公開日:2026年10月 / 著者:LIF Tech編集部(現地取材)
2026年10月、広州。中国最大の見本市「広交会(中国輸出入商品交易会/Canton Fair)」の第140回第1期に、LIF Tech編集部が足を運んだ。目当ては、会場の一角に設けられた「21.2 サービスロボット専区」。人型ロボット、四足ロボット、配膳ロボ、水中ロボ、コーヒーロボ、外骨格、eVTOL(空飛ぶクルマ)まで、ロボットとその周辺の会社だけが集まったエリアだ。
ゲートをくぐった瞬間にわかるのは、ここが「未来の技術展示」ではなく「売り場」だということ。どのブースでも世界中のバイヤーが立ち止まり、実機を触り、スタッフの説明を聞き込んでいる。デモを眺める場所ではなく、仕入れるものを探す場所の空気だった。
本レポートでは、撮影できた約80社を1社も落とさずに整理する。目玉の会社は製品と事実を、小さな会社は社名と展示を淡々と並べる。そのうえで、日本の製造業・マーケターにとって何を意味するのかを、データで確認できる範囲で正直に書く。
現地で撮影した映像をまとめた動画。人型ロボット、球体ロボ、触覚ハンドなど、記事で紹介する会社の実機が動いている様子を確認できる。
目次
- 広交会とは何か——第140回第1期の基本データ
- 21.2 サービスロボット専区に入る
- 人型・四足ロボット——「歩く」より「何をするか」
- 手と触覚——ロボットの部品を売る会社たち
- 配膳・案内・カフェ——サービスロボはもう日常業務
- 清掃・屋外・水中——「人がやりたくない仕事」の置き換え
- エリアD——産業ロボ、ドローン、eVTOL、外骨格
- 撮影できた全出展社一覧
- 日本から見た意味——CES、生産台数、自動運転
- 正直に書く:この取材の限界
- まとめ——今日・今週・来月のアクション
1. 広交会とは何か——第140回第1期の基本データ
広交会は年2回(春・秋)広州で開かれる中国最大級の総合見本市だ。秋の第140回は3期に分かれ、第1期は「先進製造」がテーマ。ロボット、家電、新エネルギー車、工具などが並ぶ。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会期 | 2026年10月15日〜19日(第140回 第1期・先進製造) |
| 会場 | 広州・中国輸出入商品交易会展示館 |
| 第1期の展示面積 | 52万㎡ |
| 第1期のブース数 | 2.5万超 |
| 第1期の出展企業 | 1.2万社超 |
| 海外バイヤー | 18.9万人・214か国/地域(前回同期比+13.3%、過去最高) |
| サービスロボット専区 | D区 友誼ホール(21.2)・4,200㎡、第137回(2025年春)に新設 |
出典:Global Times(2026-10-13)、21経済網(2026-10-19、2026-09-15)

2. 21.2 サービスロボット専区に入る
D区の友誼ホールにある「21.2 Service Robots 服务机器人」のゲート前には、入場を待つ人の列ができていた。中に入ると、入口両側の柱に出展社の地図が貼られ、奥には車輪型ヒューマノイドの里工(Li-Gong)と、AgiBotの吊り看板が見える。


専区の中は、日本の展示会のような「静かに見て回る」雰囲気ではない。ロボットが来場者の足元を歩き、来場者は球体ロボを押し、スマホで撮り、その場で質問を浴びせる。以下、分野ごとに会社を整理する。
3. 人型・四足ロボット——「歩く」より「何をするか」
智元 AgiBot(上海)——小型ヒューマノイド「X2 Ultra」
上海のヒューマノイド大手。会場では小型ヒューマノイドが来場者のあいだを歩いていた。IDC調べで2026年上半期の出荷は8,600台超、世界1位(pedaily引用)。

里工 Li-Gong(広州)——車輪型ヒューマノイド「里掂F1」
1985年設立の広州の産業ロボ企業。足ではなく車輪で動く人型ロボットが、作業台で部品をつまんでいた。第140回では新型「F1-S」を初公開している(広州日報)。二足歩行にこだわらず「手」を現場で使うという割り切りが、工場の平らな床では合理的に見える。

