音声入力AIアプリ比較【2026年】4社の料金・対応OS・学習設定

音声入力AIアプリを選ぶなら、まず「オフラインで使うか」「話した内容を学習に使われてよいか」「使うOS」の3点で絞るのが早い。2026年11月7日時点の公式情報では、個人向け有料プランの月払いはSuperwhisperが8.49ドル、Aqua Voiceが12ドル、Wispr Flowが15ドル、Typelessが30ドル。年払いにするとAqua Voiceは月10ドル、Wispr FlowとTypelessは月12ドルになる。オフライン処理ができるのはSuperwhisperのローカルモデルだけで、学習への利用は、Typeless・Superwhisperが「使わない」と明記、Wispr Flowは無料・Proプランで初期オン(設定でオフにできる)だ。本記事では、4つのアプリの料金・無料枠・対応OS・データの扱いを、各社の公式ページで確認できたことだけで比較する。

この記事の前提:料金・無料枠・対応OS・データの扱いは、各社の公式料金ページ・ヘルプ・プライバシーポリシーで2026年11月7日に確認した。価格は公式サイトの米ドル表示で、App StoreやGoogle Playのアプリ内課金では金額が異なる場合がある。日本語の認識精度は、公式に比較できる数字がないため順位をつけていない。各アプリの使用感を編集部が測ったものではない。

この記事でわかること

  • 音声入力AIアプリとは何か、OS標準の音声入力や文字起こしツールとの違い
  • Typeless・Wispr Flow・Aqua Voice・Superwhisperの料金・無料枠・対応OSの比較表
  • 話した内容の保存・学習への利用の違い
  • 選び方のフロー(図解)と、無料版での試し方の手順
  • つまずきやすい点と、公式に書かれていないこと
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目次

1. 音声入力AIアプリとは

音声入力AIアプリとは、話した内容をAIが文字にしたうえで、言いよどみや言い直しを整え、カーソルのある入力欄にそのまま入れるアプリのことだ。メール、チャット、ドキュメント、AIへの指示文など、ふだん文字を打つ場所ならどこでも使える。

似た道具との違いは次のとおり。

種類何をするか例
音声入力AIアプリ話した内容を整えて、いま書いている入力欄に入れるTypeless、Wispr Flow、Aqua Voice、Superwhisper
OS標準の音声入力話した言葉を入力欄に文字として入れる。整える機能は限られるMacの「音声入力」、Windowsの「音声入力」(Windowsキー+H)
文字起こし・議事録ツール会議や録音ファイルを文字にして、要約やファイルで残すNotta、tl;dv、PLAUD

会議を丸ごと記録したいなら文字起こしツール、自分が書く文章を速く作りたいなら音声入力AIアプリ、と目的で分けると迷わない。会議の文字起こしはNottaの使い方・料金【2026年】無料版の制限とWeb会議の手順で扱っている。

2. 4つのアプリの比較表

価格だけならSuperwhisper、OSの広さならTypeless、学習を気にしない前提で月額と機能のバランスを取るならWispr Flow、年払いの安さと機能の段階を選びたいならAqua Voiceが候補になる。

項目TypelessWispr FlowAqua VoiceSuperwhisper
Pro 月払い30ドル15ドル12ドル8.49ドル
Pro 年払い(月あたり)12ドル12ドル10ドル年84.99ドル(買い切り249.99ドルもある)
無料枠週ごとの語数制限あり(数字は非公開)パソコンは週2,000語で通知、5,000語超で停止など最初の1,000語Whisperモデルは無制限。Pro機能は3,000語まで試せる
対応OSMac・Windows・Linux・iPhone・AndroidMac・Windows・iPhone・AndroidMac・Windows・iPhone・AndroidMac・Windows・Linux・iPhone・Android
処理の場所クラウドクラウドクラウド端末内(ローカル)かクラウドを選べる
学習への利用使わない無料・Proは初期オン(オフにできる)Privacy Modeオフ時は保存して改善に使うと記載使わない
言語100以上100以上日本語を含む(言語ガイドに一覧)100以上

出典:Typeless Pricing/Wispr Flow Pricing/Aqua Voice Pricing/Superwhisper(いずれも2026年11月7日確認)。

個人向けProプランの料金比較。月払いはSuperwhisper 8.49ドル、Aqua Voice 12ドル、Wispr Flow 15ドル、Typeless 30ドル。年払いの月あたりはSuperwhisper約7.08ドル、Aqua Voice 10ドル、Wispr Flow 12ドル、Typeless 12ドル
図1:個人向けProプランの料金(各社公式料金ページをもとに作成、2026年11月7日確認)

