ChatGPTのdotsは、継続する仕事の状況を追い、必要な作業や確認を進めるエージェントだ。単発の質問だけでなく、資料の更新、確認待ちの整理、複数の作業の進行を任せたいときに検討できる。自分のクラウド環境を持つ一方、手元のPCを使う処理には別の接続条件がある。
この記事では2026年10月31日時点の公式資料に沿って、使えるプラン、最初の依頼、進捗と停止の確認を整理する。編集部によるアカウント別の利用可否や作業精度の実測は行っていない。紹介動画と同じ画面が全アカウントへ同時に出るわけではない。
利用できるプランと地域
| プラン・環境 | 公式案内の条件 |
|---|---|
| Pro 100・200・500 | 18歳超。EEA・英国・スイス以外の地域の対象ユーザーへ段階展開 |
| Business Premium | 世界各地へ段階展開 |
| Enterprise | 世界各地へ段階展開。初期状態はオフで管理者の有効化が必要 |
| 作成する場所 | モバイルアプリ、デスクトップアプリ、PCブラウザー |
| モバイルWeb | 作成手順の対象外。最新のモバイルアプリを使う |
日本は上記Proの地域除外に含まれていないが、対象プランでも即座に表示される保証はない。アカウントとワークスペースを確認してから、現在の公式のAccess欄を参照する。PlusやFreeで使えると読み替えない。
最初の仕事を任せる5ステップ
- ChatGPTでdotsを開き、案内に沿って名前や外観を設定する。
- 最初は公開資料を使う1件の仕事を選ぶ。アプリ連携は必要になった範囲から追加する。
- 目的、対象資料、出力、完成条件、確認が必要な操作を伝える。
- 返った成果物と参照元を確認し、誤りや好みを具体的に修正する。
- 継続させる範囲と、通知してほしい条件を決める。定時確認ならタイムゾーンと終了日も指定し、実際の設定を確認する。
たとえば「毎週の記事候補を探す」なら、対象サイト、除外テーマ、記録する列、重複の扱いを先に決める。候補を集めたことと記事を公開することは別なので、最初の完成条件を「出典付きの候補表を保存」にすると確認しやすい。
Chat・Work・Codexとの使い分け
| 用途 | 最初に選ぶもの | 判断基準 |
|---|---|---|
| 単発の質問や文章の相談 | Chat | 会話の回答が得られれば完了 |
| 調査やファイル作成を1件任せる | ChatGPT Work | 特定の成果物を完成させたい |
| ソフトウェアの実装・修正・テスト | Codex | コードと開発環境が中心 |
| 変化する仕事を追い続ける | dots | 次の作業や確認待ちを継続して管理したい |
クラウド・アプリ・手元PCは別の接続
dotsのクラウド作業は、手元の端末を閉じても進められる。ローカルのファイルやアプリを扱う場合は、対象PCを接続し、オンラインでChatGPTアプリを開いておく必要がある。公式資料では個人PCの接続は同時に1台だ。Slackなどの連絡先を追加することと、データを扱うプラグインを接続することも別である。
常時起動する手元PCが必要かどうかは、仕事内容から判断する。ローカルのBeeperや動画素材を使うならMacのAI常時運用、作業を台帳にまとめたいならタスク中心の仕事設計も参考になる。
作業に使える依頼文6例
1.仕事を定義
Track this editorial project using only the supplied public sources. Keep a list of decisions, missing facts, and next actions. The first deliverable is a source-linked candidate table.
2.対象を限定
Use only the named folder and these five URLs for this task. Ask before accessing another source. Do not publish or send messages.
3.更新条件を決める
Update the table when a confirmed product release changes an existing row. Do not create duplicate rows. Include the source and date of each change.
4.通知を絞る
Keep routine progress in the task record. Notify me when the deliverable is ready, a source conflicts, or my decision is required.
5.進行中の仕事を確認
List the tasks you started, their current status, output locations, and any pending approvals. Distinguish running work from scheduled future work.
6.終了を確認
Stop work on this project. Identify any delegated or scheduled tasks that must be stopped separately and report their status. Do not undo completed changes.
進捗・停止・利用枠で確認すること
デスクトップではプロフィールのActivityから関連タスクを開き、成果物や入力待ちを確認する。Scheduledでは定期タスクの内容・時刻・通知先を見る。Pauseは現在のメインタスクの停止で、委任した作業や定期実行はそれぞれActivity、Scheduledで別に確認する。通話を終えただけで依頼済みの仕事が止まるとは限らない。
会話の利用枠と、深い作業やWork・Codexへ渡したタスクの利用枠は同じではない。公式はdotsとの会話を通常のChatGPT利用枠に数えず、Work・Codexの仕事は各製品の枠に数えると説明する。無制限の重い処理が付くという意味ではない。実際の利用量とプラン条件を確認する。
うまく動かないとき
| 症状 | 確認する順番 |
|---|---|
| dotsが見えない | プラン・年齢条件・地域・段階展開・管理者設定 |
| ローカルのファイルが使えない | 対象PCの接続・オンライン・アプリ起動・許可範囲 |
| 返事はあるが成果物がない | Activityで仕事と出力を確認 |
| 同じ仕事が何度も動く | 継続指示とScheduledの重複を確認 |
| 送信の前に止まる | 承認待ちと自分で行う必要のある操作を確認 |
よくある質問
PCを閉じても動くか
クラウドで完結する作業は進められる。接続したPCを使う作業は、そのPCが利用可能である必要がある。
アプリをつなぐだけで監視が始まるか
接続と依頼は別だ。何を追い、いつ通知するかを明示して設定を確認する。
チャットで送信禁止と書けば十分か
指示に加え、プラグインの権限や必要な承認を確認する。任意のカスタムルールも万能な技術的制限ではない。
どこから止めるか
メインのPause、委任先のActivity、定期実行のScheduledをそれぞれ確認する。
導入前にMac miniを買うべきか
クラウドで完結する仕事なら手元の常時起動PCを必要としない場合がある。ローカル作業の必要性を先に決める。
小さく始める3ステップ
- 今日:記事の入力例を、自分の仕事1件に置き換えて準備する。
- 今週:確認担当を決め、下書きと実際の原本を照合して1件を完了させる。
- 来月:手戻り、確認時間、失敗件数を振り返り、対象を広げるか判断する。
出典・検証範囲
確認日:2026年10月31日。公式資料と公開情報に基づく設計例。編集部による対象アプリの実機検証、処理時間・費用の実測は行っていない。画面名、提供地域、料金、接続条件は変更されるため、導入時は公式案内を再確認する。
企画の参考:高澤けーすけ:dotsの活用テーマ。動画内の利用成果を編集部の実績として扱っていない。
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