Hermes Agentを定期実行する方法|Cron・Gateway・Heartbeatの違いと動かないときの確認

Hermes Agentを定時に動かすには、AIモデルの設定に加えて、スケジュールを実行するGatewayが必要だ。「チャットで返事が来る」「定期処理が登録されている」「時刻になったら実行される」は別々に確認する。

この記事では、毎朝の情報確認を例に、Cronの登録・試運転・停止までを整理する。24時間常に推論を続けることを意味せず、必要な時刻に動いて成果物を残す設計である。

目次

Cron・Heartbeat・通常チャットの違い

方式 向く仕事 文脈
通常チャット その場で調査や質問をする 現在の会話
Cron 毎朝の定例レポートなど 実行ごとに新しいセッション
Heartbeat 進行中の仕事を一定間隔で確認 同じ会話を継続

公式のHeartbeatはセッションが待機中になった時に指示を実行する。Cronは独立した仕事に向くため、対象と出力形式を毎回分かる形で書く。製品全体の説明はHermes Agentの解説を参照してほしい。

導入後に確認する順番

  1. 公式Quickstartのインストーラーで導入し、hermes setupまたはhermes modelで利用するプロバイダーを設定する。
  2. 通常のチャットで、必要な検索やファイル読み取りが使えるか確認する。
  3. 常時運用するホストを決める。自宅PCならスリープや電源断、サーバーなら権限と費用も考慮する。
  4. まずGatewayを前景で起動して確認する。必要になったら公式のサービス登録手順を使う。
  5. 単発の試験ジョブを作り、保存先と実行結果を確認する。成功後に定期実行へ切り替える。
# Gatewayを前景で動かす例
hermes gateway

# 別のターミナルで状態を確認
hermes cron list
hermes cron status

サービス登録は hermes gateway install が公式に案内されている。管理対象ホストで実行する操作なので、起動ユーザーやOSごとのサービス条件を確認する。

毎朝の情報確認を依頼する例

毎日09:00、日本時間(Asia/Tokyo)に実行する定期ジョブを1件作りたい。
対象は私が指定した3つの公式リリースページのみ。
前回記録との差分を確認し、新規リリースがあれば、名称・公開日・変更点・公式URLをまとめる。
日時不明の情報は未確認にする。
結果は指定したローカル保存先へ残す。メールやチャットには送信しない。
登録前に、時刻・タイムゾーン・対象・保存先・必要なツールを示して。

これは独自の依頼文例であり、このページを読むだけでジョブが作られるわけではない。利用者自身の環境で対象ページと保存先を設定する。外部検索の費用とモデルの費用は別に発生する場合がある。

試運転と停止までをセットにする

hermes cron list
hermes cron status

# <job-id>を一覧で確認したIDに置き換える
hermes cron run <job-id>
hermes cron pause <job-id>
hermes cron resume <job-id>

手動実行は予定済みの実行を消す操作ではない。テスト後に本番時刻でも動く可能性があるため、結果と次回実行時刻を確認する。定期ジョブを止めるpauseと、すでに進行中の実行を止めるcancelも役割が違う。

作業を具体化する依頼文

1.試験を作る

5分後に1度だけ、指定フォルダーに動作確認のテキストを保存するジョブを準備して。外部送信は不要。時刻と保存先を確認してから登録する。

2.一覧を確認

登録済みジョブのID、名称、次回実行時刻、タイムゾーンを表示して。同じ用途の重複を指摘して。

3.失敗を切り分ける

指定ジョブが実行されない。登録、Gateway、時刻、モデル認証、ツール、出力先の順に原因を確認して。再登録はまだしない。

4.出力を点検

実行結果の公開日とURLを原文と照合する。ページにない数字や発表内容が入っていないか確認して。

5.負荷を減らす

登録済みジョブの頻度を見直す案を作る。変更のない報告が多い仕事は、対象と通知条件を絞る。まだ設定は変更しない。

6.停止する

指定したジョブIDを一時停止し、一覧で停止を確認する。現在進行中の実行があれば、その状態を別に報告する。
症状 確認
通常チャットは動くが定期処理が動かない Gatewayとcron status
時刻がずれる ホスト時刻とジョブのタイムゾーン
レポートに新情報がない 対象ページ、前回記録、取得権限
実行されたが保存されない 出力先権限、ディスク空き、処理ログ
費用が増えた 実行頻度、対象数、モデル、検索等のツール費用

自律型AIと定期実行を選ぶ基準

「毎朝9時に処理する」と「状況を見て次の仕事を決める」は別の要件だ。まず何が実行のきっかけか、どこで動くか、いつ終えるかを決める。ツール名から常時実行の必要性を決めない。

要件 候補となる方式 確認すること
決まった時刻に情報を集める Cron 時刻・タイムゾーン・実行結果
会話の文脈を保って様子を見る Heartbeat アイドル条件・間隔・通知条件
外部の出来事をきっかけにする イベント型処理 対応イベント・認証・重複処理
進行中の仕事を継続管理する dotsやDuet等のエージェント 提供条件・接続先・利用枠・承認
単発の整形や集計 通常のスクリプト AIを呼ぶ必要があるか

公式CronガイドにはLLMを呼ばずスクリプトを実行するno-agent modeも記載されている。毎回判断が不要な整形まで、必ずAIに再解釈させる必要はない。ただしイベント型やno-agent modeの設定は、利用バージョンの公式ガイドで確認してから使う。

For each proposed automation, specify trigger, execution host, inputs, output, timeout, duplicate policy, end date, and stop method. Identify deterministic steps that do not require an LLM. Do not create schedules yet.

クラウド型の違いはChatGPT dotsの利用条件と停止方法、Claude Duetの提供条件で整理した。ローカル側はホストのスリープ・再起動確認も必要になる。2026年10月31日追記。比較は実行方式の整理であり、各製品の処理速度を測定した結果ではない。

よくある質問

Mac miniが必要か

特定機種が必須ではない。動かすホストの稼働状態と利用ツールの条件が重要だ。

PCを閉じても動くか

そのPC上の処理が停止すれば進まない。常時稼働ホストや別の運用形態を検討する。

Cronは前の会話を覚えているか

新しいセッションで実行されるため、ジョブの指示に必要な入力と出力を明記する。

Heartbeatは一定間隔で必ず割り込むか

処理中に割り込む方式ではない。待機中に実行される仕組みだ。

登録しただけで完成か

実行結果、保存先、次回時刻、停止方法まで確認して運用開始とする。

公式資料と確認日

確認日:2026年10月31日。接続条件と機能は公式資料で確認した。本記事の手順・依頼文は導入用の設計例であり、編集部による実機操作や処理時間の測定は行っていない。画面名や提供条件は更新により変わる。

テーマの参考:Rei:AIを24時間動かす仕組み。動画は活用テーマの参考とし、接続仕様は上記の公式資料に照合した。動画内の利用成果は編集部の実績として扱っていない。

業務に組み込むときの相談先

入力データ、担当者の確認、既存ツールへの保存までを含めた設計が必要な場合は、LIFRELLのClaude Code導入支援・研修で相談できる。

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