动易科技(広州)——小型二足ロボ「PHYBOT」
吊り看板「PHYBOT」の下に小型の二足ロボが数体。第140回では積載500kgのD系列を展示し、多指ハンド「PhyHand」を初公開した(同花順)。

DOBOT(深圳)——協働ロボ大手のヒューマノイドと四足
2024年12月に香港上場(2432.HK)した協働ロボの大手。協働ロボの累計出荷は10万台超(公式)。会場ではヒューマノイド、赤い帽子をかぶった四足ロボ、パンダ型ロボが床を歩いていた。

DEEP Robotics 云深处科技(杭州)——車輪脚の四足「LYNX M20」
杭州の四足ロボ大手。2025年の売上は3.37億元で、初の通期黒字(36Kr Japan)。展示の中心は車輪と脚を併せ持つ「LYNX M20」。

NOETIX 松延动力(北京)——小型ヒューマノイド「N2」ほか
ロープで囲った舞台で白い小型ヒューマノイドが歩き、来場者がスマホを構えていた。消費者向けの「Bumi」(身長94cm)は9,998元(TechNode)。

高擎动力 HighTorque(広州)——小型ヒューマノイド「Mini Pi」
赤黒の小型二足ロボが来場者の足元を歩いていた。報道によれば、第140回では中東の客が工場用アーム8本を即決購入した(21経済)。

そのほかの人型・四足
- 天链机器人(四川・綿陽):ヒューマノイドが赤い銅鑼を持つ展示。2012年設立、2026年7月に人型「Z1」を発表と報道。
- WOOB 五八机器人(四川・綿陽):盲導犬型の四足ロボ。盲導犬ロボ「启明」は2026年6月30日から綿陽の商業街で常時運用され、視覚障害者が無料で体験できる(川観新聞)。
- 伽利略 Galileo(天津):砂利の舞台を小型の四足・輪足ロボが走る。防爆四足「EX-1」を2025年12月に発表(智東西)。
- Padbot 广东派宝机器人(広州):上半身ヒューマノイド型の巡回・サービスロボ。第140回の新製品は半人型の巡回ロボ「H2」(広州日報)。海外売上比率は約40%(同社)。
- TS ROBOT 钛虎机器人:上半身ヒューマノイドが手を動かす展示。




4. 手と触覚——ロボットの部品を売る会社たち
人型ロボットが増えるほど、「手」と「触覚」の部品市場が大きくなる。完成品のロボットより、部品で稼ぐ会社が目立っていたのは意外だった。
OYMotion 傲意科技(上海)——ロボットハンドと双腕ロボ
筋電義手から始まったロボットハンドの企業。オレンジの台で双腕ロボが動き、来場者がスマホで撮っていた。2026年上半期のハンド受注は1万台超、顧客は約100社と会社が発言している(同花順)。

知行机器人 Changingtek(蘇州)——5指ロボットハンド
5指のロボットハンドが何本も並ぶ展示台。2026年3月に累計約1億元を調達し、100社超に部品を供給していると報道された(pedaily)。

Paxini 帕西尼(深圳)——触覚センサー
2021年設立の触覚センサー企業。創業チームは早稲田大学の研究室出身で、2026年6月に日本のShinwaと提携した(Gasgoo)。ブースは「EMPOWERING SENSATION」の大型LEDで、人だかりが絶えなかった。

MAXHUB Robotics(CVTE 視源股份)——基板を扱うアーム
会議用ディスプレイで知られるCVTEのロボット部門。第140回では、基板のピンを0.1mm単位で抜き差しするアームを実演した(新浪)。MAXHUBの海外収入は2026年上半期で4.38億元(新浪)。