図のとおり、月払いでは最大で約3.5倍の差があるが、年払いにするとSuperwhisperの約7.08ドル(年84.99ドルを12で割った値)からTypeless・Wispr Flowの12ドルまで、差は小さくなる。続けて使うと決めてから年払いに切り替えるのが損をしにくい。

3. 選び方のフロー

「オフライン」「学習」「費用」「使うOS」の順に答えると、試す候補を1〜2本に絞れる。

音声入力AIアプリの選び方。Q1オフラインで使うならSuperwhisper。Q2学習に使われたくないならTypeless、Wispr Flowは設定でオフ。Q3費用をおさえるならSuperwhisperかAqua Voice。Q4パソコンとスマホで同じ使い心地ならTypelessとWispr Flowを無料版で比べる
図2:音声入力AIアプリの選び方(各社の公式情報をもとに作成、2026年11月7日確認)

図の要点は次の4つだ。

  • オフラインで使うならSuperwhisper。端末内で動くモデルを選ぶと、音声と文字が端末の外に出ない。
  • 学習に使われたくないならTypeless。Wispr Flowを使う場合は「Improve the model for everyone」をオフにする。
  • 費用をおさえるならSuperwhisper(月8.49ドル)かAqua Voice(年払いで月10ドル)。
  • パソコンとスマホで同じ使い心地にしたいならTypelessとWispr Flowを無料版で比べる。

4. アプリごとの特徴

Typeless:5つのOSに対応し、学習に使わないと明記

TypelessはMac・Windows・Linux・iPhone・Androidの5つに対応し、データを保存も学習もしないと明記している。月払いは4社で最も高い。無料版は週ごとの語数制限付き、Proは年払いで月12ドル・月払いで30ドル、Enterpriseは個別見積もりだ。話して文章を整える「Dictate」のほか、翻訳、選んだ文章を声で直す「Ask anything」、9月に追加された下書き作成の「Help me write」がある。運営はSimply CA LLC(米国パロアルト)。データの扱いの詳細はTypelessは安全?危険と言われた理由とデータの扱い【2026年】、料金の詳細はTypelessの料金・使い方にまとめている。

Wispr Flow:無料枠が具体的で、チーム向けの管理機能が多い

Wispr Flowは無料枠の数字を公開しており、Proは月払い15ドル・年払いで月12ドル。学習への利用は無料・Proで初期オンなので、気になる人は最初に設定を変える。対応はMac・Windows・iPhone・Android。チーム向けにGrowth(年払いで1人月18ドルから)とEnterpriseがある。料金ページでは、SOC 2 Type IIとISO 27001の認証を取得済みと案内している。会議の記録用に「Notetaker」もあり、こちらは2026年11月7日時点でMac・Windowsのみ対応だ。

Aqua Voice:無料1,000語で試せ、上位プランは「Max」

Aqua Voiceは最初の1,000語を無料で試せ、Proは年払い月10ドル・月払い12ドル、上位のMaxは年払い月19ドル・月払い24ドル。Maxでは話しながら文字が見える「Realtime Mode」や音声コマンドが使える。対応はMac・Windows・iPhone・Android。チーム向けのBusinessは1席あたり年払い月19ドル・月払い24ドルで、最低2席。公式FAQではSOC 2 Type II監査報告書とISO 27001認証を持つと案内している。データ面では、Privacy Modeをオフにしていると音声と文字をサーバーに保存し改善に使うとプライバシーポリシーに書かれているため、オンにして使うのが無難だ。

Superwhisper:最も安く、オフラインでも動く

Superwhisperは4つの中で唯一、端末内で動く音声認識モデルを選べるアプリで、Proは月8.49ドル・年84.99ドル・買い切り249.99ドル。無料版でもWhisperモデルは無制限に使え、Pro機能は3,000語まで試せる。購入後30日以内は返金に応じると案内している。対応はMac・Windows・Linux・iPhone・Android。注意点として、公式FAQは「Intel搭載のMacではクラウドモデルが向いており、オフラインモデルがよく動くのはApple Silicon搭載のMac」と説明している。運営はSuperUltra, Inc.。

5. 無料枠のくわしい比較

無料枠の数え方は4社でばらばらだ。「毎週戻る枠」はTypelessとWispr Flow、「最初だけの枠」はAqua Voice、「機能の一部が無制限」はSuperwhisperと覚えると整理しやすい。

アプリ無料枠の中身(公式の記載)
Typeless週ごとの語数制限、標準の精度、混雑時は標準の優先度。具体的な語数は料金ページに記載なし
Wispr Flow全端末合計で週ごとに数える。パソコンは2,000語で通知、5,000語を超えると新しい入力が止まる。Androidは2,500語で遅くなり3,000語で停止、iPhoneは550語で遅くなり750語で停止。毎週リセットされ、余りは繰り越さない
Aqua Voice最初の1,000語が無料。クレジットカードの登録は不要
SuperwhisperWhisperモデルは無制限、会議の記録(Macのみ)、100以上の言語。Pro機能は3,000語まで無料で試せる

