BeeperはLINE、Discord、Slackなどのメッセージをまとめて扱うアプリで、デスクトップ版にはAIへ接続するMCP機能がある。まずは「対象チャットを確認し、返事の下書きを作る」ところから始めると、受信確認と送信判断を分けて運用できる。
難波拓斗さんの仕事環境紹介にはBeeperが登場する。動画ではLINE・Discordなどを扱えることに触れつつ、本人はLINEを渡していないと説明している。対応するサービスと、出演者が実際に接続しているサービスは区別する。この記事は公開情報と公式資料から接続手順を整理したもので、出演者の自作アプリそのものを配布するものではない。
Beeperでできることと前提条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メッセージの集約 | LINE・Discord・Slackなど、対応するネットワークを接続 |
| AIとの連携 | デスクトップに組み込まれたローカルMCP |
| 処理例 | 履歴の検索、対象チャットの確認、返信案の作成 |
| 実行条件 | Beeper Desktopが起動していること |
| 提供状況 | Desktop APIとMCPは実験的な公開ベータ |
対応するチャットサービスでも全機能が同じとは限らない。必要なアカウント・履歴・チャットがBeeper本体で見えるかを、AI接続より先に確かめる。
最初は1つのチャットで導入する
- 公式のBeeper Desktopを導入し、対象サービスのアカウントを接続する。
- 試験に使うチャットをBeeper本体で開き、相手と最近のメッセージが正しいか確認する。
- 設定のDevelopersからDesktop API・MCPの案内を開く。版によってIntegrationsに接続設定が表示される。
- 使うAIクライアント向けの公式案内を選ぶ。Claude Codeなら下記のローカル接続例を利用できる。
- 認証後は、対象チャットの検索・確認だけを試し、送信は行わない。
# 作業用ディレクトリ内だけで登録する例
claude mcp add beeper http://localhost:23373/v0/mcp -t http -s local
# Claude Code内で接続状態と必要な認証を確認
/mcp
localhostはBeeperが動いているPC自身を指す。クラウドで動くAIのリモートコネクター欄へこのURLを貼っても、自分のPCへの接続にはならない。最初は同じPC上の対応クライアントで進める。
返信漏れを拾う独自ワークフロー
| 段階 | AIに渡す範囲 | 確認する成果物 |
|---|---|---|
| 対象を決める | サービス名、相手、期間 | 候補チャット一覧 |
| 読み取る | 指定したチャットのみ | 最後の依頼と未解決事項 |
| 下書きする | 確認済みの回答材料 | 送信前の返信案 |
| 人が確認する | 宛先、事実、期限、添付 | 送ってよい最終文面 |
| 送信後 | 実際の送信結果 | 二重送信の有無 |
「未読」は「返信が必要」と同じではない。告知、受領確認、依頼、質問を分け、相手の最後の要望が解決しているかを見る。未読を一括で既読にする操作も、最初の試験には含めない。
作業を具体化する依頼文
1.対象を確認
Beeperで、指定したサービスの指定相手とのチャット候補を探す。参加者と最終更新時刻を確認し、候補が複数なら選択を求める。本文の取得は選択後にする。
2.要返信を整理
選んだチャットの直近7日だけを読み、返信が必要と思われる依頼・質問を抽出する。根拠のメッセージと日時を添える。既読変更や送信はしない。
3.返信案
確認済みの回答材料だけを使い、150字程度の返信案を作る。未確定の納期・価格・約束は補わず、確認事項として残す。送信はしない。
4.二重返信を防ぐ
返信案を作った後に新しいメッセージがないか対象チャットだけ確認する。すでに回答済みならその根拠を示す。
5.タスク候補
返信が必要な項目を、相手・用件・期限・未確認事項の表にする。期限が明記されていない場合は未定とする。外部のタスク管理にはまだ登録しない。
6.作業終了の記録
確認したチャットと作成した下書きの件数だけを報告する。全文をログへコピーせず、送信済みか下書きかを区別する。
権限とデータの扱い
BeeperのAPIがローカルでも、取得した本文をクラウドAIへ渡す構成では、そのAI側の処理対象になる。利用してよい会話と対象期間を決める。機密の会話を除くこと、誤送信を防ぐことは別々に設計する。