5. 配膳・案内・カフェ——サービスロボはもう日常業務
KEENON 擎朗(上海)——配膳ロボの世界大手
青い渦のポータル型入口をくぐる演出のブース。商用サービスロボの出荷で世界1位(IDC調べ、2024年シェア22.7%、同社発表が引用)。

COFE+ Robot Café(上海)ほか——コーヒーロボ
ガラスのキオスクの中でロボットアームがコーヒーを淹れ、その前に人だかりができていた。COFE+は1杯約50秒、設置面積2.35㎡(flanders-china)。会場には「66 CAFE」(IIMT ROBOTのブース内)、「三角牌 TRIANGLE」、「TOP GEN Robot Café」、「HOUSE OF ROBOTICS」と、コーヒーロボが少なくとも5ブースあった。


そのほかのサービスロボ
- PUDU 普渡科技(深圳):配膳・清掃ロボの世界大手。累計出荷13万台超(会社発表)。
- Alpha Robotics(蘇州):案内・配膳ロボ。2006年設立、配膳ロボ国家標準の起草企業の一つ。
- 孚宝机器人 Fubao:画面付きの健康見守りロボ「小宝」。血圧・血糖・体温・心拍を測ると報道(中国日報)。
- iFLYTEK(合肥):音声AIの大手。ロボットは本体より他社へ「脳」を供給する路線で、提携メーカーは500社超(新浪)。会場ではAI翻訳機のカウンターに人だかり。
- Timekettle 时空壶(深圳):AI翻訳イヤホン。W4 Proは52言語・106アクセントに対応(PR TIMES)。
- 宾果智能 Bingo(北京)/智慧光 AiLight:画面のないAI学習ライト。
- LE 以勒:スマート自販機。

6. 清掃・屋外・水中——「人がやりたくない仕事」の置き換え
ROTUNBOT 逻腾科技(杭州)——球体型の警備巡回ロボ
会場でいちばん人を集めていたのがこれ。大きな球体のロボを来場者がかがんで押し、手を離すと自分で戻ってくる。内部の振り子で転がる水陸両用の球形ロボで、公安・空港などで採用済みと報道されている(杭州日報)。

水中のルンバ——UBTECH|AIRROBO と PICEA
水槽の中で、プール清掃ロボが壁面を移動していた。ヒューマノイド大手UBTECH(深圳)のプール清掃ブランド「AIRROBO」の展示だ。UBTECHの2025年のフルサイズ人形ロボ納入は1,079台・売上8.21億元(会社発表)。
隣の水槽はロボット掃除機ODM大手のPICEA(深圳)。PICEAは2026年1月23日にiRobot(ルンバ)を完全子会社化した(PR Newswire)。アイロボットジャパンは国内での販売継続を発表している。

DEEPINFAR 深之蓝(天津)——水中スクーターとROV
黄色い水中スクーター(Sublue)と水中ロボ(ROV)を展示。2025年12月に科創板へのIPO申請が受理された(36Kr)。

ECOVACS 科沃斯(蘇州)——芝刈りロボ「GOAT」
人工芝のブースで芝刈りロボ「GOAT」を実演。2025年の売上は190.40億元、純利益は前年比+118%(騰訊)。

山东国兴智能(山東)——消防ロボ
赤い履帯の消防ロボを来場者が囲んでいた。中国石化の消防ロボ入札で4連続落札(2026-05、財聯社)。

X-Human 凌度智能(広州)——外壁清掃ロボ
ガラス面を登る外壁清掃ロボの試験機。「凌云Y3」は第138回広交会で初披露され、会期中の意向受注は1,200万元超(同花順)。

そのほかの清掃・屋外ロボ
- ALLYBOT(深圳):業務用清掃ロボ。「C2」は北米・欧州・日本などで約2,000台稼働と自称(ISSA出展者ページ)。
- 盈峰环境 INFORE(深圳):清掃車・清掃ロボ。2025年売上138.44億元。
- SORBO 浙江硕而博:商用清掃ロボ。
- TRUEGREEN/南京腾亚 Toua/北斗星通 BDStar:芝刈りロボ。
- SATUO:窓拭きロボ。
- 冠能 CROWNPOWER:送電線ロボ。
- 飒沓机器人 BotusMov:無人ロボ。
7. エリアD——産業ロボ、ドローン、eVTOL、外骨格
21.2専区の外、エリアDにもロボット関連のブースが並んでいた。
GSK 广州数控(広州)——産業用アーム
広州のCNC・産業ロボ大手。広交会には2006年から38回連続で出展している(鳳凰網)。オレンジの産業用アームが組立ライン風に並んでいた。