出典:Typeless Billing/Wispr Flow「Free tier weekly dictation limit」/Aqua Voice FAQ/Superwhisper(2026年11月7日確認)

6. 話した内容の保存と学習の違い

4社とも「データを売らない」と書いているが、保存と学習の初期設定は違う。仕事で使うなら、契約前にこの表の項目を自分の設定画面で確かめる。

アプリサーバーへの保存学習への利用設定する場所
Typeless音声と文脈は処理後に破棄。Cloud Syncオン時は履歴の文章を保存使わない(フィードバックは同意時のみ)History(履歴の保存期間・Cloud Sync)
Wispr Flow「Dictation cloud storage」が初期オン。オフなら音声は文字にした後に破棄「Improve the model for everyone」が無料・Proで初期オン。Enterpriseはオフで固定Settings → Data and Privacy
Aqua VoicePrivacy Modeオフ時は音声と文字を保存。オンなら保存しない(フィードバック添付時を除く)Privacy Modeオフ時は提供と改善に使うと記載Privacy Mode(BAAに署名すると常にオン)
Superwhisperローカルモデルは端末の外に出ない。クラウドモデルも処理後に保存しない使わないモードごとに使うモデルを選ぶ

出典:Typeless Data Controls/Wispr Flow「Security and privacy overview」/Wispr Flow「Manage data sharing, cloud storage and local history」/Aqua Voice Privacy Policy/Superwhisper Privacy Policy(2026年11月7日確認)

なお、Superwhisperでも、利用者が自分のAPIキーでつないだAI提供元や、アプリ内で選んだ外部のモデル(OpenAI、Anthropic、Googleなど)を使う場合は、その提供元の規約で処理されるとプライバシーポリシーに書かれている。

7. OS標準の音声入力との違い

無料で今すぐ試すなら、まずOS標準の音声入力で十分かを見る。整える機能や学習した辞書が必要になったら、音声入力AIアプリを検討する。

  • Mac:マイクキーか、システム設定の「キーボード」→「音声入力」で決めたショートカットで始める。Appleのサポートページによると、入力できる長さに制限やタイムアウトはなく、30秒間音声がないと自動で止まる。音声がデバイス上で処理されるかは「キーボード」設定で確認できる(Macでメッセージや書類を音声入力する)。
  • Windows 11:Windowsキー+Hで始める。Microsoftのサポートページによると、Azure Speechサービスを使ったオンライン音声認識で、日本語に対応している(音声入力を使用して PC 上でタイプをする代わりに話す)。

音声入力AIアプリが上回るのは、言いよどみや言い直しの除去、アプリに合わせた文体の切り替え、固有名詞の辞書、話した指示で文章を直す機能などだ。どこまで必要かは、次の手順で実際の文章を使って確かめるのが確実だ。

8. 無料版での試し方(手順)

同じ3本の文章を、OS標準と候補2本で入力し、「話した時間+直した時間」で比べる。

  1. 使うOSと端末を書き出す。パソコンだけか、スマホでも使うか。AndroidやLinuxを使うなら候補が絞られる。
  2. 扱う情報の重さを決める。社外秘を話す可能性があるなら、学習への利用がない、または設定でオフにできるアプリに絞る。会社の規程も確認する。
  3. 試す文章を3本用意する。取引先への返信メール、社内チャット、箇条書きのメモなど、ふだん書くものを選ぶ。社名や商品名が入るものを1本入れる。
  4. 固有名詞を辞書に登録してから試す。4社とも辞書(Dictionary)機能がある。登録した場合としない場合の差も見る。
  5. 話した時間と直した時間を記録する。数字・日付・否定(「必要」と「不要」など)が正しいかを特に確かめる。
  6. 1か月は月払いか無料枠で使い、続けると決めてから年払いにする。

9. つまずきやすい点と対処

どのアプリでも、最初につまずくのはマイクと権限、次にショートカットの衝突だ。

症状よくある原因対処
話しても文字が入らない(Mac)アクセシビリティの許可が外れているシステム設定 → プライバシーとセキュリティ → アクセシビリティで、そのアプリをオフにしてからオンに戻す(Typelessの公式ヘルプの手順)
マイクが使えないOSの許可、会社のセキュリティソフト、会議アプリがマイクを使用中OSのマイク許可を確認し、会議アプリを閉じる。会社のPCはIT管理者に確認する
ショートカットが効かない同じキーに別の機能が割り当てられているOSのキーボード設定で割り当てを外すか、アプリ側のショートカットを変える
会社のネットワークだと接続エラープロキシがWebSocket通信を止めているAqua VoiceのFAQは、WSSを止めたりTLSを検査したりするプロキシで接続エラーが起きうると説明している。IT管理者に通信先の許可を相談する
急に遅くなった(Wispr Flow無料版)週の無料枠を超えた翌週のリセットを待つか、Proにする
Intel Macでローカルモデルが重い(Superwhisper)オフラインモデルはApple Silicon向けクラウドモデルに切り替える

