Search Consoleの「修正を検証」は、直したことで一覧からURLが全件抜ける項目と、直したURLを早く読み直してほしい項目でだけ押す。意図して転送・除外しているURLが残る項目は、押すと必ず「失敗しました」になる。LIFRELLが運営する4つのサイト(コーポレートサイト・婚活メディア・LIF Tech・子育てメディア)で、「ページのインデックス登録」の未登録をすべての理由・すべてのURLについて1件ずつ確かめ、直せるものを直してから、この基準で検証を押した。本記事では、理由ごとの判断表と、全件点検の手順、実際に見つかった問題を整理する。
この記事の前提:作業は2026年10月30日。件数は同日のSearch Consoleの表示(最終更新日は10月23日)。検証は同日に開始したもので、結果はまだ出ていない(判定が出しだい追記する)。「押すと必ず失敗する」は、検証が「一覧のURLがすべてその状態から抜けたら合格」という仕組みであることと、過去の検証が実際に失敗していた画面からの判断だ。
この記事でわかること
- 「修正を検証」を押すべき理由と、押しても意味がない理由の判断表
- 未登録のURLを全件取り出し、実際のページで確かめる手順
- 4サイトで実際に見つかった問題と直し方(転送切れ・誤ったnoindex・サイトマップの残骸など)
- 全件点検でつまずいた落とし穴(robotsの見落とし、件数の不一致、検証が絞り込みごとに別など)
1. 「修正を検証」は何をするボタンか
「修正を検証」を押すと、Googleがその理由の一覧に入っているURLを優先して読み直し、問題が残っていないかを確かめる。一覧のURLがすべてその状態から抜ければ「合格」、1件でも残れば「失敗しました」になる。
大事なのは、「ページのインデックス登録」の未登録の理由の多くが、エラーではなく「登録しなかった理由」だという点だ。たとえば転送元の古いURLは、転送しているかぎりずっと「ページにリダイレクトがあります」に入る。これを検証しても、転送をやめないかぎり合格にはならない。
| サイト | 未登録 | 主な理由(件数) |
|---|---|---|
| コーポレートサイト(ドメイン全体) | 1,080 | リダイレクト446・noindex 326・403 87・クロール済み未登録68・404 68・canonical 52・robots.txt 9 |
| 婚活メディア(同じドメインの下の階層を別プロパティで登録) | 953 | リダイレクト436・noindex 254・403 87・クロール済み未登録61・404 48・canonical 45 |
| LIF Tech | 159 | noindex 64・クロール済み未登録63・canonical 14・404 11 |
| 子育てメディア | 257 | 404 127・クロール済み未登録57・リダイレクト50・canonical 17 |
2. 理由ごとの判断表
| 理由 | よくある中身 | 検証 | 判断の理由 |
|---|---|---|---|
| クロール済み - インデックス未登録 | 記事・一覧の2ページ目以降・フィード・PDF | 押す | 記事は登録を待つ。一覧やフィードはnoindexにすれば一覧から抜け、合格の見込みが立つ |
| noindex タグによって除外されました | 意図した除外+誤ってnoindexになった記事 | 押す(再クロールのため) | 意図した除外が残るので合格はしないが、noindexを外した記事を早く読み直してもらえる |
| 見つかりませんでした(404) | 削除した記事・存在しないURL | 新しく転送を付けたときだけ押す | 削除した記事は404が正しい状態。転送を足した分の反映を早める目的なら意味がある |
| アクセス禁止(403) | アフィリエイトの中継URLなど | robots.txtで止めたら押す | robots.txtで止めると「robots.txtによりブロック」へ移り、一覧から抜ける |
| 代替ページ(適切な canonical タグあり) | 広告パラメータ付きURL・一覧の2ページ目以降 | パラメータ付きなら押さない | 正規URLを正しく指している状態。2ページ目以降をnoindexにした場合は一覧から抜ける |
| ページにリダイレクトがあります | 統合・URL変更した旧URL | 押さない | 転送しているかぎり必ず残る |
| robots.txt によりブロックされました | 管理画面・中継URL | 押さない | 意図して止めている |
絞り込み(すべての既知のページ/送信済みページ/未送信ページ)を変えると、検証はそれぞれ別に動いていた。「すべての既知のページ」で開始しても、「送信済みページ」側は「失敗しました」のまま残る。必要な絞り込みごとに押す。