YESHEEN AERO 晔生航空(広州)——有人eVTOL
赤いeVTOLの機体に人だかり。第140回で水陸両用の有人eVTOLなど4製品を世界初公開し、初日の意向受注は130機超と報道された(21経済、意向受注であり確定ではない)。

AutoFlight 峰飞航空科技(上海)——eVTOL
2トン級の貨物機V2000CGは2024年3月に中国民航局の型式証明を取得(会社発表)。2024年11月には岡山で日本初飛行を行っている。

外骨格・脳波——RoboCT と BrainCo
- RoboCT 程天科技(杭州):外骨格を着けた人が歩行訓練フレームの中を歩く実演。全国1,000か所超の病院・介護施設に導入され、患者の利用は91万回超(杭州市政府サイト)。
- BrainCo 强脑科技(杭州):脳波・義手の企業。2026年1月に約20億元を調達し、評価額は120億元超と報道。


ドローン
- JOUAV 纵横股份(成都):産業ドローン。2021年2月に科創板上場(688070)。
- AUTEL 道通智能(深圳):ドローン。米FCCは2025年12月にDJIとAutelを輸入規制の対象リストに収載した。
- CZI 成至智能(広州):ドローンと係留給電機器。
- Ginray 科晶锐(蘇州):ドローン。
8. 撮影できた全出展社一覧
| 分野 | 会社(拠点) | 展示 |
|---|---|---|
| 人型・四足 | 智元 AgiBot(上海) | 小型ヒューマノイド「X2 Ultra」 |
| 人型・四足 | 里工 Li-Gong(広州) | 車輪型ヒューマノイド「里掂F1」「F1-S」 |
| 人型・四足 | 动易科技(広州) | 小型二足ロボ「PHYBOT」 |
| 人型・四足 | DOBOT(深圳) | 協働ロボ・ヒューマノイド・四足 |
| 人型・四足 | DEEP Robotics 云深处科技(杭州) | 車輪脚四足「LYNX M20」 |
| 人型・四足 | NOETIX 松延动力(北京) | 小型ヒューマノイド「N2」ほか |
| 人型・四足 | TS ROBOT 钛虎机器人 | 上半身ヒューマノイド |
| 人型・四足 | 天链机器人(四川・綿陽) | 双腕ロボ・人型ロボ |
| 人型・四足 | WOOB 五八机器人(四川・綿陽) | 盲導犬型四足ロボ |
| 人型・四足 | 伽利略 Galileo(天津) | 四足・輪足ロボ |
| 人型・四足 | 高擎动力 HighTorque(広州) | 小型ヒューマノイド「Mini Pi」 |
| 人型・四足 | Padbot 广东派宝机器人(広州) | 半人型の巡回ロボ |
| 手・センサー | OYMotion 傲意科技(上海) | ロボットハンド・双腕ロボ |
| 手・センサー | 知行机器人 Changingtek(蘇州) | 5指ロボットハンド |
| 手・センサー | Paxini 帕西尼(深圳) | 触覚センサー |
| 手・センサー | MAXHUB Robotics/CVTE | 基板を扱うアーム・走行ロボ |
| サービス | KEENON 擎朗(上海) | 配膳ロボ |
| サービス | PUDU 普渡科技(深圳) | 配膳・清掃ロボ |
| サービス | Alpha Robotics(蘇州) | 案内・配膳ロボ |
| サービス | 孚宝机器人 Fubao | 健康見守りロボ「小宝」 |
| サービス | iFLYTEK(合肥) | AI翻訳機・音声AI |
| サービス | Timekettle 时空壶(深圳) | AI翻訳イヤホン・端末 |
| サービス | 宾果智能 Bingo(北京)/智慧光 AiLight | AI学習ライト |
| サービス | LE 以勒 | スマート自販機 |
| カフェ | COFE+ Robot Café(上海) | ロボットカフェ |
| カフェ | HOUSE OF ROBOTICS | ロボットカフェ |
| カフェ | 66 CAFE | 現挽コーヒーロボ |
| カフェ | 三角牌 TRIANGLE | コーヒーロボ |
| カフェ | TOP GEN Robot Café | ロボットカフェ |