10. 欠点・制限事項(わからないこと)

  • 日本語の精度を公平に比べた公式の数字はない。各社とも日本語に対応しているが、日本語での認識率を同じ条件で公表している会社はない。
  • Typelessの無料枠の語数は非公開。公式は「週ごとの制限あり」とだけ書いている。
  • Aqua VoiceのPrivacy Modeの初期値は、公式ページで確認できなかった。使い始めに設定画面で確認してほしい。
  • アプリ内課金の価格は公式サイトと違うことがある。本記事の金額は公式サイトの米ドル表示で、税や為替は含まない。
  • 無料枠や料金は頻繁に変わる。Wispr Flowの無料枠のヘルプ記事は、確認した2026年11月7日の時点で「11日前に更新」と表示されていた。
  • 認証の状況は会社の自己申告に基づく。報告書や認証書の中身は、各社のトラストセンターで申請して入手する必要がある。

11. よくある質問

Q. 無料でずっと使える音声入力AIアプリはある?

A. Superwhisperは無料版でもWhisperモデルを無制限に使える。TypelessとWispr Flowは毎週戻る無料枠があり、上限を超えると制限がかかる。Aqua Voiceの無料分は最初の1,000語だ。

Q. Androidで使えるのはどれ?

A. 2026年11月7日時点で、Typeless、Wispr Flow、Aqua Voice、Superwhisperの4つともAndroidに対応している。Linuxにも対応しているのはTypelessとSuperwhisperだ。

Q. オフラインで使えるのはどれ?

A. Superwhisperだ。端末内で動くモデルを選ぶと、音声と文字が端末の外に出ない。Typeless、Wispr Flow、Aqua Voiceはクラウドで処理するため、通信が必要だ。

Q. 話した内容をAIの学習に使われないのはどれ?

A. TypelessとSuperwhisperは学習に使わないと明記している。Wispr Flowは無料・Proで初期オンだが、Settings → Data and Privacyでオフにできる。Aqua VoiceはPrivacy Modeをオンにすると音声と文字を保存しない。

Q. いちばん安いのはどれ?

A. 有料プランで比べると、月払いはSuperwhisper Proの8.49ドル、年払いもSuperwhisperの年84.99ドル(月あたり約7.08ドル)が最も安い。Superwhisperには買い切り249.99ドルもある。

まとめ

音声入力AIアプリは、オフライン・学習・費用・OSの4点で選ぶと迷いにくい。オフラインと安さならSuperwhisper、5つのOSと「学習に使わない」明記ならTypeless、具体的な無料枠とチーム機能ならWispr Flow、年払い月10ドルからの段階的なプランならAqua Voiceが候補だ。日本語の精度は公式に比べられる数字がないため、自分のふだんの文章で、話した時間と直した時間を測って決めるのが確実だ。

今すぐできるアクション:

  1. 今日:OS標準の音声入力(Macはマイクキーかショートカット、WindowsはWindowsキー+H)で、ふだんのメールを1本入力し、どこが不満かを書き出す。
  2. 今週:図2のフローで候補を2本に絞り、無料版で同じ3本の文章を入力して、話した時間と直した時間を比べる。Wispr Flowを試すなら、最初に学習への利用の設定を確認する。
  3. 来月:1か月使って続けると決めたアプリだけ年払いに切り替え、チームで使うならデータの扱いを社内規程と照らし合わせる。

本記事の内容は、2026年11月7日に各社の公式サイト(料金ページ・ヘルプ・プライバシーポリシー・データ管理ページ)と、Apple・Microsoftのサポートページで確認したもの。価格は公式サイトの米ドル表示で、税・為替・アプリ内課金の価格差は含まない。料金・無料枠・対応OS・データの扱いは変わることがあるため、最新の情報は本文中のリンク先で確認してほしい。

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出典

この記事を書いた人

佐藤祐介(株式会社LIFRELL 代表取締役)

佐藤 祐介

株式会社LIFRELL 代表取締役

業界歴15年マーケティング支援 累計500社以上うちD2C支援 150社以上担当商材 300以上

オプト、電通デジタルを経て、2018年に株式会社LIFRELLを設立。広告運用、動画・バナー制作、Webメディアの運営にAIを実務で使っています。LIF Techでは、その現場で試したこと・失敗したこと・数字で確かめたことを公開しています。

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