「送信しない」という依頼文は運用ルールであり、技術的な読み取り専用権限と同じではない。AIクライアント側のツール許可・確認設定も確認し、送信等の変更操作は都度確認にする。認証トークンをプロンプトや記事へ貼り付けない。
| 症状 | まず確認すること |
|---|---|
| 接続できない | Beeper本体の起動、MCP設定、同じPCで実行しているか |
| 対象の会話が見つからない | Beeper本体の接続状態、サービスと相手、取得期間 |
| 別の相手が出る | 表示名だけで決めず、サービスと参加者を照合 |
| Macを閉じると止まる | ローカルで動くためホストの状態に依存 |
| 実行したはずの返信が見えない | 送信成功の結果と実際のチャットを確認。未確認のまま再送しない |
通知を仕事へつなぐ場合は、Beeperで抽出した項目をNotionに残す議事録・タスクの設計やOrcaの作業管理へ渡す構成が考えられる。自動送信まで一度に広げず、取りこぼしの確認と下書きで運用を評価する。
Beeperの要返信メッセージをタスクへ変える
未読は「読んでいない」という状態で、要返信とは一致しない。対象チャットと期間を指定して、返事が必要な質問、依頼、期限のある確認を候補へ分ける。まず候補表を作り、タスクへの保存と返信送信は別工程にする。以下は本記事独自の運用例だ。
| 保存する項目 | 例・判断基準 |
|---|---|
| source_key | アカウント+チャットID+メッセージID。取れなければ原文への参照を残して人が確認 |
| 根拠 | 依頼文の短い引用または原文へのリンク |
| 要返信理由 | 質問・承認依頼・期日の確認など |
| 担当・期限 | 原文で明確な場合だけ設定。不明は未確認 |
| 状態 | 候補→確認済み→下書き→送信済み |
| 重複判定 | 同じsource_keyが既に台帳にあれば新規作成を止める |
- 直近1日の指定チャットを読み、要返信候補を最大5件だけ抽出する。
- 原文を開き、既に返信済みではないかを確認する。
- 台帳を検索し、同じメッセージの二重登録を避ける。
- 確認した候補だけ下書き状態で保存する。Notionへ保存する場合はその接続権限も別に確認する。
- 下書き完成と送信済みを区別し、送信した場合は実際の送信結果を台帳へ残す。
Review only the named chat and time range. Find questions or requests that still need my reply. Return source ID, reason, explicit deadline, and a proposed next action. Check for existing task IDs before creating anything. Do not send messages or mark them read.
プロンプトの「送らない」は技術的な読み取り専用権限と同じではない。利用クライアントのツール承認も確認する。台帳の設計はPM Hub型のタスク管理、保存の手順はNotion MCPを参照できる。2026年10月31日追記。AIによる候補抽出と各サービス間の保存は実機未検証。
よくある質問
LINEにも対応しているか
公式の対応ネットワークにLINEが含まれる。利用したい機能と接続状態はBeeper本体で確認する。
Beeperを終了してもMCPは動くか
公式はデスクトップアプリの稼働を前提としている。
Claude WebのURL欄にlocalhostを貼ればよいか
ローカル接続とクラウドからの接続は別である。まず同じPC上の対応クライアントを使う。
AIが勝手に返信しないか
送信ツールを利用できる構成もある。下書きの依頼に加え、クライアントの実行許可設定を確認する。
全履歴を読む必要があるか
最初は特定チャットと短い期間へ絞る。目的に不要な会話まで取得しない。
公式資料と確認日
確認日:2026年10月31日。接続条件と機能は公式資料で確認した。本記事の手順・依頼文は導入用の設計例であり、編集部による実機操作や処理時間の測定は行っていない。画面名や提供条件は更新により変わる。
テーマの参考:Nagomi-ke:自作仕事アプリの紹介(Beeperは15分頃)。動画は活用テーマの参考とし、接続仕様は上記の公式資料に照合した。動画内の利用成果は編集部の実績として扱っていない。
業務に組み込むときの相談先
入力データ、担当者の確認、既存ツールへの保存までを含めた設計が必要な場合は、LIFRELLのClaude Code導入支援・研修で相談できる。