| 清掃・屋外・水中 | ROTUNBOT 逻腾科技(杭州) | 球体型の警備巡回ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | 山东国兴智能(山東) | 消防ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | X-Human 凌度智能(広州) | 外壁清掃ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | ALLYBOT(深圳) | 業務用清掃ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | 盈峰环境 INFORE(深圳) | 清掃車・清掃ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | SORBO 浙江硕而博 | 商用清掃ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | ECOVACS 科沃斯(蘇州) | 芝刈りロボ「GOAT」 |
| 清掃・屋外・水中 | TRUEGREEN | 芝刈りロボ |
| 清掃・屋外・水中 | 南京腾亚 Toua | 芝刈りロボ |
| 清掃・屋外・水中 | 北斗星通 BDStar | 測位機器・芝刈りロボ |
| 清掃・屋外・水中 | SATUO | 窓拭きロボ |
| 清掃・屋外・水中 | 冠能 CROWNPOWER | 送電線ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | UBTECH|AIRROBO(深圳) | プール清掃ロボ |
| 清掃・屋外・水中 | PICEA(深圳) | ロボット掃除機 |
| 清掃・屋外・水中 | DEEPINFAR 深之蓝(天津) | 水中スクーター・ROV |
| 清掃・屋外・水中 | 飒沓机器人 BotusMov | 無人ロボ |
| 産業 | GSK 广州数控(広州) | 産業用アーム |
| 産業 | 江苏集萃 JITRI/IIMT ROBOT | 協働ロボアーム |
| 産業 | Kim Dai(深圳) | ロボットのOEM/ODM |
| 外骨格・ヘルスケア | RoboCT 程天科技(杭州) | 外骨格(歩行訓練) |
| 外骨格・ヘルスケア | Alowalk(杭州) | 外骨格 |
| 外骨格・ヘルスケア | TRANSITX | 外骨格 |
| 外骨格・ヘルスケア | Ascentiz | 外骨格 |
| 外骨格・ヘルスケア | BrainCo 强脑科技(杭州) | 脳波・義手 |
| 外骨格・ヘルスケア | JITLIFE | 智慧養老の展示 |
| 外骨格・ヘルスケア | ROVOS | マッサージチェア |
| ドローン・eVTOL | YESHEEN AERO 晔生航空(広州) | 有人eVTOL |
| ドローン・eVTOL | AutoFlight 峰飞航空科技(上海) | eVTOL |
| ドローン・eVTOL | JOUAV 纵横股份(成都) | 産業ドローン |
| ドローン・eVTOL | AUTEL 道通智能(深圳) | ドローン |
| ドローン・eVTOL | CZI 成至智能(広州) | ドローン・係留給電機器 |
| ドローン・eVTOL | Ginray 科晶锐(蘇州) | ドローン |
| ガジェット | ZWear 智联盛亚(深圳) | ヘッドホン・GPS端末 |
| ガジェット | Microwear | スマートウォッチ・AIグラス |
| ガジェット | LINWEAR | AIグラス |
| ガジェット | Bassworld/KO-STAR | ヘッドホン |
| ガジェット | CREALITY 创想三维(深圳) | 3Dプリンタ「SPARKX i8」 |
| ガジェット | LOCTEK 乐歌 | モニターアーム |
| ガジェット | UNIWA | 頑丈スマホ |
| ガジェット | Weilong | HDMI無線機器 |
| ガジェット | Bitalltech | セキュリティ機器 |
