アプリを開かなくていい。PCを立ち上げなくていい。毎日使っているLINEで、普段の会話と同じようにAIに仕事を投げられる。この「摩擦のなさ」が、AIエージェント活用を習慣化するカギになる。
特にマーケターや中小企業の経営者にとって、以下の3つは明日から変えられる:
- 朝のルーティンリサーチを定期タスクで自動化する
- 外出先からLINEで指示を出し、戻った頃には結果が届いている状態をつくる
- 会議前ブリーフィングや週次モニタリングを自動化し、本来の戦略的業務に集中する
設定に5分。試すのに今日。
「AIを使っている」ではなく「AIに仕事を任せている」状態を目指す第一歩として、Manus×LINE連携は最良の入口の一つだ。
LIFRELLへの相談
「Manusを使ってみたいが、何から始めればいいかわからない」「自社の業務フローにAIエージェントを組み込みたい」——そんな方は、LIFRELLのAIマーケティング相談をご活用ください。
ManusをはじめとするAIエージェントの設定・活用戦略から、SEO・Web広告との連携まで、現場目線で一緒に考えます。
本記事の情報は2026年4月時点のものです。Manusのサービス内容は随時アップデートされますので、最新情報はManus公式サイトおよびManus公式ヘルプセンターをご確認ください。