3. 全件点検の手順
STEP 1:理由ごとにURLを全件取り出す
理由の行を開くと、下に「例」としてURLの表が出る。初期表示は10行なので、表の下の「1ページあたりの行数」を500に変えて全件を出す。件数(例:1〜326/326)と、取り出したURLの数が合うかを必ず確かめる。最初の点検では、noindexの326件のうち306件しか取れておらず、20件を見落としていた。
STEP 2:実際のページで状態を確かめる
取り出したURLを1件ずつ開き、次の6つを記録する。
| 見るもの | 確かめること |
|---|---|
| ステータス | 200・301・404など |
| 最終URLと転送回数 | 転送先が200か。2回以上転送していないか |
| robotsメタタグ | noindexか。robotsタグが2つ出るサイトでは両方 |
| X-Robots-Tag(HTTPヘッダー) | フィードや独自HTMLのページはヘッダーでnoindexのことがある |
| canonical | どのURLを正規にしているか |
| サイトマップに入っているか | 転送・noindexのURLがサイトマップに残っていないか |
まとめて確かめるときは、次のようなコマンドで1行ずつ出力できる。
curl -sL -o page.html -w '%{http_code}\t%{url_effective}\t%{num_redirects}\n' "https://example.com/path/"
grep -oiE "<meta[^>]*name=[\"']robots[\"'][^>]*>" page.html
robotsメタタグを
name="robots"(ダブルクォート)だけで探すと、name='robots'(シングルクォート)で出力するサイトでnoindexを見落とす。実際に、婚活メディアの30記事を「noindexが外れている」と誤って判定した。正規表現は両方のクォートを拾う形にする。
STEP 3:「直すもの」と「正しい状態」に分ける
同じ「404」でも、削除した記事なら正しい状態で、公開中の記事への転送が切れているなら直すべき不具合だ。理由ではなく、URL1件ずつの状態で判断する。
STEP 4:直して、公開側で確かめてから検証を押す
直したら、Googlebotと同じユーザーエージェントで実際のページを開き、反映を確かめる。キャッシュが効いていると古い状態のまま読まれることがある。そのうえで、判断表にしたがって検証を押す。
4. 実際に見つかった問題と直し方
| 見つかった問題 | 件数 | 直し方 |
|---|---|---|
| 転送先が「?p=番号」の下書き記事で、転送したのに404 | 5か所 | 転送プラグインに、公開中の記事への転送を追加 |
| 2回転送(A→B→C) | 3か所 | AからCへ直接転送に変更 |
| 記事ごとのSEO設定で「noindex, nofollow」になっていた公開記事 | 22本 | 1本ずつ「index, follow」に戻し、公開側で確認 |
| 記事が1本だけの「未分類」カテゴリがソフト404 | 1件 | 記事を別カテゴリへ移し、未分類は自動でnoindexに |
| アフィリエイトの中継URLが403 | 87件 | robots.txtで中継URLのクロールを止めた |
| 一覧の2ページ目以降・フィードが「クロール済み未登録」 | 3サイト | 下のコードでnoindexにした |
| 転送している記事やcanonicalが別の記事がサイトマップに残っていた | 4件 | 記事を下書きに戻す・サイトマップから除外する |
| 申込ボタンのリンク先が仮置きの文字のまま | 14か所 | 404の一覧に、仮置きの文字がURLとして出ていて発覚 |
一覧の2ページ目以降とフィードをnoindexにしたコード(Code Snippetsなどで追加)。SEOプラグインにYoastを使っているサイトではwpseo_robotsフィルター、それ以外ではWordPress本体のwp_robotsフィルターを使った。
add_filter( 'wp_robots', function ( $robots ) {
$front_paged = is_front_page() && (int) get_query_var( 'page' ) > 1;
if ( ( is_paged() && ( is_archive() || is_home() ) ) || $front_paged ) {
$robots['noindex'] = true;
$robots['follow'] = true;
}