| ガジェット | MoviePower | VRライド |
| ガジェット | 长江存储 YMTC | メモリ・SSD |
| ガジェット | Astrocetus | OEM/ODM |
このほか、TOPSUN、Miccell、HAVIT、C&D 建发、苏豪畜产はブースの看板のみ撮影できた。
9. 日本から見た意味——CES、生産台数、自動運転
中国の人型ロボットは「量産」の段階に入った
中国の人型ロボットの生産は、2025年の約2万台から、2026年は10万台を超える見込みだ(工業情報化省、2026-07-16)。IDC調べでは、2026年上半期の世界出荷のうち中国のシェアは約77.9%(新浪 2026-10-16引用)。会場で見た「もう売っている」空気は、この数字と一致する。
CESでは「主役」が入れ替わりつつある
パナソニックは、第1回から60年連続で出展してきたCESに、2027年は出展しないと発表した(共同通信 2026-09-15)。ソニーも関連会社を含めて出ない(2026-09-28報道)。ただしCESに出る日本企業の数そのものは約40社から約100社に増えている(SOMPOインスティチュート・プラス 2026-10-06)。「日本がCESから撤退した」のではなく、「大手が主役の座から退いた」と見るのが正確だ。
自動運転も「回数」の勝負になっている
| 地域 | 状況 |
|---|---|
| 米国 Waymo | 週50万回の有料ライド(2026年3月、TechCrunch) |
| 中国 百度 Apollo Go | 2026年Q1に完全無人で320万回(百度IR) |
| 日本 | 東京でWaymo×GO×日本交通が2027年に完全無人タクシーを始める予定(2026-09-15合意、開始日は未定) |
CESが「これから何が来るか」を見る場所だとすれば、広交会は「もう何が作られて、誰が買っているか」を見る場所だ。少なくともロボットについては、後者を自分の目で見る価値が大きい。
10. 正直に書く:この取材の限界
この記事で言えること・言えないこと
- 撮影は1日で、21.2専区とエリアDの一部に限られる。会場地図に載っていたが回り切れなかった会社もある。
- ブースで価格表は取れていない。製品の価格は、報道で確認できたもの(NOETIX Bumiの9,998元など)だけを載せた。
- 「意向受注」(YESHEEN AEROの130機超、X-Humanの1,200万元超など)は、契約が確定した数字ではない。
- 「世界シェア○%」など会社側の主張で、第三者の裏付けが取れないものは載せていない。
- 一部の会社は、看板の表記から社名を特定した。中国語の正式名との対応が未確認のものがある。
11. まとめ——今日・今週・来月のアクション
広交会のロボット館で見えたのは、中国のフィジカルAIが「研究」から「売り場」に移ったという事実だ。人型ロボットは歩くデモより「何を運び、何をつかむか」を見せ、部品メーカー(ハンド・触覚センサー)が完成品メーカーと同じくらい人を集めていた。配膳、清掃、コーヒー、警備、見守りといった「人がやりたくない仕事」から、ロボットはすでに置き換えを始めている。
今すぐできるアクション:
- 今日:本記事の動画で、自社の業務に近いロボット(配膳・清掃・検品・巡回など)が実際にどう動いているかを確認する。
- 今週:一覧表から自社の業務に関係する会社を3社選び、公式サイトで日本向けの販売・代理店の有無を調べる。
- 来月:2027年春の広交会(第141回)への視察を検討する。CESより「仕入れ・調達」の目線で現物を確かめられる。
各社の動画は、編集部のXで1社ずつ紹介している(@fwLMjd7ddW86643)。
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本記事の情報は2026年10月時点のものです。各社の製品・数値は変更される場合があります。出典に記載のない評価は編集部の見解です。
佐藤 祐介(株式会社LIFRELL 代表取締役)
本記事は2026年10月開催の第140回広交会(第1期)の現地取材に基づくレポートです。