return $robots;
} );
add_action( 'template_redirect', function () {
if ( is_feed() ) {
header( 'X-Robots-Tag: noindex, follow', true );
}
} );
トップページを固定ページにしているサイトでは、トップの2ページ目(/page/2/)で
is_paged()が真にならず、最初は効かなかった。get_query_var( 'page' )で判定を足して直した。
5. 全件点検でつまずいた落とし穴
- 件数が合っているかを確かめない:取り出したURLの数が表示の件数より少ないまま点検を終えていた(326件中306件)。
- robotsタグのクォート:シングルクォートのサイトでnoindexを見落とし、30記事を誤判定した。
- robotsタグが2つ出るサイト:WordPress本体とSEOプラグインが別々にrobotsタグを出すサイトでは、最初の1つだけを見ると判断を誤る。
- 同じドメインでも、プロパティごとに検証は別:ドメイン全体のプロパティで押しても、下の階層を別に登録したプロパティでは別に押す必要があった。
- インデックス登録のリクエストには1日の上限がある:上限に達すると、同じGoogleアカウントで管理している別のサイトでもリクエストできなかった。
- Search Consoleで登録をリクエストするURLの打ち間違い:/marriage/c47839/ を /c47839/ と打ち、存在しないURLを依頼していた。
6. 正直に書く:この作業の限界
- 検証の結果はまだ出ていない。判断表の「押す」項目が合格するかは、Googleの読み直しを待つ必要がある。
- 「クロール済み - インデックス未登録」の記事が登録されるかはGoogleが決める。技術的な問題を直しても、内容の評価で登録されないことがある。
- 押さない項目は「開始前」「失敗しました」の表示のまま残る。画面上は赤い表示が消えないが、中身が意図どおりなら問題ではない。
7. よくある質問
Q. 「修正を検証」を押して失敗すると、評価が下がる?
A. 検証は読み直しの依頼と結果の表示で、失敗の表示そのものが順位に影響するという説明は見当たらない。ただし、意図した除外の項目で押しても得るものはない。
Q. すべての理由を「合格」にするべき?
A. その必要はない。転送やnoindex、robots.txtで意図して除外しているURLは、その理由の一覧に残るのが正しい状態だ。
Q. 全件を確かめるのは何件くらいから現実的?
A. URLの取り出しと状態の確認は、コマンドで並列に流せば1,000件規模でも数分で終わる。時間がかかるのは、1件ずつの「直すか、正しい状態か」の判断だ。
Q. 同じドメインで複数のプロパティを登録している場合は?
A. プロパティごとに一覧と検証が別になっている。ドメイン全体で直していても、下の階層のプロパティでも検証を押す。
Q. 一覧の2ページ目以降はnoindexにすべき?
A. 「クロール済み - インデックス未登録」や「代替ページ」に一覧の2ページ目以降が並んでいるなら、noindex, followにすると一覧から抜ける。リンクはたどってもらえるので、記事の発見には影響しにくい。
まとめ
「修正を検証」は、一覧から全件抜ける項目と、直したURLの読み直しを早めたい項目でだけ押す。転送・canonical・robots.txtのように意図して除外している項目は、押すと必ず失敗する。押す前に、理由ごとに全URLを取り出し、実際のページで状態を確かめて、直すものと正しい状態に分けることが先になる。
今すぐできるアクション:
- 今日:「ページのインデックス登録」で、理由ごとの件数と検証の状態を書き出す。
- 今週:「クロール済み - インデックス未登録」と「noindex」の一覧を500行表示で全件取り出し、実際のページでrobotsタグ(両方のクォート)と転送先を確かめる。
- 来月:直したあとで判断表の「押す」項目だけ検証を開始し、結果が出たら合格しなかったURLを1件ずつ見直す。
本記事の件数・画面の表示は2026年10月30日時点のもの。Search Consoleの仕様や画面は変更されることがある。最新の説明はSearch Consoleヘルプ「ページのインデックス登録レポート」で確認できる。
検索に出ない原因を、一緒に調べます
この記事の診断は、自社メディアで実際に行ったものです。Search Consoleのデータから原因を切り分け、直す記事の優先順位づけから効果の測定まで支援しています。
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